香港資産運用奮闘記その他新興国 > 「チェ、39歳別れの手紙」を見て感じたこと
2009年02月02日

「チェ、39歳別れの手紙」を見て感じたこと

「チェ、28歳の革命」に引き続き、昨晩新宿バルト9にて、
「チェ、39歳別れの手紙」を見てきました。

「28歳の革命」と比べて、ストーリーが淡々と進んでいく感がありました。
チェ・ゲバラがキューバ革命を成し遂げ、フィデル・カストロに一通の手紙を宛てたところから
この物語はスタートします。



キューバ革命で大きな使命を成し遂げ、家や車や大臣のポスト、そしてキューバ市民権までも
手に入れたチェですがそれらをすべて捨てて、1966年11月ウルグアイ人ビジネスマンに変装して
キューバと同様の問題に直面する南米のボリビアへと向かいます。

チェ・ゲバラのゲリラ戦術は、キューバでの実戦経験に裏付けられて完成されたものでしたが、
冷戦下において反共産主義を支持していたアメリカのCIAから武器供与を受けていたボリビアの
政府軍を相手に大変苦戦を強いられ、最後は政府軍の若い兵士に射殺されることとなります。


チェ・ゲバラの最期の言葉は、射殺を躊躇する兵士に向けて放った、
「落ち着け、そしてよく狙え。お前はこれから一人の人間を殺すのだ」である。

(wikipediaフリー百科事典より引用)

最後の最後まで死ぬ気で生き残り、農民を尊い、女性と子供を愛し、若い兵士に読み書きを教え、
多くの民衆から絶大な信頼を得て、本気で世界を変えようとした男が、最後は一瞬にして命を亡くした。


そんなチェ・ゲバラの太く短い人生を尊敬する反面で、人の命の儚さを感じてしまう内容でした。


自分が先頭に立って世の中を変えようとする行為は、誰もが恐怖を感じることだろう。

江戸末期〜明治維新に活躍した新選組などもそうだ。明治維新で活躍した人たちがいるからこそ、
ニッポンはアジアで最初の近代国家へと変貌することができ、それは今に繋がっている。


でも誰かが動かないと世の中は変わらない。誰かが動くからこそ、そこに共感する大きな力が生まれ、
次の時代へと変わるべき脱皮ができる。そしてその新陳代謝の繰り返しで、今の素晴らしい時代がある。

今の日本は、「明治維新以来の変革のとき」と誰かが言っていた。

いま、一人一人がもっと前向きになって動き始めるときだと思う。後ろ向きになってはダメだ。
みんなが後ろ向きになってしまっては、どんどん悲壮感漂うなんともつまらない国になってしまう。

世界中から評価の高い日本人は、動き始めるのに抜群のアドバンテージを持っているのだから、
チャンスを求めて、どんどん世界へ目を向けるべきだと思う。世界を見れば日本がさらに見えてくる。

強くそう思います。

「28歳の革命」と「39歳別れの手紙」、その背景を再度調べつくした後に、どちらももう一度見てみたいです。
みなさんも是非見てください。学ぶべき要素がたくさんある、とてもいい映画です。


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