本日の日経新聞より。。。
「人民元の切り上げ効果を期待し、元と連動相場の香港ドル建て香港証券市場に
投機筋の資金が大きく流入し始めている。香港市場は大きく株価上昇・・・」と、こんな記事がありました。
「今人民元を買っておくと、近い将来切り上げ効果で価値が○×倍になる」と巷で話題の人民元ですが、
現在の所、
HSBC香港では「香港非居住者」の人民元預金の口座開設はできません。
元建て資産を持つならば、
HSBC上海(こちらは
パスポート持参で外国人が口座開設できるそうです。
HSBC香港に口座を保有する者は、
香港のバンクリファレンスを使用して
メールオーダーで開設できるそうです。要確認・・・)。
それか、ちょっと郊外の格安
元建て不動産が手っ取り早いかと思われます。
(海外不動産の購入に、日本の金融機関はなかなかお金を貸してくれませんけどね。)
先日人民元預金について、自分の知識の中ではかなり不透明なので、現地在住の中国人の知人に相談をしました。
彼は深センで会社を経営しており、香港・中国の金融事情にもかなり精通していますので、大変参考になりました。
彼が言うには、決済通貨を
人民元→香港ドルに大きくシフトしていて、
出来る限り人民元資産は保有しないようにしているそうです。
【そのときの彼の声を簡潔にまとめると】
人民元の切り上げは恐らく当分無い。
いくら国際的な圧力をかけられようとも、共産党は多くの外交カードを持っている。
きっと奴らにとって、切り上げの国際的圧力ってせいぜい蚊を追い払うようなうっとうしさを感じてるだけだ。
もしも万が一、切り上げに踏み切ったとしても、せいぜい
1〜2%程度で数十年かけて段階的に・・・
って感じでしょ。そんなわずかな可能性のわずかな切り上げ幅を期待するよりも、
人民元が自由に引き出せないとか外貨に替えられないリスクのほうが恐い。
香港〜中国〜東南アジアでビジネスをするのに、元建てで資金を保有しておくことは、大変恐い。
必要なときに必要な資金が引き出せなかったり、外貨に替えられない送金できない、
なんてことがあったら、ウチは潰れる(苦笑)
だから、華南で国際的にビジネスをしている者は、みんな
決済通貨を香港ドルにシフトしている。
少なくともオレの仲間はみんなそう。
日本人が人民元を買ったって、使いたいときに自由に使えない。
それでも切り上げを期待して、元建て資産を持ちたいなら、
東莞あたりの不動産がオススメ。
東莞だったら香港・深セン・広州に近いし、深センよりもまだまだ割安。
不動産需要もまだまだ上昇するエリアだし、いざ売りたいときに売りやすい。変な話しだけど、
元建て預金よりも不動産のほうが流動性がある。
・・・とのことでした。
こんな意見を聞いたので、今のところ僕は人民元に関しては消極的です。
米ドル建ての上海市場と深セン市場にも消極的です。
でも香港市場の香港ドル建て中国株に関しては積極的(笑)。
今のところ、上海市場と深セン市場は保有していません。
英国植民地として金融政策が整備され、50年間1国2制度を国際的に約束された香港に比べ、
中国本土は共産党独裁の政策に、金融市場がどこでどうルールが変わるか分からなすぎるから。
でも一発大逆転を狙うなら、上海&深センの面白そうだけどね。
しかし、
「為替の動きは神のみぞ知る」ってとこでしょうか。
「近い将来切り上げがある」って言うエコノミストもいれば、「当分切り上げは無い」っていう大学教授もいるし。
みんな言ってることがバラバラで、最終的には自分を信じるしかないでしょう(笑)
人民元建て資産に熱くなっているみなさま、
人民元投資は火傷しない程度に注意しましょう。(^ー^;
→こちらののサイトもとても勉強になります。(資産防衛日記)
→ようやく140位まで来た。先は長い・・・。(株式投資ランキング)
人民元で大儲け!
↑当サイトだけを信じずに、こんなやつも読んでみましょう。
「人民元楽観論」のひとつです。
Posted by causeway_bay at 08:16│
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