おとといの記事に続き、ミャンマーの通貨単位について書いてみます。
→過去記事「超エクスペンスィブなミャンマーのパスポート」
ミャンマーの通貨単位は
「チャット(Kyat)」と言います。
補助通貨として
「ピャー(Pya)」があり、
100ピャー=1チャットですが、
急激なインフレのため、現在ピャーはほとんど使われていないそうです。
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【チャットのレート】
←これが実際のミャンマー200チャットです。
(これも記念に撮らせてもらいました・笑)
実勢レートは、
日本円でおよそ24円くらいでしょうか。
喫茶店でコーヒーや紅茶1杯の値段が100チャットなので、
200チャットとは2人で喫茶店に入ってお茶が飲める価値です。
公定レートは
1チャット=16.859円(2004年10月)。
しかし、公定レートとは全く違う
裏のレート(実勢レート)が存在します。
実際には
1米ドル=900〜950チャット前後で取り引きされています。
紙幣は、1K、5K、10K、15K、20K、45K、50K、90K、100K、200K、500K、1000K
最近発行の高額紙幣は、偽造防止用の金属帯が入っています。
ちなみに硬貨はほとんど流通していないようです。
【外貨兌換券FECについて】
2003年8月から廃止されたようですが、外国人が個人旅行ビザで入国した場合、
200米ドル相当額を外貨兌換券(FEC)に両替することが義務付けられていました。
この外貨兌換券はミャンマー国内においては
米ドルと同等の価値(1USD=1FEC)になります。
20FEC、10FEC、5FECの3種類があります。
(Sさんはチャットは持っていましたが、FECはさすがに持ってませんでした)
FECへの強制両替は2003年8月に廃止されていますが、わずかに流通しているようなので、
現地では、
お釣りとして渡されることもあるそうです。
しかし、この外貨兌換券はミャンマー国内でしか価値がないので、我々外国人が受け取っても
現地で使い切るしかありません。日本に持ち帰ってもただの紙屑です。
→参考サイト「アジアの外貨兌換券」
※実際のミャンマーFECの画像も見られます。
外貨兌換券は、歴史的には
社会主義政権のもとで普及しています。
政府が、
外貨を中央銀行へ集中して蓄えるために、民間人の外貨の保有を禁止し、
その代わりに兌換券を渡すという仕組みです。
ところが社会主義国の崩壊によって、外貨兌換券を発行する国は少なくなりました。
中国は1994年に外貨兌換券の発行を停止し、
北朝鮮は2002年に兌換券を廃止。
現在アジアでは、ミャンマーだけが外貨兌換券を流通させています。
しかし近い将来、ミャンマーFECもその役割を終えて消えていくでしょう。
この、ミャンマーの外貨兌換券、消える前に一度手にしてみたいもんです。(^ー^;
→参考サイト「ジェトロのホームページ>ミャンマー為替管理と外貨交換制度」
→参考サイト「ミャンマー現地情報ヤンゴンナウ」
マンガ金正日入門(2) 北朝鮮 将軍様の悪夢
・世界一危険で謎に満ちた権力者キム・ジョンイルの全貌を、
膨大な資料と証言をもとに描き、韓国で発売禁止となった問題作の番外編。
・邪悪な独裁者の喜劇と悲劇を描き、北朝鮮体制の矛盾と実像を明らかにする。
ビルマ軍事政権とアウンサンスーチー
・現在、ミャンマーの国民1人当たりのGDPは日本の100分の1です。
・欧米諸国が現政権の人権侵害、非民主的政策運営に対して経済制裁を続ける中
日本は中国などと並んで経済的な援助を続けてきました。
・ミャンマーと日本、日本とスーチー女史、スーチー女史とミャンマーが手にとるように分かる本です。
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Posted by causeway_bay at 12:00│
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