A10.ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国の頭文字を並べたものです。
BRICsとは「brick=レンガ」をもじっています。
ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の
4カ国の頭文字を並べたもので、台頭する新興大国を意味する造語です。
米国の証券会社
ゴールドマンサックスが、
2003年10月に投資家向けに初めて使用して以降、
広く使われるようになりました。
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【BRICs諸国の特徴】
広大な国土、原油や鉄鉱石などの豊富な天然資源、労働力・消費市場となる膨大な人口を持つのが共通点です。
<人 口>
世界第1位 | 中国 | 約13億人 |
世界第2位 | インド | 約10億5000万人 |
世界第5位 | ブラジル | 約1億7,600万人 |
世界第7位 | ロシア | 約1億4,550万人 |
なんとっ、BRICs4国だけで世界の人口の約45%を占めています!
<国土面積>
世界第1位 | ロシア | 日本の約45倍、アメリカの2倍 |
世界第3位 | 中国 | 日本の約26倍 |
世界第5位 | ブラジル | 日本の約22.5倍 |
世界第7位 | インド | 日本の約9倍(係争地含む) |
<鉱産資源>
ブラジル | 鉄鉱、ボーキサイト、錫など |
ロシア | 石油、天然ガス、石炭、鉄鉱、銅、ニッケル、金、タングステン、ウランなど |
インド | 鉄鉱、宝石、石油など |
中国 | 日石炭、石油、天然ガス、鉄鉱、ウラン、タングステン、錫、亜鉛、モリブデンなど |
初めてBRICsという言葉を使ったレポート
「Dreaming with BRICs:The Path to 2050」では
約45年後である
2050年の世界経済勢力図を下記のように予測しています。
1.「2050年の国内総生産(GDP)は以下の順番になっている!」
「1位中国、2位アメリカ、3位インド、4位日本、5位ブラジル、6位ロシア・・・」
2.「中国のGDPは2007年にドイツ、2015年に日本、2039年にはアメリカを抜き、
2050年には世界最大の経済大国になっている。」
3.「ロシアのGDPは2028年にイタリア、フランス、ドイツを上回り、
ブラジルは2036年までにロシアを抜いている。」
ゴールドマンサックスの経済予測によると、
ユーロ圏国家のGDPは2050年には全て上位から脱落するようです。
(
→過去記事「BRICsのGDP」)
【BRICs諸国の急成長で受けるメリット】
BRICs各国は人口規模が大きいので、所得水準が高まれば国内消費が爆発的に伸び、
先進国から同諸国への輸出が拡大することが予想されます。
また、経済成長に伴い同諸国の為替レートが上昇傾向を辿ることも予想されます。
【BRICs諸国の現状】
ブラジル
正式国名 | ブラジル連邦共和国 Federative Republic of Brazil |
首都 | ブラジリア |
面積 | 851万1965平方キロメートル(日本の約23倍) |
人口 | 約1億7602万人(2002年7月) |
言語 | ポルトガル語 |
通貨単位 | レアル(略号R$)。補助単位としてセンターボがある。R$1=100センターボ≒35.6083円('04年5月現在) |
1992年以前は
年率数千%というハイパーインフレを引き起こし不安定な経済環境でしたが、
1993年以降は実質GDP前年比が10年連続プラスで推移するなど安定感がでています。
2003年のGDPはマイナス0.2%でしたがIMF(国際通貨基金)の予想では2004、05年ともに、
3.5%前後のプラスが予想されています。
逆にブラジルが抱える問題として
債務返済があります。
2003年末の公的債務残高は
GDPの約59%を超えており、今後の成長阻害要因になりかねません。
2003年1月に就任した
ルーラ大統領は前政権の政策を踏襲し財政均衡を目指した経済政策運営をしています。
商社マンの目 ブラジルは、いま―「21世紀の大国」への挑戦
・ブラジルはいろいろな意味で「大国」です。
・まず「インフレ大国」=年率900%をこえる超インフレ社会、
・そして「デノミ大国」=20余年の間に3度のデノミ、
・そして「債務大国」=世界有数の借金大国
・しかし国際情報通は、ブラジルこそ無限の可能性を秘めた「21世紀の大国」だと指摘しています。
・来世紀の大いなる飛躍をめざすブラジルからの詳細なレポートです。
ロシア
正式国名 | ロシア連邦 Russian Federation |
首都 | モスクワ |
面積 | 約1707万5400平方キロメートル(日本の約45倍、日本の領土北方四島を含む) |
人口 | 約1億4520万人(2002年統計) |
言語 | 公用語はロシア語。この他100以上の民族がそれぞれ独自の言語も用いている |
通貨単位 | ルーブル。補助通貨はカペイカ。1ルーブル=100カペイカ。2004年1月時点で1米ドル≒28.92ルーブル、100円≒27ルーブル。 |
ロシアの強みは
天然資源に恵まれていることです。
石油、ガス、金属が輸出の約3分の2を占め、鉱工業生産の約3分の1を占めています。
逆に言うと
天然資源への依存度合が高く、
経済が商品市況や為替市況に左右されやすいともいえます。
プーチン大統領は1999年12月に突然の辞任をしたエリツィン大統領のあとを受けて、
翌2000年3月の大統領選挙で第二代大統領となりました。
2004年3月の大統領選では
得票率71%を獲得し、高い支持率を得て再選を果たしました。
一方、独立を求める
チェチェン共和国では武力衝突が続いており
社会不安が経済に与える影響も大きいです。
モスクワ特派員物語 エルミタージュの緞帳
・ゴルバチョフの登場から超大国ソ連の消滅まで、世界の構造を大きく変えた歴史の変遷を、
最も至近距離から取材した元モスクワ特派員の珠玉のジャーナリスティック・エッセイ。
・混乱の中に底知れぬ安定があり、表面の粗野な行動の裏に優雅さが隠されている懐の深い国の真髄に迫る。
インド
正式国名 | インド共和国 Republic of India(Bharat Ganarajya) |
首都 | デリー |
面積 | 328万7263平方キロメートル |
人口 | 10億4970万人(2003年7月)10億人を突破し21世紀中には、中国を抜いて世界一になるとも言われている。 |
言語 | 1967年の公用語法でヒンディー語を公用語とした。英語は補助公用語。これを含め18の主要言語と844の方言がある。識字率は59.5%(2003年) |
通貨単位 | ルピー(Rs)とパイサ(P)。Rs1=P100=2.3553円=0.0216米ドル('04年8月現在) |
1991年に誕生した
ラオ政権はそれまでの社会主義的経済と決別しました。
そのラオ政権で経済改革を主導した
シン元財務相が2004年の総選挙で新しい首相に任命されたことは、
金融市場では安心感をもって受け止められています。
近年の
ソフトウェア産業の急成長は安価で豊富な労働力だけではなく、
準公用語が英語であることがインドの強みです。
今後も
米国企業のインドでの業務委託の流れは続く見通しです。
但し、
農業がGDPの約25%を占めておりロシア同様に経済が商品市況の動向に左右されます。
2時間でわかる図解 インドのしくみ―人口10億人の成長大国の政治・経済・ビジネス・社会
・人口10億人の成長大国インドの政治・経済が2時間足らずで理解できてしまう!
・インド投資の前にインドを理解しよう!ファンドを買う前にまずこれを買って読め!的な1冊☆
やがてインドの時代がはじまる―「最後の超大国」の実力
・「21世紀は中国の時代ではなく、インドの時代となるだろう」
・世界一のソフトウェア輸出額を誇り、英語話者数世界一、
世界最大の民主主義国家でもあるインドのダイナミズムを活写
中国
正式国名 | 中華人民共和国 People's Republic of China |
首都 | 北京(ペキン) |
面積 | 960万平方キロメートル(日本の約26倍) |
人口 | 12億6583万人(2000年11月) |
言語 | 中国語(共通語) |
通貨単位 | 人民元(レンミンピー/RMB)、1元(ユアン/通称クアイ)=10角(ジヤオ/通称マオ)=100分(フェン)、1元=約13円(2004年6月) |
BRICs諸国のなかでも一番成長が期待されています。
かつて日本が1964年の東京オリンピックと1970年の大阪万博を経て経済大国の仲間入りをしたのと同様、
中国も
2008年の北京オリンピックと2010年の上海万博を経て誰もが認める経済大国へと変貌を遂げるかもしれません。
2003年3月に国家主席の地位を江沢民から継承した
胡錦涛を中心とする指導部は堅実な政策運営をしており、
いまのところ過熱気味な景気もバブル崩壊にならないようにうまくコントロールしています。
だれが中国を養うのか?―迫りくる食糧危機の時代
・工業化による耕地減少と水不足。
・中国が食糧輸入大国として登場するとき、世界は大混乱に陥る。
人民元で大儲け!
↑これを読めば人民元で大儲けできる!(・・・らしい)
人民元のリスクとリターンをしっかり理解しよう!
Posted by causeway_bay at 15:10│
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