昨日は、
横浜市のIR(投資家説明会)にお招きされ、都内のホテルで中田市長の講演を聴いてきました。
セゾン投信代表取締役の中野さんと、
かいたく投信取締役の森本さんを誘って3人で行きました。
そもそも、地方自治体が企業・個人投資家向けにIRを行っているというのは極めて珍しいのですが、
横浜市は日本で初めてIR活動を始めた自治体だそうです。
自治体のIRとはいえ、その内容
(ビジョンや戦略、数字的な裏付け等)は民間企業のIR以上に
非常に戦略的に練られた、そして夢のある且つ具体的で分かりやすいプランであり、
「横浜がニッポンを変えるのではないか?」
そう思わずにはいられないプレゼンテーションでした。
今回の、横浜市のIRとリーダー中田市長を一言で表現すると、
「明確なビジョンと戦略」
これに尽きると思います。横浜市の目指す方向性と、中田市長の熱いプレゼンテーションは、
株式会社シンガポールのCEOリー・クアンユーや、
株式会社ドバイのCEOシェイク・ムハンマドを彷彿させます。
中田市長も、
株式会社横浜市のCEO、中田宏。そんなイメージが沸きました。
横浜市のビジョンと中田市長のプレゼンは、
2007年2月に、シェイクムハンマドが2000人以上のドバイ市民の前で演説した、
ドバイストラテジックプラン2015を思わせる、まさにヨコハマストラテジックプラン。
といった感じです。
横浜は、
国際コンベンション都市としてのグローバルモデルを構築します。
国際会議・国際イベントの横浜モデルを作り、世界中から人・企業を誘致し、
その横浜のモデルやノウハウを世界中に輸出していきます。
コンベンションを行うための、プランニング、イベント企画、広告から事務まで。
そしてコンベンションセンターのデザインや建築・設計、通信・ITインフラ、宿泊設備、レストラン、
世界中から一気に人が押し寄せるわけですから、様々なインフラや情報、ノウハウが必要となってきますが、
それらのノウハウを持つ横浜の企業を、世界中で活躍させようという夢があります。
国際会議で世界中から人を集め、そのためのサービス構築を世界一流のものとし、
そのノウハウを横浜モデルとして構築して、さらに世界へ輸出する。
東京に近く、港も空港も近いという、利便性の高い国際都市というだけでははなく、
そこには知財も集約させて、ソフトウェアとして世界トップクラスの横浜市を目指す戦略です。
シンガポールもドバイも横浜も、天然資源や食糧がとれるわけではありません。
どの都市も、いずれも港町として発展してきた経緯があり、今では様々な分野での再輸出拠点として
あるいは、国際交易都市として、見事なまでの発展を遂げています。
また、
3都市ともリーダーがいわゆる政治家ではなく経営者であり、都市経営というものに対し
企業経営と同様のエッセンスを大きく取り入れています。
霞ヶ関のように、無意味にお金をばらまくことは国のためになりません。
そんなことよりもむしろ、シンガポールやドバイや横浜のように、国・都市の収益モデルを
考えていかなくてはいけないと思うのですが、残念ですがその知恵が今の日本の政治家には足りません。
横浜市は、今年
開港150周年(Y-150)、そして来年
APEC国際首脳会議など、国際イベントが目白押しで、
横浜市として飛躍の年を迎えます。その飛躍の年を突破口にして、横浜市からニッポンを変える!
と、中田市長は熱く語ります。
「横浜がニッポンを変えるのではないか?」
真剣にそう信じていますし、横浜市の取り組みや中田市長のビジョンに200%共感します。
また、そのベクトルが向かう方向は、ワールドインベスターズTVと一緒です。
今後、横浜市とWITVが、タイアップして何か化学反応を起こせればいいなと思っています。