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2006年02月12日

人民元の金利スワップ取引、試験的に解禁

中国人民銀行(中央銀行)は9日、人民元の変動金利と固定金利を一定の条件で交換する
金利スワップ取引を試験的に解禁すると発表しました。
人民元の自由化が着々と進化しています。

金融機関や企業に金利変動リスクを管理する新たな手段を提供するとともに、金融市場の整備を
さらに進める狙いです。

これを受けて、新華社通信は9日に第1号取引が成立したと伝えました。
国家開発銀行が変動金利を、中国光大銀行が固定金利を支払い、両行は昨年10月に大筋で合意
していましたが、人民銀の解禁を待って約定しました。

中国人民銀行は通知で今回の措置を「試点(テスト)」と位置づけて、
対象をデリバティブ(金融派生商品)取引の認可を得ている銀行などとしています。

一部外資系銀行はこの認可を得ていますが、通知のあて名に外銀が含まれておらず
「すぐに外銀が参加できるかどうかは分からない」と、中国の邦銀担当者は言っています。

英スタンダード・チャータード銀行の上海在住シニアエコノミスト、スティーブングリーン氏は
「重要な一歩」と長期的な視点から評価する一方、「1週間を超える市場金利の流動性が低く、
スワップ金利の形成が難しい」などと、問題点も指摘しています。
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