まず運用資産のうち
7割程度を、
金利が高く格付けの高い安全な国の国債を買います。
国債は満期時に元本が10割程度になって償還されるので、これでまず投資金額の全額は確保されます。
正確には
「元本確保型ファンド」と言います。
表現上の問題ですが、外国通貨建てでカントリーリスクがある以上は「元本保証」という表現は馴染みません。
残りの
3割程度を、世界中の株、商品などの金融商品に分散投資します。
この3割は
超ハイリターンを狙うので、基本的にハイリスク商品に投資します。
BRICSや東欧などの新興国投資、原油や畜産、農作物などの商品先物投資、IT関連などの
ニュービジネス投資などありとあらゆるハイリターン商品に分散投資します。
一見美味しそうだなと思うこの元本保証ファンドですが、
問題が3つあります。
1.日本では金融庁の規制に引っかかるため、今のところ販売されておりません。
日本でのファンド販売は、投資先を明確にカテゴライズされたものしか取り扱ってはいけないのです。
なので
海外の金融機関を通じて購入することになります。
(
→過去記事「ファンド談義」)
例えば、
・中国株のみに投資する「チャイナオープン」
・東欧株のみに投資する「東ヨーロッパオープン」
・小型株のみに投資する「中小型株アクティブオープン」
・アジアのIT企業のみに投資する「アジアITオープン」
・国内不動産のみに投資する「J-REITオープン」
・アニメ映像事業のみに投資する「アニメーションなんとかかんとか」
と言った具合に、日本で販売されているファンドは、全て
投資先が明確にカテゴライズされていて、
今のところ日本の金融機関は、異なる分野に分散投資された商品を販売することができません。
2.外貨建てで運用のため、円が基軸通貨の日本人にとって確実な元本保証とは言えません。
もちろん為替ヘッジもありませんから、
為替の動き次第では元本割れも十分ありえます。
3.最低購入価格が日本円換算で500万円程度からと、かなり敷居が高いです。
しかも
オープン型(設定後いつでも購入できるスタイル)ではなく、
発行時に海外の金融機関や代理店などに申し込んで
買わなければならない商品なので情報力と語学力が必要です。
以上の3点をクリアできれば、
投資資金が○×年後に十数倍?!ってことも?!
情報収集は以下のサイトが便利です。
→モーニングスター(Morning Star.co.uk)
→フィナンシャルタイムス・ファンドレイティング(Financial Times Fund Ratings)
→やっと42位。先は長いです・・・。(株式投資ランキング)
オフショアマニュアル&ダイレクトリー 日本語版―The Offshore Manual & Directory
↑オフショア投資の広辞苑。何かにつまづいた時の必読書!
これが手元にあればキミもオフショア博士になれる!!
香港資産運用奮闘記 >
よくある質問 > Q4.元本保証ファンドってどんなのですか?(’∋’;
Posted by causeway_bay at 13:22│
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