いま元気な通貨は
資源国通貨のオーストラリアドルとニュージーランドドルでしょう。
この2つの国は
人口が少ない割には天然資源が極めて豊富な国です。
オーストラリアは
大陸全体が鉄鉱石で出来ていると言われているくらい、
鉄鉱石に恵まれている国で、その他の鉱物資源と、国の人口よりも多い羊、
牛などの酪農、畜産物は世界でもダントツです。
2年前から上昇トレンドが出てきた現物経済の中では、
こうした基礎的な資源を豊富に持つ国の通貨は評価が高まっています。
石油、天然ガス、鉄鉱石、農畜産物などの資源を豊富に持つ国の通貨は強いのです。
オーストラリア、ニュージーランドとも、2001年秋くらいから強くなり、
一時、対円で
豪ドル60円、
NZドル50円を割っていましたが、これが底値で、
その後は現物経済のトレンドがはっきりするにつれてどんどん評価が高まり、
2004年夏には豪ドル78円、NZドル70円前後にまで上昇しました。
(本日2004年1月9日22:00現在では、豪ドル79.34円、NZドル72.62円でした)
資源国通貨の評価が高まったのは、
2002年に入って商品相場が大きく動き出してからです。これは、
1.中国の経済成長による資源の大量輸入
(中国は「石油のガブ飲み」と言われているほど非効率なエネルギー消費を国際社会で非難されています)
2.ブッシュ大統領の政治的背景
(ブッシュは「これからは現物経済」と、石油の重要さを国際的にアピールしてしまいました)
この2つから、世界的に現物経済への見直しが強まっています。
こういった背景があって、
昨年後半は石油価格が国際的にぐんぐん上昇しました。
当然、商品経済が活発になれば、
資源を持っている国は潜在的に有利です。
[PR] ◆価格.com 外為◆外国為替保証金取引サービス『価格.com外為』は、24時間リアルタイムで外国為替のオンライントレードが行えるサービスです。口座開設手数料、口座維持手数料は全て無料!
【オーストラリアドル】
オーストラリアは、ほとんど
鉄鉱石でできた大陸の上に乗っかっている国で、
石炭、鉄鉱石などのエネルギー資源から、希少金属まで多くの地下資源に恵まれています。
しかも
イギリスが200年かけて作り上げた政治・経済のインフラがあり、あらゆる面で安定している国です。
農業資源も、羊、牛などの酪農、畜産品はアメリカのBSE(狂牛病)発生以来、世界の牛肉消費国から引っ張りだこです。
ここ2年ほどで、オーストラリアドルはかなりの値上がりとなっています。
現在、円は対米ドルに対しては強いですが、対豪ドルに対しては4割も下げています。
↓HSBCのオーストラリアドルの利率表(2005年1月8日現在)
【ニュージーランドドル】
かたや、ニュージーランドはオーストラリアの面積、人口とは比べ物にならないほど小国です。
人口はたったの380万人、国土面積は日本の約8割。
この国は、国の人口よりもはるかに多い羊や牛を持ち、
世界有数の酪農国家です。
その他
森林資源や海産物も豊富な国です。
ニュージーランドは、国家としてもカントリーリスクは少なく、
ニュージーランド国債には、ムーディーズ
トリプルAのランクがついています。
↓HSBCのニュージーランドドルの利率表(2005年1月8日現在)
豪ドルもNZドルも、どちらも
安定した金利の高い資源国通貨ですが、
人口が少ない分、米ドルやユーロに比べて流通量が少ないので、
国際的な大規模な売り買いが入れば、為替の価値は一気に変動します。
どちらも、HSBCパワーバンテージの口座にて、オートスイッチングの設定で
普通預金、定期預金ができます。
↓資源大国オーストラリア〜ペニーストックで一攫千金シリーズ4
WorldInvestors.TVは、「全200タイトル!海外投資の最先端情報が集結!」
→参考:ANZ - オーストラリア・ニュージーランド銀行
為替がわかれば世界がわかる
円高か円安か?日・米・中の経済はどう動く?為替レートを変動させるのは経済だけではない。
為替相場の読み方、情報分析技術のすべてが解る!
この本は為替のことだけではなく、現在経済の問題点をよく説明してくれている。
国際社会を理解する上でも、僕にとってとても重要な1冊です。
Posted by causeway_bay at 22:00│
Comments(2)│
TrackBack(0)│
Edit