香港資産運用奮闘記ASEAN・極東 > タイ株の基本その1 〜タイ株式市場の背景〜
2005年11月28日

タイ株の基本その1 〜タイ株式市場の背景〜

ここ最近、タイの経済にはまっちゃってます。(^_^;
色々と調べれば調べるほど、タイのリスクよりも成長の可能性を強烈に感じます
それにここ最近、日経新聞でもタイの製造業やタクシン首相の政策に関する記事が
一段と増えてきましたね。タイ経済は徐々に注目を浴びています。

タイの株式市場はPER(Price Earnings Ratio=株価収益率)が他市場と比べてもまだまだ割安で、
配当利回りも高く、安定した政治と経済成長が今後大きく成長が見込める株式市場です。

PERは香港15.06倍、東京36.1倍に対し、タイでは8.89倍と10倍以下の数値です。
配当利回りも、香港2.97%、東京1.06%に対し、タイでは3.86%と高配当です。


メインボード

タイ証券取引所

香港証券取引所

東京証券取引所

上場企業数4539061,648
時価総額12.5兆円104兆円375兆円
一日平均出来高482億円3,012億円12,783億円
2005年PER8.89倍15.06倍36.1倍
2005年配当利回り3.86%2.97%1.06%

※参照:タイ証券取引所、香港証券取引所、東京証券取引所、Bloomberg
※2005年7月の為替レート:1香港ドル=14.47円、1バーツ=2.7円

タイ株の標準的なインデックスをSET指数(Stock Exchange Of Thailand)といいます。
SET指数の動きを見てみると、タイ経済はアジア通貨危機以降下落の一途をたどり、
1998年以降2001年のタクシン政権成立までの間、低迷を続けてきました。


しかし、タクシン首相の強力なリーダーシップのもとで国民が一丸となって構造改革を加速させ、
2003年以降本格的な経済成長の波に乗りはじめ、株式市場の出来高も増加しています。
現在は、強力な第2期タクシン政権と潤沢な外貨準備高を背景に、安定した経済成長を持続しています。

SET指数の推移
















【設立の背景】
1974年制定のタイ証券取引所法令B.E.2517によりタイ証券取引所が誕生しました。
B.E.2517はその後1992年に、近代タイ資本市場発展への大きな第一歩となるB.E.2535(SEA)に改定され、
明確な法的枠組みの策定・革新的な流通市場の構築・証券取引法の改善が行われました。

1992年制定の証券取引所法(SEA)は、唯一の統合監督機関である証券取引委員会(SEC)を
タイ資本市場の監督機関として明記しています。

SECが資本市場の発展を監督する一方、タイ中央銀行(BOT)は短期金融市場に対する責任を持ちます。
SEAによって発行市場と流通市場は明確に区別され、SECの監督下に置かれています。

【発行市場】
SECは発行市場の監督並びに規制を行います。
新規株式の発行、株式の新規公開、公募増資を希望する企業はSECの承認を取得、
及びその条件を満たす必要があります。

SECは申請企業の株式発行を許可する際に申請企業の財務状態や業務を注意深く検討します。

【流通市場】
株式の新規公開に従って発行者がSETに申請を行い、承認を受けてから流通市場で証券の取引が行われます。
流通市場にはタイ証券取引所(SET)とタイ債券取引所(TBDC)があります。

【SET指数】
SET指数はメインボード上の普通株式の株価から計算される総合指数です。(不動産ファンドのユニットトラストを含む)
この指数は時価総額加重平均額指数で、全銘柄の時価総額を1975年4月30日時点の時価総額と比較したものです。
SET指数は1975年4月30日に制定され、その日の時価総額は100としています。

【セクター指数】
メインボード上の普通株式の株価をもとに計算されたSET指数のほかにはセクター指数があります。
セクター指数は各セクター上の銘柄の株価から計算され、その計算方法はSET指数と同様です。

【SET50指数】
SET50指数は、先物取引における指数先物と指数先物の発行に便宜を図る目的及びSETに投資された
ミューチャルファンドの業績評価を行うためのベンチマークを提供する目的で1996年6月17日に制定された
時価総額加重平均額指数であり、SET上場企業の上位50社の株価から計算されます。

この50社は時価総額が大きく、高い流動性を有しています。
基準日は1995年8月16日です。SET50指数構成銘柄リストは6ヶ月毎に変更が行われます。

※2005年11月時点でのSET50指数構成銘柄
ADVANC:ADVANCED INFO SERVICE
AOT:AIRPORTS OF THAILAND
ASP:ASIA PLUS SECURITIES PUBL
ATC:THE AROMATICS (THAILAND)
BANPU:BANPU PUBLIC CO.,LTD.
BAY:BANK OF AYUDHYA PUBLIC
BBL:BANGKOK BANK PUBLIC CO.,
BEC:BEC WORLD PUBLIC CO.,LTD.
BECL:BANGKOK EXPRESSWAY PUBLIC
CK:CH.KARNCHANG PUBLIC CO.,LTD
CP7-11:C.P. SEVEN ELEVEN PLC
CPF:CHAROEN POKPHAND FOODS
DELTA:DELTA ELECTRONICS(THAILAND)
EGCOMP:ELECTRICITY GENERATING
HANA:HANA MICROELECTRONICS
ITD:ITALIAN-THAI DEVELOPMENT
ITV:ITV PUBLIC CO.,LTD
KBANK:KASIKORNBANK PUBLIC CO.,
KEST:KIM ENG SECURITIES
KK:KIATNAKIN BANK PUBLIC
KTB:KRUNG THAI BANK PUBLIC
LH:LAND AND HOUSES PUBLIC
MCOT:MCOT PUBLIC CO.,LTD.
NFS:NATIONAL FINANCE PUBLIC CO.,LTD
NPC:NATIONAL PETROCHEMICAL
NSM:NAKORNTHAI STRIP MILL PUB
PSL:PRECIOUS SHIPPING PUBLIC
PTT:PTT PUBLIC CO.,LTD.
PTTEP:PTT EXPLORATION
RATCH:RATCHABURI ELECTRICITY
RCL:REGIONAL CONTAINER LINES
SATTEL:SHIN SATELLITE PUBLIC CO.
SCB:THE SIAM COMMERCIAL BANK
SCC:THE SIAM CEMENT PUBLIC
SCCC:SIAM CITY CEMENT PUBLIC
SCIB:SIAM CITY BANK PUBLIC CO.
SHIN:SHIN CORPORATION PUBLIC
SSI:SAHAVIRIYA STEEL
THAI:THAI AIRWAYS INTERNATIONAL
TMB:TMB BANK PUBLIC CO.,LTD.
TOC:THAI OLEFINS PUBLIC CO.
TOP:THAI OIL PUBLIC CO.,LTD.
TPC:THAI PLASTIC AND CHEMICAL
TPI:THAI PETROCHEMICAL INDUST
TPIPL:TPI POLENE PUBLIC CO.,LTD
TRUE:TRUE CORPORATION PUBLIC
TTA:THORESEN THAI AGENCIES PUBLIC
TUF:THAI UNION FROZEN PRODUCT
UBC:UNITED BROADCASTING CORPO
UCOM:UNITED COMMUNICATION
→参考サイト「SET(タイ証券取引所)のホームページ」


上記SET50指数構成銘柄の検証も時間のあるときに行っていきたいと思います。
また、何か面白い情報がありましたらこちらまでどうぞ!
→つづきの記事「タイ株の基本その2 〜タイ株式の種類〜」

→関連記事「タイの経済成長と人口ピラミッド」
→関連記事「タイ自動車生産100万台突破へ 〜タイはアジアのデトロイト〜」
→関連記事「中東オイルマネー、東南アジアに恩恵。タイはイスラム圏に食品を輸出」
→関連記事「バンコク銀行(BBL)が約定されました」
→関連記事「タイをもっと知りタイ!バンコク〜チェンマイ1日目!(10/SEP/2005)」


【アンケートにご協力ください】
〜香港の企業や金融機関を1日に3つ回るとしたらどれを選びますか?〜


金なし、コネなし、タイ暮らし!―ゼロからはじめる異国生活マニュアル 必須トピック完全網羅
 ・タイで暮らしたい! 一度でも楽園タイの魅力にふれたことがあるならば誰もがそう思うことだろう。
  しかし、「海外で暮らすのはお金もかかるし難しい」そう決め込んであきらめてはいないだろうか?
 ・断言しよう。予算、現地のコネ、知識がなくてもタイ暮らしは実現できる。
 ・本書はタイで生活する際に必要となるすべてのトピックを詳解した究極のタイ生活マニュアルである。


タイを知るための60章
 ・タイの歴史、民族、経済、宗教、言葉から現代のIT事情まで細かな分野をそれぞれの専門家が
  わかりやすく紹介する。
 ・多彩な写真や充実したコラムから、タイ人の生活をより身近に感じることができる一冊。



香港資産運用奮闘記ASEAN・極東 > タイ株の基本その1 〜タイ株式市場の背景〜


この記事へのトラックバックURL
    この記事へのコメント
  1. こんにちは!

    タイは確かに魅力的ですね。

    もし、Kzさん下記データについて詳細知っていたら教えて下さいな。

    Kzさんの資料に基づいて色々考察してみました。
    PER 8.89ということは、
    株式益回りは、11.24ぐらいですよね?

    イールドスプレッドは、
    5年もの国債が5.68とすると、
    -5.6ぐらいでしょうか?
    (タイ長期金利がどのくらいか今一掴みかねています)

    ん?これだと、株価にものすごく割安感があって、株式市場は高騰する見込みが高いってことですねえ。
    であれば、急いで投資しなくちゃ!
    あってます?

    確か日本は、YS-3.3ぐらい。まだまだ株価は上がるという予測があったと記憶しています。
    Posted by mosi lager at 2005年11月29日 11:36
  2. mosi lagerさま

    こんにちは。お返事遅くなってしまいごめんなさい!
    細かな計算はしていませんが、割安なのは事実です。

    関係ないですが、昨日、今日と晩御飯は二日連荘でタイ料理でした(笑
    Posted by kz@銅鑼湾 at 2005年12月18日 20:03

 ※コメント入力時に、引用文に全角の「>」をつけると赤の太字で強調表示されます