1月11日の記事
「海外銀行口座の作り方その2 〜口座開設に紹介者が必要?!〜」で、
資産防衛軍の田中さんにコメントを戴いたとおり日本人は貴金属に対して興味薄のようです。(あ、もちろん自分も含めてです・・・。)
貴金属の持つ優位性は、
1.物価上昇局面に強い。
2.株式や債券と違って紙くず同然になる不安もない。
3.換金性に優れている。 この3点に尽きます。
ヨーロッパ人やユダヤ人などが貴金属に対して価値を大きく見出しているのには、
歴史的な背景によるものが大きいでしょう。
どちらかというと、
資産運用というよりも資産保全の考え方に近いと思います。
戦略思考ナビゲーション - 「世界地図」の切り取り方
・なぜ、ビジネスがうまくいかないのか?なぜ、世界の動きが理解できないのか?
なぜ、日本人は世界から相手にされないのか?
それは、私たちが学校で習った地図が時代遅れだからです。
・別の視点からの地図を示し、現在の世界情勢を読み解く。この本最高です。。
【ヨーロッパ人について】
昔何かの本で読みましたが「
高級ブランド文化」が発達しているのはほとんどヨーロッパです。
ロレックス、エルメス、ブルガリ、グッチ。その他ブランド品を挙げても
ほとんどヨーロッパ産です。
ブランド品がヨーロッパで発展した背景には、古くは
フランス革命ナポレオンの時代に遡ると言われています。
ヨーロッパは昔から陸続きで、西から東まで戦争の絶えない地域でした。
戦争によっていつ支配者が変わるか分からない時代には、自国通貨などいつ紙屑になるか分からないのです。
そんなリスクの大きい自国通貨で資産を保有している皇帝ナポレオンは、資産の一部を使い、
スイスやフランスで
高級腕時計、高級馬具、高級鎧、高級靴などを作らせたり、
金・銀・プラチナ・ダイヤモンドなどの貴金属を買ったと言います。
もし資産を現物で保有していれば、いつ自国通貨が紙屑になっても、時計や馬具、宝石類を転売すれば
それがその時代に適したキャッシュを生み、生活ができたからです。
こういった背景が、ヨーロッパのブランド品文化の生い立ちと言われています。
【ユダヤ人について】
世界各国に散らばるユダヤ人も、似たような文化を持っています。
ユダヤ人は世界大戦中、ヨーロッパのあちこちに居を構えていましたが、ナチスドイツのユダヤ人迫害により、
居住地から強制的に迫害されていきました。
そんな潮流の世の中になると、例えばオーストリアに住んでいるユダヤ人にとっては、
「いつオーストリア通貨が使えなくなるか分からない」というリスクを抱えることになります。
オーストリアに限らず、どこに住んでいるユダヤ人もそう思ったに違いありません。
一国の通貨なんて、ユダヤ人にとっては信用できないのです。
そういった背景からユダヤ人は、ある程度貯まったお金は金・銀・プラチナ・ダイヤモンドなどの貴金属に替え、
いざとなったら
ダイヤモンドをポケットに突っ込んで逃げれば、国境を越えて次に移住した国でも、
ダイヤモンドを換金して生活ができる。
そんな歴史的背景が、
ユダヤ人のダイヤモンドビジネスを生んだのです。
ポケットにダイヤを突っ込んで戦後アメリカに渡り、そのダイヤを売って財を築いたユダヤ人は多いそうです。
【日本人について】
それに対して日本はどうかと言うと、日本は島国で多国と接していませんし、
一民族国家です。
日本の周りは全て海で、ある意味海に守られた国です。
同じ日本の国土の中で、他民族を追っかけたり追いかけられたり、その様な歴史的背景がありません。
なので、
自国通貨の信頼性は国民にとって非常に高く、価格変動のある貴金属よりは、
貯金貯金貯金・・・ひたすら貯金。という文化が育っていきました。
今でも郵便貯金は一番人気だと言います。
(
→発狂ニュース島さん「一番利用したい銀行ランキング!(メガバンクvsネット銀行vs郵貯)」)
それだけ
国民が寄せる信頼性によって守られた通貨、それが日本円なのです。
日本人は日本円を信じすぎ、日本の銀行を信じすぎ、と誰かが言っておりましたが、まさにその通り。
それが悪いとは言いませんが
「リスクを理解する」というのも必要な時代になってきたと思います。
私自身も、ダイヤモンドよりは円が好きです、恐らく(笑)
貴金属に対する価値の高さを見い出せないのが現状ですが、もともと貴金属は「運用よりも保全」
のスタイルが強いので、逆に
「資産保全するほど資産を持ってない」という言い訳をさせてください(笑)
(
→参考:田中貴金属のホームページ「金・プラチナの基礎知識」)
ユダヤ人大富豪の教え
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Posted by causeway_bay at 15:00│
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