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2005年01月28日

BRICsのGDP

本日の日経新聞経済面からの引用です。
「BRICs勢揃い、G7に招待、高まる存在感」

2月4〜5日ロンドンで開く七カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に、
中国・ロシア・インド・ブラジルのいわゆる「BRICs」4カ国に、
南アフリカを加えた新興5カ国の財務相が招かれることが決まった。

存在感を高めるBRICsがG7会合に揃い踏みするのは初めて。
旧来の「先進7カ国」の枠組みでは有効な政策協調を打ち出せなくなっている実情を映している。
→関連記事「Q10.BRICsって何ですか?紅茶のことですか?(・ω・;」

「世界的な経常収支の不均衡是正と為替相場安定のカギを握るのは中国の対応」
というのが、G7共通の認識。とはいえ中国は、
「通貨政策については外部からの圧力は受け付けない」と主張しており、中国不在の会議では調整が困難だ。


BRICsとG7のGDPと人口
経済規模でも新興国の台頭は著しい。
中国の国内総生産(GDP)は昨年イタリアを抜いて世界第6位に浮上。
インド(12位)、ブラジル(15位)、ロシア(16位)も急速に順位を上げている。



<BRICsとG7の国内総生産>
順位国名2003年度GDP
1位米国108,816億米ドル
2位日本43,264億米ドル
3位ドイツ24,006億米ドル
4位英国17,948億米ドル
5位フランス17,479億米ドル
6位イタリア14,658億米ドル
7位中国14,098億米ドル
9位カナダ8,343億米ドル
12位インド5,989億米ドル
15位ブラジル4,923億米ドル
16位ロシア4,334億米ドル


今、G7の位置づけが問われている。
BRICsなど新興国も加わる拡大国際金融会議「G20」。従来は金融市場の関心の外だったが、
昨年11月のベルリン会議に、米連邦準備理事会(FRB)のグリーンスパン議長やECBのトリシエ総裁らが出席し、
「G20」の今後の重要性が深く見直されている。


・・・と、ロンドンのG7会議を目前に、こんな記事が載っていました。
先進7カ国の特徴は、アメリカ・カナダ以外は全て国土が小さく、人口も数千万規模の国が多いですが、
BRICs諸国は、それぞれ莫大な人口に加えて大きな国土と豊富な天然資源も抱えており、
これらの国の経済基盤が整えば、大きな世界規模の経済マーケットが出来上がります。

これらの国々へ投資する株やファンドが、果たして10年後にどう化けているか見ものです。
→過去記事「インド株のファンド」
→過去記事「インドの経済規模は世界第4位」



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    この記事へのコメント
  1. うお〜っと、タイムリーな話。実は、本日奈良野大仏さんと鹿子さんと一緒にBRICsの話をしていたんです。
    urourohimeは『ブリックス』とは何???って感じで、紅茶の会社??なんて低レベルな事を言ってしまいました・・・。

    kz@コウズウェイベイさま、こんな知識の読者もおりますので、これからも分かりやすく記事アップお願いいたしま〜す!

    Posted by urourohime at 2005年01月29日 00:33
  2. urourohimeさま、こちらでは初めまして(笑)

    BRICsとは・・・
    「brick=レンガ」という単語をもじっています。
    ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)
    の4カ国の頭文字を並べたもので、台頭する新興大国を意味する造語です。

    米国の証券会社ゴールドマンサックスが、2003年10月に投資家向けレポートで
    初めて使われた言葉です。そしてその後、広く使われるようになりました。

    今とても注目を浴びている言葉なので、是非覚えておいてくださいね。(^ー^)v
    紅茶ぢゃないですからね(笑)お間違えなく☆

    奈良野大仏さま、鹿子さまにも、是非是非よろしくお伝えください!
    Posted by kz@銅鑼湾 at 2005年01月29日 13:13
  3. こんにちは。
    ここに投稿するのは初めてです。
    でも、時々訪問してましたが。
    私も、海外投資に興味を持っている人間です。
    まだまだ、勉強中ですが。
    香港での資産運用・・・私も考えようかな?

    私はBRICsの中では特にインドに注目しています。
    理由は好き嫌いの問題で(笑)
    貧困問題や、よくわからん民主主義とかありますけど、
    一応、私の勝手に考える民主主義に当てはまりますので。
    中国は、国家体制と資本市場の矛盾がいつか爆発するんじゃないかと危惧しています。
    ロシアも先般のユコス問題にあるように中国と同様、国家レベルでの介入に不快感があります。
    ブラジルは・・・ようわからん(笑)

    これからも、ここで勉強させて頂きますのでよろしくお願いします。
    Posted by ヴィラバリ at 2005年01月29日 14:35
  4. ヴィラバリさま、いらっしゃいませ!

    確かに民主主義の政治体系はインドが一番整備されているんですよね。
    インドはイギリス統治の歴史が深いですし、日本人に理解しやすいと思います。

    高い経済成長とはいえ、中国の共産党独裁は私も少し危惧しているところです。
    「中国株は経済よりも政策を読め」などと言われていますしね。難しいです。

    ロシア、ブラジルは、私も少しづつ勉強中でしてまだほとんど分かりません(笑
    でも、4カ国とも国土がでかくて、天然資源が豊富で、人口が多いので、
    これから先、どうなるか楽しみですね。

    ちなみに、バリ島はいつまでも変わらない、あの素朴さがいいですね。
    同じ夢に向けて、お互い頑バリましょう〜!p(^○^)q

    こちらこそ、今後ともどうぞよろしくお願いします。
    Posted by kz@銅鑼湾 at 2005年01月29日 16:23

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