湾岸諸国は、香港のような国際金融センターを建設し、金融を経済の新たな柱に育てる狙いです。
【アラブ首長国連邦(UnitedArab Emirates)】
UAEを構成する
ドバイ首長国政府は年内にも金融特区
「ドバイ国際金融センター(DIFC)」を
本格始動させる予定です。

ここに進出する金融機関は、
1.50年間の無税特典
2.100%外国資本での現地法人設立が可能
3.従業員の一定割合をUAE国籍にするなどの制限が無い
など、相当大胆な誘致策を打ち出しています。
UAEには、
オイルマネーや
貿易で潤った、超大金持ちがたくさん存在します。
世界中の金融機関はそのお金を囲い込むために、どんどんUAEに支店を設けて、
UAEは近年中に、
香港に匹敵するような国際金融センターに変貌を遂げるでしょう。
ちなみにドバイ当局は、
英スタンダードチャータードや
クレディスイスなどの、
少なくとも4つの金融機関に対し、すでに
DIFCでの営業免許を発行しているそうです。
→関連記事「スタンダードチャータード銀行Easy Bankingの口座開設方法」
【カタール】
2007年に
世界最大の液化天然ガス(LNG)輸出国への成長を目指しているカタールも
年内に
「カタール金融センター(QFC)」を建設します。
進出した金融機関は、
1.3年間は無税
2.4年目からは定率の特別税率
LNGやカタールのインフラ関連のプロジェクトファイナンスに参入する銀行を誘致します。
カタールは、
5年間で数十億ドルのプロジェクトファイナンスを立ち上げる計画のようです。
【バーレーン】
サッカーで日本と熱い戦いを繰り出すバーレーンですが、
バーレーン政府は首都マナマで建設中の民間事業
「バーレーン・フィナンシャル・ハーバー(BFH)」を
支援しています。
約13億ドルを投じ、世界の金融機関が進出しやすい環境作りのための各種インフラを整備します。
通信インフラの整ったオフィスビル、アパート、ホテルの建設などが主です。
バーレーンは、
金融機関の税金や資本規制が事実上無いため、
BFHの銀行などを特別に優遇する措置は
今のところありません。
しかし、
「オフショアを中心に湾岸の金融センターとして20年以上の歴史を持ち、国際基準に合った
法整備も完備しているため、新たに進出する金融機関には安心感がある」とのことです(BFHコメント)
以上3つの国が今、国際金融センターを目指して、
湾岸諸国の香港やシンガポールに変貌しようとしています。
先日、ドバイからのお客様にお会いしましたが、彼曰く
「ドバイでポピュラーな銀行はエミレイツバンク」
だそうで、彼もそこを利用していました。
香港での
HSBCや
シティバンクの口座開設のように、我々日本人が
「ドバイに口座開設」なんて日も
やってくるのではないでしょうか。
→関連記事「HSBCパワーバンテージの概略その1 〜口座維持手数料〜」
具体的にはまた後日レポート書きたいと思いますが、ドバイの
エミレーツ銀行はとても使いやすいようです。
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Posted by causeway_bay at 10:06│
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