香港資産運用奮闘記外国為替 > 人民元に対する規制
2004年12月31日

人民元に対する規制

これが本年最後の記事になります。(最後の記事が『人民元』ってのもどうかと・・・)

HSBC Renminbi Serviceさてさて話題の人民元ですが、
人民元は人民幣、中国元、RMB(Renminbi)とも呼ばれます。

中国政府は現在、外貨の持ち込みや人民元の持ち出しを、
1回あたり5000米ドル(約60万円)に制限をかけています。日本から高額の円を持ち込んだり、
中国国内の人民元を大量に持ち出して、海外で両替することは許されていません。


電信送金に関してですが、海外から中国国内の金融機関への送金、または中国国内の金融機関から
海外へ外貨建て送金は自由なのですが、人民元の海外送金は認められていません。

人民元から外貨への両替にも厳しい制限があり、たとえ外貨から両替した人民元であっても、
外貨には半分しか戻せない、などの厳しい規制があります。


これらはいずれ規制緩和されるでしょうが、様々な制約を考えると、現時点では
投資目的の人民元保有は大きなリスクが伴なうことと思われます。(´Д`;



【日本人が人民元口座を開設するには?】

香港の金融機関に対しては、2004年度から人民元預金が解禁されましたが、
残念ながら香港ID保有者(香港居住者)しか、人民元口座を開設することはできず
今のところ日本人が香港の金融機関で総合口座を保有していても、人民元口座だけは開設することができません。


しかし、中国国内の銀行に口座を開設すれば、日本人でも人民元建ての口座開設が可能です。
しかもパスポート1冊あれば口座開設可能と、比較的その敷居は低く、
通帳やカードもその場で発行されるようです。
知人がHSBC(香港上海銀行)上海支店にて口座開設を行いました。


なお、HSBC香港に口座を保有するものは、現地(上海)まで出向かなくとも、香港のバンクリファレンスを利用して、
メールオーダーで上海支店の口座が開設できるようです。(要確認)
→過去記事「Q5.バンクリファレンスって何ですか?(’◇’ゞ」

しかし、上記のように人民元は厳しい通貨管理の下に置かれているため、海外送金や両替には規制が多く、
多額の運用には注意が必要です。



・・・こんな事を書きつつも、来年は少しだけ人民元預金にチャレンジしてみようかと思い、
現在、HSBC香港からリファレンスレターを取り寄せ中です。

実際にやってみないと、説得力のある記事は書けませんからね。

ブログをはじめて約2ヶ月。
毎日アンテナを張り巡らせながら、記事になるようなネタを探してなんとか更新を維持することができましたが、
来年はさらに充実した記事、有益な記事を書き綴っていきたいと思います。

来年もどうぞよろしくお願いしますっ!m(_ _)m


それではみなさま、よいお年をお迎えください!!
※香港資産運用奮闘記は、元旦から営業いたします。

→2005年も応援よろしくお願いします。m(_ _)m(株式投資ランキング)

人民元で大儲け!
↑これを読めば人民元で大儲けできる!(・・・らしい)
人民元のリスクとリターンをしっかり理解しよう!




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    この記事へのコメント
  1. 管理人さん

    今年は色々と勉強させてもらい有難うございました。来年も宜しくお願いします。
    Posted by 工学部の大学生 at 2004年12月31日 14:39
  2. kz@銅鑼湾さん、

    来年のHSBC口座開設楽しみにしております。

    来年もよろしくお願い致します。
    Posted by EXCELLOVER at 2004年12月31日 18:25
  3. kz@銅鑼湾さ〜ん(^^)

    今年はvery×∞お世話になりました。
    来年も香港行きまくりましょう〜!
    Posted by oga-kz at 2004年12月31日 18:31
  4. 工学部の大学生さま

    こちらこそ、色々とお勉強させていただきありがとうございました!
    大学生のパワーや前向きさには、見習うべきものがたくさんあります。
    日経225先物日記にもたくさん学ばせていただきました。
    本当にありがとうございます!来年もよろしくお願いしますね!(^-^)


    EXCELLOVERさま

    今年は色々とお世話になりました。
    あと2時間程度で2004年も終わりますが、悔いの無いよう年越しましょう!
    HSBC口座開設はおまかせください!来年はパワフル運用しましょうね〜〜!
    来年もどうぞよろしくお願いしますっ!


    oga-kzさま

    今年は本当に色々ありすぎて(笑)なんとも一言では締めくくりができませんが、
    お互い、最高の1年間になったのではないかなと思います。
    こちらこそ、∞の夢と希望と楽しみと、色んなものを共有できてほんとに感謝!!
    (前向きに考えると、○○軍団のおかげでしょうか?)
    来年も香港で遊び&稼ぎまくろうね〜〜〜(笑)
    来年は、Business Vantageをもっともっと有効運用しませう!


    さーーー、今年もあと1時間だ!!紅白歌合戦も大詰め!氷川きよし(笑)





    Posted by kz@銅鑼湾 at 2004年12月31日 23:20
  5. 「中国元口座開設」の検索でこのページにひっかかりたまたまここにやってまいりました。これからここで勉強させていただきます。しかし、みなさん経験豊富でうらやましいです。

    質問があって書き込みさせていただきます。口座開設後、現地に行かないで中国元の預金管理(外貨への交換)や中国株への投資を目的にはじめたいのですが、ドコに開いておくのがベストでしょうか?

    基本は一度、HK$にしてから送金ということになるのでしょうか?

    香港HSBCなどで中国元口座をもっていれば、
    上海の口座を開く必要はドコにありますか?中国銀行の口座などを開くメリットはドコにありますか? 頭悪くてすいません。香港ドルで持ってたとして為替が中国元と連動しているのなら、香港ドルもいざという時危なくはないのですか?
    Posted by 毛沢東 at 2005年04月07日 08:11
  6. 毛沢東さま、はじめましてこんにちは!(^ー^)

    > 口座開設後、現地に行かないで中国元の預金管理(外貨への交換)や
    > 中国株への投資を目的にはじめたいのですが、ドコに開いておくのがベストでしょうか?

    僕もまだ、中国本土には口座を開設していませんが、
    本で読んだ記憶によると、HSBC、中国銀行あたりがよさそうなこと書いてありました。

    > 基本は一度、HK$にしてから送金ということになるのでしょうか?

    中国本土に口座を持てば、HKDを間にかます必要はありません。
    円→元に直接交換できます。
    ただ、記事にも書いたとおり、元→円の交換は、今のところ色んな規制があるようです。

    ↓つづく・・・
    Posted by kz@銅鑼湾 at 2005年04月07日 11:02
  7. > 香港HSBCなどで中国元口座をもっていれば、上海の口座を開く必要はドコにありますか?

    香港の銀行での人民元口座は、今のところ香港居住者しか開設できません。
    日本人は香港で人民元口座を持てないということです。

    ただ、香港IDを取得して香港人になってしまえば、香港の銀行で人民元口座を開設できるので
    上海の口座を開く意味はあまり無いかもしれません。

    ↓つづく・・・
    Posted by kz@銅鑼湾 at 2005年04月07日 11:03
  8. > 香港ドルで持ってたとして為替が中国元と連動しているのなら、
    > 香港ドルもいざという時危なくはないのですか?

    通貨価値は連動していますが、様々な制度は香港独自のものが整っています。
    中国は、香港と本土の「1国2制度」の50年間不変を国際的に約束しました。

    なので、通貨政策は基本的に全く別物です。

    中国元が危ないというのは、「外貨で引き出せないリスク」です。
    日本円を元で預けることはできても、それを日本円に戻せないというリスクがありますが、
    香港は外貨の持ち込みも持ち出しも自由ですので、そのようなリスクはありません。


    Posted by kz@銅鑼湾 at 2005年04月07日 11:03
  9. 1回あたり5000米ドル は時として厳しいですよね。
    私の場合は中国に親戚がいるので、大金をチェンジするときには、何人か一緒に来てもらって、人数分×5000ドルのチェンジをしてもらっています。ありがたいですね。
    Posted by 中国滞在員 at 2009年10月05日 09:32

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