香港資産運用奮闘記中国株 > 新鴻基不動産の所有不動産REITが上場。HSBCが引き受け?
2006年02月03日

新鴻基不動産の所有不動産REITが上場。HSBCが引き受け?

香港の大手不動産デベロッパーの新鴻基地産発展有限公司(HK0016:Sun Hung Kai Properties Limited)が、
同社の所有不動産を不動産投資信託(REITs)方式で上場する予定です。
調達額は3億米ドル。同社はまずは小規模資産から始め、その後資産を買い増す方針だそうです。

このREITsは、HSBCが引受会社になる可能性が高いとのことです。
HSBCは、Link REIT(領匯房地産投資信託基金)などの大型REITを引き受けて大成功させた実績から
新鴻基はこれを大きく評価したそうです。Link REITもすごかったですが、こちらもまた楽しみですね。
→関連記事「Link REIT(領匯房地産投資信託基金)はどこまで上がるのか?」

上場予定日などは今のところまだ公表されていませんが、近いうち明らかになるでしょう。
→関連記事「中国情報局>新鴻基不動産:REIT、HSBCが引き受け?」

※HK0016:Sun Hung Kai Properties Limited 株価推移


香港の不動産市況は、Link REIT上場の大成功をはじめとして、大変活発な動きを見せています。
投資先としては今後面白いセクターであると思います。

反面、不動産賃料の値上がりによっては、店舗賃料の上昇などで大きく収益を圧迫されかねない小売業
例えばジョルダーノボッシーニササなどの香港での多店舗展開小売業の株価を大きく左右する
要因も兼ね備えておりますので、ボッシーニホルダーの私としては、香港不動産の上昇は大歓迎。
とも、一概に言い切れないところが微妙です(^_^;

→関連記事「ボッシーニ(HK0592:Bossini International Holdings Ltd)が約定されました」


【新鴻基地産発展有限公司(HK0016:Sun Hung Kai Properties Limited)の概略】

1972年にサンハンカイとして設立され、香港の不動産投資および開発を主に手がけてきました。
同年には株式上場を果たし、1973年に現在の名称に変更をしています。

Sun Hung Kai 本社ビル同社は、開発用農地の不動産を多く所有する香港の4大不動産
開発業者の1社です。

開発用農地は大変安価な土地供給源とみなされており、
そのほとんどは香港の新界地区に集中しており、
住宅不足で悩まされる香港の集合住宅開発用地として使われています。

同社の投資不動産ポートフォリオは、オフィス、ホテル、工業用ビル、
高級集合住宅、ショッピング・センター、駐車場、映画館、倉庫など

を香港全土に渡って所有しております。

新鴻基地産発展ウェブサイト:http://www.shkp.com.hk


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