香港資産運用奮闘記ASEAN・極東 > タイの経済成長と人口ピラミッド
2005年02月08日

タイの経済成長と人口ピラミッド

本日の日経新聞国際面からの引用です。
「タクシン・タイ首相、首都交通網早期に整備。公約実現に意欲」

タクシン首相タイのタクシン首相は、下院選での圧勝を受けて、
公約である総額1兆5000億バーツ(約4兆円)規模
首都圏交通整備事業などの大規模インフラプロジェクトを
早期に実施する意向だ。

(※写真は「アジアの声さん」からいただきました)



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タクシン首相は勝利が確定的となった6日夜記者会見し、
「このままではバンコクの交通システムは麻痺する。一刻の猶予もならない」
同プロジェクトの必要性を強調、着工を2期目の優先課題に掲げた。

通称「メガプロジェクト」は今年を初年度とする4カ年計画で、
交通、エネルギー、農業のインフラ整備が柱となる。

全長291キロメートルに上るバンコクの都市交通システム整備に5000億バーツを投じるほか、
発電所新設などエネルギー関連に2500億バーツ農業関連や灌漑施設に1400億バーツなどをあてる。


 【バンコクの渋滞問題と消費市場の関係】

バンコクと言えば、都市の中心を走る高架鉄道(BTS)や、
昨年完成した地下鉄が都市交通の主体に変わりつつありますが、
それでもまだまだ渋滞緩和は問題で、道路鉄道などの都市交通整備に多額の予算をかけるようです。

それだけ渋滞がひどいというのは、街には人が溢れ、自動車が溢れ、バイクが溢れ、
あらゆる消費市場が底上げされ、国が経済成長に向かう一種のプロセスであります。

バンコク市内は巨大なショッピングセンターがいくつも建ち並び、
日本のデパートでも見かける高級ブランドがズラリと並び、若い女の子がお洒落なファッションに身を包み、
携帯電話を片手に歩く。そんな光景がバンコクでは当たり前になってきました。



 【タイの人口ピラミッド】

タイと日本の人口ピラミッド日本とタイの人口ピラミッドを比較すると、
50代以上、いわゆる団塊の世代が重くのしかかる日本
少子高齢化が問題視されているにも関わらず、
全く対策が施されない日本に対して、
15〜40歳の働き盛り世代が人口の中核を占めるタイ


力強い躍動感や勢いを感じるここ数年のタイの発展は、
この若い世代が大きな原動力になっているのでしょう。



 【タイの食糧自給率】

タイの食料自給率はアジアで最も高いと言われています
食料や資源の自給国は、通貨も強いと言われています。
豪ドルやNZドルがここ最近元気と言われている所以です。
→過去記事「オーストラリアドルとニュージーランドドル(資源国通貨)」


食料自給率の高い国が、さらに農業に大きな予算を充てる。強みをとことん強くするタクシン首相の政策です。

シンガポールも、金融・貿易・情報通信に大きな予算を費やし、政策を実行してきました。
シンガポールも自国の強みをとことん強くする政策で成長してきました。



 【タイのGDP】

タイのGDPさて、GDPを見てみましょう。

タイはGDPを見ると、まだまだ成長途上の段階ですが、
今後大きな飛躍が期待できるでしょう。
1人あたりのGDPは、既に中国を上回っています



食料自給率が高く、若い世代に支えられているタイは、中期的な投資対象としては大変期待できると思います。


 【タイ株投資、タイ株のファンドなど】

タイ株に投資するファンドも多く出回ってきました。
手数料は若干高めですが、アイザワ証券など、タイ株に直接投資できる証券会社もあります。
もちろん様々な壁はありますが、タイの証券会社に直接口座を開いて取り引きすることも可能です。
→過去記事「トムヤンクンとタイバーツ」


2005年のタイ経済成長率は、津波被害にもかかわらず、
従来予想通りの5.5〜6.5%になる見通しだそうです。

タクシン首相の指導力と、若い世代の力強い躍動感や勢いが一丸となって、
国家の強みをさらに強くする国となっていくでしょう。



ちなみに、HSBC Thai Equity Fundの騰落率は、3年間で+256.77のパフォーマンスでした。
3年前に100万円購入していれば、356万円に膨れ上がった計算です。
PDF形式ファイル HSBC Thai Equity Fund

HSBC Thai Equity Fundは、HSBCパワーバンテージ口座で購入可能です。
→過去記事「海外口座の作り方シリーズ」
→過去記事「HSBCインベストメントサービスの使い方(誰でも使えます)」


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    この記事へのコメント
  1. 興味深いコラムですね。
    米国株式利益はオフショアファンド購入を目論んでおりますので、参考になります。
    Posted by まる at 2005年02月08日 13:34
  2. タイの自給率がそんなに高いとは・・・。
    また非常に勤勉な民族でもあると聞きます。
    今後の成長が非常に楽しみですが、日本の市場も脅かされる可能性も否定できませんね。
    でわ。
    Posted by 株王の館広報・ベンジャミン伊藤 at 2005年02月08日 13:45
  3. こんばんわ。
    KZさんの目標はバリですが私の目標はチェンマイです。
    ゴルフとマッサージをやりながら、破綻した日本を見る(ゴメン)、
    将来の年金ロングステイが私の目標です。
    年金は無いものと考えておりますのでその分海外投資で頑張らなければなりません。
    タイは何度か行きましたが、昨年はBTS等も出来、だいぶ渋滞も緩和されてきました。
    でも、運河等の汚さはまだまだ残っております。
    タイのファンド、魅力的ですが随分上がりましたね。
    そんな事もあって僕はアジアファンドにしました。
    ところで急なドル高ですね。
    中国株も為替の影響が物凄く大きいですね。
    円高のときに買わなければダメだと実感しております。
    Posted by akaba at 2005年02月08日 20:59
  4. まるさん、こんばんは!(^ー^)

    確かに、タイはとても興味深いです。
    うちの奥さんが仕事でここんとこよく行ってるので尚更です。
    僕は1度しか行ったこと無いのですが、近々また行きたいですね。

    個人的な見解としては、タイのファンドはローリスクミドルリターン
    だと思います。政治的要素を考えると中国よりもローリスクですよ。
    Posted by kz@銅鑼湾 at 2005年02月08日 22:00
  5. ベンジャミン伊藤さま、こんばんは!(^ー^)

    タイの食料自給率は、「アジアの中で最も高い」と書きましたが、
    実は世界的にもかなり高いようですね。

    一時、タイの食品加工業「チャロンポカパンフーズ」という会社の株が
    欲しくて欲しくてたまりませんでした(笑)今も欲しいですが。
    魚介類やフルーツの食品加工や缶詰を作っている会社だそうです。
    Posted by kz@銅鑼湾 at 2005年02月08日 22:05
  6. akabaさま、こんばんは〜!(^ー^)

    > KZさんの目標はバリですが私の目標はチェンマイです。

    おぉ!akabaさんはチェンマイでしたか!!
    チェンマイでゴルフとマッサージ、いいですねぇ〜♪

    チャオプラヤ川は、確かに汚いでんすけど、夕焼けがきれいでした。
    その夕焼けに並んでライトアップされるワットポーなども最高!
    やはり、仏教国は独特のノスタルジ〜が醸し出されていいですね。
    今年はミャンマーにも行ってみたいと思っています。

    > ところで急なドル高ですね。

    ですね。円高のときにできるだけHSBCに資金をシフトしておきたいですね。
    akabaさんは、香港の地場証券会社には口座を開いていませんか?
    HSBCから香港国内送金で、タイは勿論、東南アジア各国の株が買えるそうです。
    Posted by kz@銅鑼湾 at 2005年02月08日 22:16
  7. HSBCでは買えないのですね。
    そうか、そのような裏技があったのですね。
    Posted by akaba at 2005年02月09日 22:22
  8. akabaさま、こんにちは。(^ー^)

    そうなんです。
    タイの証券会社の口座を日本から開設することはできるのですが、
    購入資金を送金するときに、日本からだとどうしても割高な海外送金手数料が
    かかってしまいますよね。

    なので、東南アジア各国の株を扱っている香港の証券会社に口座を開けば、
    HSBCの香港ドル口座→香港の証券会社への送金なので、手数料は安いですよね。

    でも、手数料の安い香港のKGI証券は、↓こちらのページの説明によると
    http://www.asianstocks.info/china/chinasecco.htm
    タイ株は今のところネットトレードは出来ず、電話のみのトレードだそうです。
    Posted by kz@銅鑼湾 at 2005年02月10日 12:35

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