香港資産運用奮闘記雑記 > 金・銀・プラチナ・ダイヤモンド・・・、「貴金属投資」について
2005年01月12日

金・銀・プラチナ・ダイヤモンド・・・、「貴金属投資」について

1月11日の記事「海外銀行口座の作り方その2 〜口座開設に紹介者が必要?!〜」で、資産防衛軍の田中さんにコメントを戴いたとおり日本人は貴金属に対して興味薄のようです。(あ、もちろん自分も含めてです・・・。)

貴金属の持つ優位性は、
 1.物価上昇局面に強い。
 2.株式や債券と違って紙くず同然になる不安もない。
 3.換金性に優れている。
     この3点に尽きます。

ヨーロッパ人やユダヤ人などが貴金属に対して価値を大きく見出しているのには、
歴史的な背景によるものが大きいでしょう。
どちらかというと、資産運用というよりも資産保全の考え方に近いと思います。

戦略思考ナビゲーション - 「世界地図」の切り取り方
 ・なぜ、ビジネスがうまくいかないのか?なぜ、世界の動きが理解できないのか?
  なぜ、日本人は世界から相手にされないのか?
  それは、私たちが学校で習った地図が時代遅れだからです。
 ・別の視点からの地図を示し、現在の世界情勢を読み解く。この本最高です。。


【ヨーロッパ人について】

昔何かの本で読みましたが「高級ブランド文化」が発達しているのはほとんどヨーロッパです。
ロレックス、エルメス、ブルガリ、グッチ。その他ブランド品を挙げてもほとんどヨーロッパ産です。

ブランド品がヨーロッパで発展した背景には、古くはフランス革命ナポレオンの時代に遡ると言われています。
ヨーロッパは昔から陸続きで、西から東まで戦争の絶えない地域でした。
戦争によっていつ支配者が変わるか分からない時代には、自国通貨などいつ紙屑になるか分からないのです。

そんなリスクの大きい自国通貨で資産を保有している皇帝ナポレオンは、資産の一部を使い、
スイスやフランスで高級腕時計、高級馬具、高級鎧、高級靴などを作らせたり、
金・銀・プラチナ・ダイヤモンドなどの貴金属を買ったと言います。

もし資産を現物で保有していれば、いつ自国通貨が紙屑になっても、時計や馬具、宝石類を転売すれば
それがその時代に適したキャッシュを生み、生活ができたからです。
こういった背景が、ヨーロッパのブランド品文化の生い立ちと言われています。


【ユダヤ人について】

世界各国に散らばるユダヤ人も、似たような文化を持っています。

ユダヤ人は世界大戦中、ヨーロッパのあちこちに居を構えていましたが、ナチスドイツのユダヤ人迫害により、
居住地から強制的に迫害されていきました。

そんな潮流の世の中になると、例えばオーストリアに住んでいるユダヤ人にとっては、
「いつオーストリア通貨が使えなくなるか分からない」というリスクを抱えることになります。

オーストリアに限らず、どこに住んでいるユダヤ人もそう思ったに違いありません。
一国の通貨なんて、ユダヤ人にとっては信用できないのです

そういった背景からユダヤ人は、ある程度貯まったお金は金・銀・プラチナ・ダイヤモンドなどの貴金属に替え、
いざとなったらダイヤモンドをポケットに突っ込んで逃げれば、国境を越えて次に移住した国でも、
ダイヤモンドを換金して生活ができる

そんな歴史的背景が、ユダヤ人のダイヤモンドビジネスを生んだのです。
ポケットにダイヤを突っ込んで戦後アメリカに渡り、そのダイヤを売って財を築いたユダヤ人は多いそうです。
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【日本人について】

それに対して日本はどうかと言うと、日本は島国で多国と接していませんし、一民族国家です。
日本の周りは全て海で、ある意味海に守られた国です。
同じ日本の国土の中で、他民族を追っかけたり追いかけられたり、その様な歴史的背景がありません。

なので、自国通貨の信頼性は国民にとって非常に高く、価格変動のある貴金属よりは、
貯金貯金貯金・・・ひたすら貯金。という文化が育っていきました。
今でも郵便貯金は一番人気だと言います。
→発狂ニュース島さん「一番利用したい銀行ランキング!(メガバンクvsネット銀行vs郵貯)」

それだけ国民が寄せる信頼性によって守られた通貨、それが日本円なのです。
日本人は日本円を信じすぎ、日本の銀行を信じすぎ、と誰かが言っておりましたが、まさにその通り。
それが悪いとは言いませんが「リスクを理解する」というのも必要な時代になってきたと思います。

私自身も、ダイヤモンドよりは円が好きです、恐らく(笑)
貴金属に対する価値の高さを見い出せないのが現状ですが、もともと貴金属は「運用よりも保全」
のスタイルが強いので、逆に「資産保全するほど資産を持ってない」という言い訳をさせてください(笑)

→参考:田中貴金属のホームページ「金・プラチナの基礎知識」

ユダヤ人大富豪の教え
 ・本書のなかで著者は、「3日以内に1000人分の署名をもらう」
  「電球を1000個売る」など、数々の課題を乗り越えながら、
  お金持ちになるための心構えや手法を学んでいく。
 ・お金のリテラシーを具体的に本格的に楽しめる1冊。


個人投資家のための貴金属取引入門
 ・個人投資家の立場から貴金属先物をどのようにトレードすれば良いか、
  実践的なノウハウを70問70答で分析。
 ・貴金属トレード戦略の具体的例が満載。貴金属の基礎知識についても解説。




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  1. 【香港資産運用奮闘記 by kz@銅鑼湾】のブログに「金投資について書いてくらさい」とコメントしたら、非常に分かりやすい記事がアップされてました。(私のブログを読む前に一読されるといいかと思います)   日本人が「金投資」に興味がない理由はkz@銅鑼湾の記事
    金投資・・その1【資産防衛日記】at 2005年01月12日 15:20
  2. 私は吉野屋のホルダーでもあるのですが、それに関連して… 農水省 中国の食肉工場調査へ‖全性、輸入急増受け  農林水産省などは、日本向けの牛肉輸出が急増している中国で食肉工場の現地調査を近く実施する。工場内の衛生状態などを調べるほか、中国政府とも情報を交換
    中国産牛肉と電力事情【一般サラリーマン家庭の投資節約日記〜中国株・インド株を中心として〜】at 2005年01月13日 07:31
  3. いやー、参った。 今日1日で22冊も本買っちまった。 近所のブックオフが「単行本よりどり2冊500円セール」という、とんでもないセールをやってたのであqwせdrftgyふじこlp;2。 おかげで引越し前だっていうのに、部屋が本に埋もれてひどい状態。。
    【1冊目 ユダヤ人大富豪の教え】by本田健【凡人の逆襲日記!!】at 2005年02月23日 18:24

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