香港資産運用奮闘記よくある質問 > Q10.BRICsって何ですか?紅茶のことですか?(・ω・;
2005年01月29日

Q10.BRICsって何ですか?紅茶のことですか?(・ω・;

A10.ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国の頭文字を並べたものです。
 
BRICsとは「brick=レンガ」をもじっています。
ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)
4カ国の頭文字を並べたもので、台頭する新興大国を意味する造語です。

世界地図(BRICs)米国の証券会社ゴールドマンサックスが、
2003年10月に投資家向けに初めて使用して以降、
広く使われるようになりました。

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【BRICs諸国の特徴】
 
広大な国土、原油や鉄鉱石などの豊富な天然資源、労働力・消費市場となる膨大な人口を持つのが共通点です。

<人 口>
世界第1位中国約13億人
世界第2位インド約10億5000万人
世界第5位ブラジル約1億7,600万人
世界第7位ロシア約1億4,550万人


なんとっ、BRICs4国だけで世界の人口の約45%を占めています!


<国土面積>
世界第1位ロシア日本の約45倍、アメリカの2倍
世界第3位中国日本の約26倍
世界第5位ブラジル日本の約22.5倍
世界第7位インド日本の約9倍(係争地含む)



<鉱産資源>
ブラジル鉄鉱、ボーキサイト、錫など
ロシア石油、天然ガス、石炭、鉄鉱、銅、ニッケル、金、タングステン、ウランなど
インド鉄鉱、宝石、石油など
中国石炭、石油、天然ガス、鉄鉱、ウラン、タングステン、錫、亜鉛、モリブデンなど



初めてBRICsという言葉を使ったレポート「Dreaming with BRICs:The Path to 2050」では
約45年後である2050年の世界経済勢力図を下記のように予測しています。

1.「2050年の国内総生産(GDP)は以下の順番になっている!」

「1位中国、2位アメリカ、3位インド、4位日本、5位ブラジル、6位ロシア・・・」

2.「中国のGDPは2007年にドイツ、2015年に日本、2039年にはアメリカを抜き、
2050年には世界最大の経済大国になっている。」


3.「ロシアのGDPは2028年にイタリア、フランス、ドイツを上回り、
ブラジルは2036年までにロシアを抜いている。」


ゴールドマンサックスの経済予測によると、ユーロ圏国家のGDPは2050年には全て上位から脱落するようです。
→過去記事「BRICsのGDP」



【BRICs諸国の急成長で受けるメリット】
 
BRICs各国は人口規模が大きいので、所得水準が高まれば国内消費が爆発的に伸び、
先進国から同諸国への輸出が拡大することが予想されます。

また、経済成長に伴い同諸国の為替レートが上昇傾向を辿ることも予想されます。



【BRICs諸国の現状】
 
ブラジル国旗ブラジル


正式国名ブラジル連邦共和国 Federative Republic of Brazil
首都ブラジリア
面積851万1965平方キロメートル(日本の約23倍)
人口約1億7602万人(2002年7月)
言語ポルトガル語
通貨単位レアル(略号R$)。補助単位としてセンターボがある。R$1=100センターボ≒35.6083円('04年5月現在)


1992年以前は年率数千%というハイパーインフレを引き起こし不安定な経済環境でしたが、
1993年以降は実質GDP前年比が10年連続プラスで推移するなど安定感がでています。

2003年のGDPはマイナス0.2%でしたがIMF(国際通貨基金)の予想では2004、05年ともに、
3.5%前後のプラスが予想されています。

逆にブラジルが抱える問題として債務返済があります。
2003年末の公的債務残高はGDPの約59%を超えており、今後の成長阻害要因になりかねません。
2003年1月に就任したルーラ大統領は前政権の政策を踏襲し財政均衡を目指した経済政策運営をしています。

商社マンの目 ブラジルは、いま―「21世紀の大国」への挑戦
 ・ブラジルはいろいろな意味で「大国」です。
 ・まず「インフレ大国」=年率900%をこえる超インフレ社会、
 ・そして「デノミ大国」=20余年の間に3度のデノミ、
 ・そして「債務大国」=世界有数の借金大国
 ・しかし国際情報通は、ブラジルこそ無限の可能性を秘めた「21世紀の大国」だと指摘しています。
 ・来世紀の大いなる飛躍をめざすブラジルからの詳細なレポートです。


ロシア国旗ロシア


正式国名ロシア連邦 Russian Federation
首都モスクワ
面積約1707万5400平方キロメートル(日本の約45倍、日本の領土北方四島を含む)
人口約1億4520万人(2002年統計)
言語公用語はロシア語。この他100以上の民族がそれぞれ独自の言語も用いている
通貨単位ルーブル。補助通貨はカペイカ。1ルーブル=100カペイカ。2004年1月時点で1米ドル≒28.92ルーブル、100円≒27ルーブル。


ロシアの強みは天然資源に恵まれていることです。
石油、ガス、金属が輸出の約3分の2を占め、鉱工業生産の約3分の1を占めています。
逆に言うと天然資源への依存度合が高く経済が商品市況や為替市況に左右されやすいともいえます。

プーチン大統領は1999年12月に突然の辞任をしたエリツィン大統領のあとを受けて、
翌2000年3月の大統領選挙で第二代大統領となりました。
2004年3月の大統領選では得票率71%を獲得し、高い支持率を得て再選を果たしました。

一方、独立を求めるチェチェン共和国では武力衝突が続いており社会不安が経済に与える影響も大きいです

モスクワ特派員物語 エルミタージュの緞帳
 ・ゴルバチョフの登場から超大国ソ連の消滅まで、世界の構造を大きく変えた歴史の変遷を、
  最も至近距離から取材した元モスクワ特派員の珠玉のジャーナリスティック・エッセイ。
 ・混乱の中に底知れぬ安定があり、表面の粗野な行動の裏に優雅さが隠されている懐の深い国の真髄に迫る。



インド国旗インド


正式国名インド共和国 Republic of India(Bharat Ganarajya)
首都デリー
面積328万7263平方キロメートル
人口10億4970万人(2003年7月)10億人を突破し21世紀中には、中国を抜いて世界一になるとも言われている。
言語1967年の公用語法でヒンディー語を公用語とした。英語は補助公用語。これを含め18の主要言語と844の方言がある。識字率は59.5%(2003年)
通貨単位ルピー(Rs)とパイサ(P)。Rs1=P100=2.3553円=0.0216米ドル('04年8月現在)


1991年に誕生したラオ政権はそれまでの社会主義的経済と決別しました。
そのラオ政権で経済改革を主導したシン元財務相が2004年の総選挙で新しい首相に任命されたことは、
金融市場では安心感をもって受け止められています。

近年のソフトウェア産業の急成長は安価で豊富な労働力だけではなく、準公用語が英語であることがインドの強みです。

今後も米国企業のインドでの業務委託の流れは続く見通しです。
但し、農業がGDPの約25%を占めておりロシア同様に経済が商品市況の動向に左右されます。

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中国国旗中国


正式国名中華人民共和国 People's Republic of China
首都北京(ペキン)
面積960万平方キロメートル(日本の約26倍)
人口12億6583万人(2000年11月)
言語中国語(共通語)
通貨単位人民元(レンミンピー/RMB)、1元(ユアン/通称クアイ)=10角(ジヤオ/通称マオ)=100分(フェン)、1元=約13円(2004年6月)


BRICs諸国のなかでも一番成長が期待されています。
かつて日本が1964年の東京オリンピックと1970年の大阪万博を経て経済大国の仲間入りをしたのと同様、
中国も2008年の北京オリンピックと2010年の上海万博を経て誰もが認める経済大国へと変貌を遂げるかもしれません。

2003年3月に国家主席の地位を江沢民から継承した胡錦涛を中心とする指導部は堅実な政策運営をしており、
いまのところ過熱気味な景気もバブル崩壊にならないようにうまくコントロールしています。

だれが中国を養うのか?―迫りくる食糧危機の時代
 ・工業化による耕地減少と水不足。
 ・中国が食糧輸入大国として登場するとき、世界は大混乱に陥る。


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  2. 最近、ブラジル、ロシア、インド、中国などのエマージングマーケットのファンドが次々に出され、BRICs(ブリックス)という言葉が注目されている。長期的には有望だ、とされているが、本当に今が買いどきなのだろうか?4市場を調べてみたい。
    BRICsバブル〜危惧すべき株価上昇率【ホンネの投資ノウハウ集】at 2005年11月11日 23:26
    この記事へのコメント
  1. kzさん、どぉもです。

    BRICKsの諸国がこれからの主役と成長できるか、
    目が離せません。。

    昨日、初めて紹介いただいたモンゴル人の方と
    システム的な打ち合わせをしてたんですが、すっ
    ごく優秀な方でした。
    5ヶ国語くらい話せるし、web周りの知識ったら
    半端ない。

    でもって、モンゴルの現状について興味津々で
    いろいろ聞きまくりました。
    モンゴルって、意外と穴じゃないですか(笑)?

    それと、先日、国際的に活躍されている某方と
    打ち合わせした際に、「もはや中国の発展は
    既定路線。いま最も力を注いでいるのはインド。」
    と仰ってました。まだまだこれからとはいえ、
    確かに中国の成長観は既定路線。次なる目線は他の
    国に早くも移行、実際に動かれている方もいる
    訳ですね〜と妙に感心。

    こうやって進んでいったら、遠い将来、発展途上国
    なんてものが片っ端から目をつけられ、次はここ、
    次はそこ、なんて具合に開発されていったら世界に
    発展途上国なんてもの自体が存在しなくなっちゃた
    り、、って子供の発想しちゃいます(^^;

    Posted by oga-kz at 2005年01月30日 00:13
  2. oga-kzさん、おはようございまーす。

    おぉ!モンゴル人のSEですか?!
    モンゴルって、中国の影に隠れて地味だけど、実はデカイ国だよねぇ。
    投資対象としては、まだまだ未知の世界だらけですが、
    調べてみる価値はありそうですね。

    発展途上国の経済基盤が整えば、投資対象としては面白いですが、
    その経済基盤や政治体制がきちんと整ってない国がほとんどですから、
    いくら投資したくても投資できないのが現状ですよね。

    例えばミャンマーやラオスなどは、あれだけ大きな国土と人口を持ちつつ、
    未だに最貧国で国が豊かになれないでいますからねー。

    ミャンマーはアメリカの経済制裁があって、ドル建て貿易もできず、
    株式市場も閉鎖されているそうです。もったいないですねー。

    でもモンゴルは、日本の4倍の国土に、鉱物、家畜、観光の豊富な未開発資源、
    それとモンゴル人の教育レベルは高いそうだし、今後注目の国ですね。
    先進国の技術と資金の支援があれば、グングン急成長するでしょうね〜。

    ちなみに、モンゴルの携帯電話普及度ってどんな感じなんでしょー?

    Posted by kz@銅鑼湾 at 2005年01月30日 10:57

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