香港資産運用奮闘記よいファンドを選ぼう! > よいファンドを選ぼう!その1 〜ファンドの利回り(トータルリターン)〜
2005年03月12日

よいファンドを選ぼう!その1 〜ファンドの利回り(トータルリターン)〜

今日から何回かに分けて、よいファンドの見分け方を解説していきます。
「よいファンドを選ぼう!」などと、随分とおこがましいタイトルですが(笑)
モーニングスターのファンドレイティングや、ファンドカタログ運用報告書の見方を、
要点だけ説明していきますので、儲かるファンドはご自身で探してくださいね〜。(^ー^;

とりあえず第1回は、「ファンドの利回り」の表示について解説します。

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【トータルリターン】

通常、ファンドの運用成績は利回り(トータルリターン)で表示されていて、
ファンドが対象期間にどれだけ値上がり(値下がり)したかを年率表示で示します。
その対象期間は通常、6ヶ月、1年、3年、5年、10年などで表示されています。

例えば、1口1万円で設定されたファンドが、1年後に基準価額1万1000円になっていれば
年利回りは10%ということになります。
(実際には、配当があったり、分配金を元本再組込とかありますので、もっと計算が複雑です)


HSBCアセットマネジメントが設定・運用している、
PDF形式ファイル HSBC GIF(Global Investment Fund)インディアンエクイティを例に見てみましょう。(^ー^)
これは主に、インドのIT企業株式に投資しているファンドです。
→関連記事「インド株のファンド」

Indian Equity トータルリターン











Cumulative performance in US$(%)・・・米ドル換算での累積運用結果(%)
Calender year performance in US$(%)・・・米ドル換算での暦年ごとの運用結果(%)



【Cumulative performance in US$】

それぞれの欄の、上段(Fund)が、HSBCインディアンエクイティの運用結果
下段(Benchmark)が、そのベンチマークです。(ベンチマークについては次回詳しく説明します)

まず、Cumulative performance in US$(%)上段(Fund)を見てみましょう。
これは、「このファンドを実際に購入しているとこんな感じのリターンになってますよ。」ということです。
ファンドは価格が常に変動していますので、それぞれ現在までの保有期間で利回りが変わってきます

3mths:過去3ヶ月間のトータルリターン・・・19.5%
   →3ヶ月前に、このファンドを100万円購入していれば、現在119万5千円になっています。

1yr:過去1年間のトータルリターン・・・24.8%
   →1年前に、このファンドを100万円購入していれば、現在124万8千円になっています。

3yr:過去3年間のトータルリターン・・・226.6%
   →3年前に、このファンドを100万円購入していれば、なんと!現在326万6千円になっています。

5yr:過去5年間のトータルリターン・・・76.4%
   →5年前に、このファンドを100万円購入していれば、現在176万4千円になっています。

もちろん、利回りが高ければ高いほど得してるファンドですし、低ければ低いほど損してるファンドです。
しかし、これはあくまでも過去の運用結果ですので、今後どうなるかは分かりません。

過去5年間、ずーっと低いリターンでも、市場の変化で急激に上昇するファンドもあります。
またその逆もしかりです。過去の運用結果は、あくまでも過去のデータにすぎません。


【Calender year performance in US$(%)】

こちらは、単年度ごとの運用結果です。
どのファンドにも、決算日(Financial year-end)というのが設定されています。
決算日で一度締めて、その1年間でどれだけ上昇したか?を表しています。
あくまでもこちらは「単年度表示」ですので注意してください。

このファンドの場合、毎年3月31日が決算日です。

Indian Equity 決算日









「2004年は、1年間で27.8%増えましたよ。2003年は117.1%増えましたよ。2002年は37.8%増えましたよ。」
・・・ということです。これだけ毎年増えているのですから、よほどファンドマネージャが優秀なのでしょう。
こんだけ増えれば、ファンドマネージャにたくさん報酬払っても文句は言えないですね。(^ー^;

次回は、「よいファンドを選ぼう!その2 〜ファンドパフォーマンスの基準はベンチマーク〜」です。


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