A11.国内投資よりも、考えなければいけないリスクは多いです。
海外に口座を開設したり、
海外の株式を購入したり、海外投資は、
ちょっと敷居が高いように感じますが、それほど難しいものではありません。
国内投資とはちょっと違うリスクを理解するだけです。
先日、読者の方からこのようなメールをいただきました。(^ー^)
→2005年も応援よろしくお願いします。m(_ _)m(株式投資ランキング)
→香港資産運用奮闘記に一票お願いします。m(_ _)m(KABLOG)
kz@銅鑼湾さん、はじめまして。
いつも香港資産運用奮闘記で勉強させていただいてます。
<< 中 略 >>
私も海外投資を始めてみたいのですが、何もやったことが無いので
正直言って、不安ばかりでなかなか踏み切ることができません。
その手の本も色々読みましたが、読めば読むほど不安が募りますね。
なんか、いいことばかりが書かれているような気がして・・・。
kz@銅鑼湾さんは、海外投資にはどのようなリスクがあると思いますか?
kz@銅鑼湾さん、お忙しいところ申し訳ありませんが、
お時間のあるときで構いませんのでご返信いただけたら幸いです。
メールありがとうございます。m(_ _)m
こういうメールをいただくと、私自身もとても真剣に考えちゃいますね。
自分の思考の再構築には、とてもいいきっかけになります。f(^ー^;
現在、日本の経済危機を煽り
「海外に資産を分散させなさい!」と訴える
経済評論家が多いですね。その手の本も本屋には山積みです。
でも、
海外のよさと日本の悪さばかり強調されていて、
具体的に海外投資のリスクが書かれている本は、意外と少ないかもしれません。
日本人はこれまで、極めて便利な社会に生きてきました。
国家に依存していれば、ほとんど不自由なく生活することができましたが、
もはやそれは過去のことになりつつあります。
今後は、これまでに無駄遣いしてしまった
国家の借金の返済を迫られます。
それは、大増税、課税強化、徴税強化、もらえる年金の減少、支払う年金の増加、
などなど・・・、
逆ザヤが増える一方であるということです。
いわゆる、これらを免れるための海外投資なわけですが、
もちろん海外投資にもリスクはつきまといます。しかも国内投資以上に。
大きく分類すると、以下のようになります。
1.為替のリスク
円高になれば海外資産は減少しますし、
円安になれば海外資産は増加します。
今は円高ですが、私は、この円高はもう当分やってこない気がします。
なぜなら、今は操作された円高であり、真の日本の経済力を反映していません。
今後、
円高になる材料がとても弱すぎると思います。
ある意味、円高の今は海外投資のチャンスです。
→関連記事「円高はどこまで進む?!」
2.国家のリスク
日本に限らずどこの国でも、国家の財政が破綻すれば、
デフォルト(債務不履行)になり
預金やその国の通貨建て債券は保証されません。
紙くずになります。
最近ではアルゼンチン国債が、
元本の3割になり、
償還期間が数十年伸びました。
今日100万円になるはずの債券が、30年後の30万円に変わってしまったということです。
→関連記事「アルゼンチンの税金」
それを考えると、
・
香港やシンガポール、スイス、ルクセンブルクなどの
小さな政府を持つ国
・
ニュージーランド、オーストラリア、カナダ、などの
資源国
・
インド、中国、タイなどの
経済成長の著しい国
を、バランスよく分散投資するのが一番賢いと思います。
3.金融機関のリスク
これも日本に限らず、金融機関が破綻すれば資産は目減りします。
国によって、
預金保険機構が整備されている国もあれば無い国もあります。
預金保険機構が整備されている国にお金を預ける方がリスクは減りますね。
→関連記事「海外の預金保険制度はどうなっているか? 〜アメリカ編〜」
→関連記事「海外の預金保険制度はどうなっているか? 〜イギリス編〜」
4.企業のリスク
これも日本と同じで、海外の企業の株式を買えば
企業倒産リスクがあります。
海外の企業情報が、日本株と比べて入手しにくいというのが、
日本株と比べたときのデメリットですね。
しかし、海外の株に投資するにはこれらの情報をなんとかして入手する必要があります。
今はインターネットがありますので、比較的簡単に入手できるでしょう。
要は入手した英語情報をきちんと読みこなせるかどうかです。(^○^;
→関連記事「香港証券取引所の使い方」
5.紹介者のリスク
海外口座などの開設は、詐欺まがいの被害も少なくないようです。
「口座開設をサポートすると言って、紹介料を30万も50万も請求された。」
「口座開設後、200万円入金したはずが、誰かに引き落とされていた。」
などという被害も現にありますので、エージェント選びにはしっかりとした見極めが必要でしょう。
→過去記事「海外銀行口座の作り方その2 〜口座開設に紹介者が必要?!〜」
今のところ思い当たるリスクは以上の5つです。
あと、さらに言うならば日本の
偽造カード被害のようなリスクでしょうか。
→関連記事「偽造キャッシュカード被害急増中!なぜ銀行は補償しないのか!」
これは日本も海外も同じリスクがあると思いますが、もしトラブルに巻き込まれたら
現地まで飛行機で飛んで、現地の窓口で色々な手続きをしないといけません。
そのあたりは海外の銀行を使う上で、やむを得ないところですが。
上記の1〜5のリスクのうち、
3と4は国内でも考えられるリスクなのに対して
1,2,5は海外投資独特のリスクです。
「その国の為替を知り、国を知り、きちんとした紹介者を選ぶ」というのが、
最低限必要なリスクマネジメントではないでしょうか?
一言でまとめるわけではないですが、
「海外投資をする前に、一度でもその国に足を運んで、その国を知って、
その国を好きになる。」これに尽きますね。(^ー^)
ブログではじめる!ノーリスク起業法のすべて―あなたの日記をお金に換える法
・1 「そもそもブログって何??という人」
・2 「ブログを使ったビジネスをしたい人」
・3 「起業したいけど、あと一歩が踏み出せない人」
・そんな人たちに、ブログがどんなもので、どんなに素晴らしいかを教えてくれます。
ホントは教えたくない資産運用のカラクリ2 タブーとリスク篇
・こんなご時世に投資でこっそり儲け続けた著者が、日本の惨状を見てやむをえず
公表する投資リスクの嘘と真実。
・無駄なリスクを取って財産を巻き上げられていては、死んでも金持ちになれない!
・投資コストとリスクを効率的に削減するための、上手な投資マニュアルです。
香港資産運用奮闘記 >
よくある質問 > Q11.海外投資のリスクを教えてください。。。(・ω・;
Posted by causeway_bay at 21:41│
Comments(2)│
TrackBack(0)│
Edit