自分がいくら税金を払っているか知っていますか？（源泉徴収票の見方）

いきなり問題です。
左の図は、サラリーマンが毎年１月頃受け取る「源泉徴収票」です。

あなたの年収の手取額はどこに記載されているか、知っていますか？
続きを読む前に考えてみてください。(^ー^)

残念ながら、年収の手取額はどこにも記載されていません。(^ー^;
「源泉徴収票」という書類は「あなたが税引き後いくら手許に残ったか？」
というのが分からないようにできています。（これも徴税側の陰謀かっ？！）

→Aは額面の年収。色々と差し引かれる前の、総支給額を意味します。
税金や社会保険料など、国家に色々と差し引かれる前の金額が記入されています。
あなたが汗水流して働いた１年分の価値です。


→Bは給与所得控除というサラリーマン全員に対して適用される一定の所得控除を、
Aの総支給額から差し引いた金額です。（手取額ではありません。）

※給与所得控除は以下の計算式で算出します。

給与の収入金額	給与所得控除額
162.5万円以下	650,000円
162.5万円超　180万円以下	（給与の収入金額）×40%
180万円超　360万円以下	（給与の収入金額）×30%＋180,000円
360万円超　660万円以下	（給与の収入金額）×20%＋540,000円
660万円超　1,000万円以下	（給与の収入金額）×10%＋1,200,000円
1,000万円超	（給与の収入金額）×5%＋1,700,000円

ex.) 例えば香港太郎さんの収入を上記の計算式に当てはめると、
「年収810万円×10%＋1,200,000円＝201万円（これが給与所得控除額）」

そして年収810万円から給与所得控除額201万円を差し引くと、609万円。
この609万円が、Bの金額（給与所得控除後の金額）になります。（手取額ではありません）

→Cは所得控除の合計額。
摘要欄に記載されている扶養家族の配偶者・長男・次男、社会保険料、生命保険料、
損害保険料、自身の基礎控除などを合計したものです。
扶養家族数が多ければ多いほど控除額は増えるので、税金は安くなります。

ex.) 例えば香港太郎さんの場合は、
１．配偶者控除　　380,000円
２．扶養控除　　　760,000円（380,000円×２名分）
３．社会保険料　　974,835円
４．生命保険料　　 50,000円
５．損害保険料　　 3,000円
６．基礎控除　　　380,000円
---------------------------
所得控除の合計　2,547,835円　となり、この金額がCに記載されます。

→BからCを差し引いた金額に所得税をかけます。
このB-Cの金額を「課税所得」と言います。

日本の所得税率は累進税率なので、課税所得が上がるほど税率がアップします。

※所得税は以下の税率で算出します。

課税所得	税率	控除額
330万円以下	10%	0円
330万円超　900万円以下	20%	330,000円
900万円超　1,800万円以下	30%	1,230,000円
1,800万円超	37%	2,490,000円

ex.) 例えば香港太郎さんの課税所得に所得税をかけると、
B-Cで、課税所得は3,542,000円（1,000円未満切捨）ですので、
税率20%をかけて、330,000円を差し引いた金額が所得税額です。

「3,542,000円×20%−330,000円＝378,400円（これが年税額）」

→Eは定率減税です。
H16年度は定率減税がありますので、年税額からさらに税金を減らしてくれます。
※定率減税とは、年税額の20%を減額してくれるというルールです。
（過去記事「増税1兆6000億円規模」）

ex.) なので、「年税額378,400円×20%＝75,680円（これが定率減税控除額）」
75,600円が、香港太郎さんが今年おまけしてもらった金額、定率減税額です。

→Dが、最終的に負担している年間の所得税額です。
「年税額378,400円−定率減税75,680円＝302,700円（100円未満切捨）」

ex.) 香港太郎さんの負担税額は
１．所得税（Dの金額）302,700円
２．社会保険（Fの金額）974,835円
３．住民税（記載されてません）210,300円
----------------------------------------
　　　　　　　　　　合　　計　1,487,835円もの年貢！

なんと、毎年およそ150万円もお国に召し上げられているのです！！
ということは、香港太郎さんの手取額はおよそ660万円になります。

・さぁ、あなたはいくら手許に残りましたか？
・また、いくらの税金を負担していましたか？

わが国日本の税負担は、今後数年かけてさらに一層増えていきます。
逆に言うと、収入が変わらなければ手取額はどんどん減少する時代です。

でも、サラリーマンもやり方によっては、取られた税金を取り返すことが可能です。
※↓以下の記事の後半部分を参照してください。
（過去記事「増税1兆6000億円規模」）

自分が負担している税金をもっとシビアに見つめてみましょう！

ホントは教えたくない資産運用のカラクリ 投資と税金篇
　・あらゆる投資の税引き後リターンを最大化する方法を全公開！
　・銀行、証券会社、税務署もビックリの裏ワザが満載！


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　・上記商品の資産運用のカラクリ投資と税金篇の第２弾！！
　・預金封鎖や詐欺商品など「知られざるインチキとリスク」

Comments

kzさんこんばんは♪
先日教わったWebringですが、仮登録の段階でギブアップ（笑）
ブログの更新以外は自分で出来ないほどのパソコン音痴なもので(^_^;)
近いうちにお友達にバナー貼り付けてもらいます（恥）

Posted by あなちゃん at 2005年01月17日 23:00

あなちゃん、こんばんは。
ご苦労かけてしまってごめんなさいねー！ (^_^;
でも、リンクはしておいたので。確認してみてね。

今度お友達にご飯でもごちそうしてあげてください♪
お友達によろしくー（笑）

Posted by kz＠銅鑼湾 at 2005年01月17日 23:11

リンクしてくださってありがとうございました♪
なんとか自力で登録できましたー！！
やったー！！！！
これで一歩前進です（笑）

Posted by あなちゃん at 2005年01月17日 23:18

あなちゃん、今紹介文読んだら、
「最近は中長期のトレードにシフト」って書いてあったけど。
てっきりデイトレーダーかと思ってました（笑）

Posted by kz＠銅鑼湾 at 2005年01月17日 23:32