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2004年11月13日

杭州(ハンジョウ)

9月に行った、中国の杭州(ハンジョウと読みます)の感想。

【まず、全体の感想】
なんか杭州の市街地は以外にも、普通に都会でした。札幌や仙台なんかよりも、全然発展してるって感じ。

だけど急発展しすぎて、その発展についていけない部分が街のあちこちに見られるって感じですかね。やはり、香港や上海と比べると、まだまだ遅れていますね。

デカイ綺麗なビルの間に、汚いバラック造りの古い建物があったり、屋台があったり、はたまたそのすぐ隣には六本木ヒルズみたいなお洒落スポットもあったり。

あるいは、子供を小脇に抱えながら、土産小物や新聞・雑誌、お茶っ葉などを路上で売り歩く低所得層のおばちゃんたちを街のあちこちで見かけたり・・・。


杭州その1杭州その2

だけど、ブランド品を身にまとうお洒落な若者カップルや、ベンツやBMWを路上駐車して高級レストランに入っていく金持ち、上海からのツアー客が、高級ホテルのロビーで大騒ぎしていたり。

とにかく、新旧入り混じっている。というか、街がすごい勢いで発展しているんだけど、その波に乗っている人、ついていけない人の2極化!要は、金持ちと貧困の2極化がとても激しい街だと思います。(貧富の差の拡大は、杭州に限らず中国の最大の課題ですね〜)

市の中心部が「延安路」という大通りなんですが、(香港で言うところのネイザンロードみたいな感じ)。この通りがとにかく交通量が多くて人間の数も多くて、その割に、道がデコボコだったり、あちこちで工事中だったりするのでとても歩きづらかったです。の割に、すっごい人の数!!


【コミュニケーションについて】
日本人を含む外国人旅行客は、ほとんど見かけませんでした。ホテルのロビーや、街の観光スポットで欧米人をチラホラ見かけるくらいです、今のところ。

香港や上海の市街地はだいたい英語が通じるからなんとかなりますが、杭州はとにかく英語が全くと言っていいほど通じない!!ホテルや、ちょっといいレストランで少〜しだけ通じるくらい。街中は、ほとんど英語が通じませんし、英語表記もありません。

タクシーに乗っても英語がまったく通じないし、相手がしゃべってることすらも全然意味が分からないので、行き先とか説明するのに一苦労でした〜。あ、香港で覚えた「牛油(バター」は今回役に立ちました(笑)

メニューはもちろん、ほとんど中国語表記のみ。ちょっとお洒落なレストランに行けば、英語表記があり、日本食屋に行けば日本語表記があります。

今回泊まったホテルは、杭州シャングリラホテルでしたが、もちろんここは、英語、日本語表記は完璧です。ホテルマンもなまりはあるにせよ、みんな英語ペラペラでした。


【交通機関について】
市内に地下鉄は走っていません。庶民の足はほとんど路線バスがメインで、とにかくバスが多いです。それと、上海方面から鉄道が来ていますが、これは長距離専門。乗ってないので、値段などは全く分かりません。

バスは1区間1元〜2元(約15〜30円)ですが、とにかく古くて汚い。そしてとにかく揺れて乗り心地悪いし、室内灯が消えてて真っ暗。だけど、庶民の重要な足代わりなので、どのバスもメチャ混んでます。バス停からバスに乗り込むときは、みんな押し合いへし合いで、もみくちゃにされながら乗り込みました(笑)

ちなみにタクシーは初乗り10元(約150円)
杭州市内のエリアだったら、10〜20元でだいたいどこでも行けます。杭州国際空港から市内までは、リムジンバスで約1時間、料金は15元(約220円)。行きはこのバスを使いました。帰りは市内から空港までタクシーで105元(約1500円)でした。

この時に通った道が、「逝江(セッコウ)高速道路証券コード0576)の支線」。交通量の多さや、きちんと整備された道路、今後の中国のモータリゼーションを考えると、買わずにはいられない銘柄のひとつかもしれないです。

なんてったって、
上海〜杭州〜ニンポーという、貨物取扱量ワンツースリーの沿岸部3大都市を結んでいるドル箱高速道路ですから。今後の物流量なども考慮すると、面白いかもしれません。

杭州空港は綺麗ですがとても小さいです。ほとんどが国内線で、国際線ターミナルはおまけで作られた感じ。国際線は、ANA、JAL、大韓航空、ドラゴン航空などを見かけました。
出発案内などを見ると、便数が一番多いのは僕も株を持っている、上海ベースの「中国東方航空証券コードHK0670)」です。


【物価について】
今回、杭州で購入したものは、
・ミネラルウォーター → 3元(約45円)
・トマトプリッツ → 3元(約45円)
・靴下1足 → 7元(約105円)
スタバのコーヒー → 22元(約330円)
70分の足裏マッサージ → 35元(約525円)
・西湖遊覧船の乗船券 → 35元(約525円)
日本料理店寿司食い放題→ 90元(約1350円)
・ホテルのマッサージ →200元(約3000円)

って感じです。
基本的に物価は安いですが、ちょっとお洒落なレストランに入ると、日本とそうそう値段は変わりません(ちょっと安いくらいかな)。スタバは、世界中どこ行っても値段はあんまり変わりませんね?1杯20円とか30円でスタバのコーヒーが飲めるとこ、どなたか知りませんか?

日本料理店の寿司食い放題は安くて美味しかったです。寿司、天ぷら、串焼きなどの日本食食べ放題、酒飲み放題で、約1350円だから、結構リーズナブル。この店は「京品」というお店で、いちおチェック済み。抗州に行く機会のある方は、一度利用してみてください。

杭州その3杭州その4【西湖について】
西湖(シーフー)は、杭州観光の目玉です。中国国内のあちこちから、ツアーを組んで中国人が来ていました。杭州は上海からバスで2時間程度なので、上海の富裕層の旅行客が多いようですね。恐らく、東京の人が1泊2泊程度で、箱根の芦ノ湖に遊びに行くような感覚だと思います。

景色はほんと綺麗で、ゴチャゴチャした市内から車で5分くらいのところにある場所なのに、いきなり「箱根芦ノ湖」みたいになってしまいます。

今回泊まったホテルは、この西湖の湖畔に建っている杭州シャングリラホテルで、部屋からは緑と湖しか見えず、景色は抜群でした。

西湖の名前の由来は、歴史上の美女「西后」のごとく美しいため、西后の「西」をとって「西湖」と名付けられたそうです。

3日間とも、ちょっと曇っていて霧がかかっていたので、西湖の景色は、水墨画に出てくるような景色でした。
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【まとめ】
「来年もまた行きたいなぁ」とは、決して思いませんが(笑)10年後が楽しみな街です。

上海に10年前行った人が今行くととてもびっくりするそうですが、きっと杭州もそんな感じなのでしょう〜。まだまだ発展途上の大都市です。だけど、人間の数が多いので、何をするにも勢いがあります。

街が発展して、大きく変貌している様子を、10年後この目で見てみたいと思う街でした。



地球の歩き方 (D02): 上海・蘇州・杭州



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