本日の日経新聞企業面からの引用です。
「世界級の企業を作る!」
TCLを1997年から率いる李東生総裁(47歳)の路線は昨年、一気に加速した。
仏家電大手
トムソンと世界最大のテレビ合弁を果たし、仏通信機器大手
アルカテルとの
携帯電話機の合弁会社を発足させたのは夏。
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合弁のカタチをとるものの、
実際はTCLによる事実上の部門買収だ。
両社出身者を含め、約4万5千人のTCL従業員18%が今は外国で働く。
急拡大を続けるTCLだが歴史は浅い。
1981年恵州市政府傘下の磁気テープ工場が出自だ。
その後、改革開放政策で成長する中国経済と歩みを合わせるように、
固定電話機やカラーテレビ、携帯電話機などへ事業の幅を拡げる。
テレビや携帯は中国勢の中でシェア1位を争うまでになった。
確固とした根を張る秘訣は
販売力。
まず、強力な販売網を築き、自社ブランドを市場に浸透させて一気に投入する。
1998年から本格化した海外展開でも同じだ。
東南アジアやロシアなどには自前の販売会社を据え、
ベトナムやインドネシアの
テレビ市場のシェアは10%以上。
2003年の輸出額は約130億元(約1700億円)と、グループ全体の約3分の1を占める。
・・・こんな記事が載っていました。
昨年度は、
世界を揺るがした中国企業の買収劇がいくつもありました。
聯想集団(レノボ)は、米の巨人
IBMのパソコン部門を傘下に、
上海汽車工業は、英
MGローバーを傘下にしました。
中国共産党政府が、中国企業の国際展開を後押しする
「走出去(ゾウチューチュ)政策」が
次々に実を結んでいるようです。
そういった政策を上手に利用し、次々に買収を繰り返し大きくなった企業が
TCL集団です。
中国家電メーカーでは、
海爾集団(ハイアール)に次ぐ規模とはいえ、売上高5兆円を超える
サムスン電子や
日本の
ソニーといった世界級の企業にはそう遠く及ばない。
TCL集団が「世界のTCL」に成長するのも、もう時間の問題です。
【TCL集団の歩み】
1981年 | 「TTK家庭電器」として設立。カセットテープの生産を開始 |
1989年 | 固定電話機生産販売量で全国1位に |
1991年 | 国内販売網づくりを本格化 |
1992年 | カラーテレビ市場に進出 |
1996年 | 中国テレビ市場で3大メーカーに |
1997年 | 恵州市政府の保有株の一部を従業員に分配 |
1998年 | 自社ブランド製品の輸出を本格化 |
1999年 | 携帯電話機市場に参入 |
2002年 | 松下電器産業と家電分野で包括提携 東芝や住友商事など外資5社が資本参加 |
2003年 | 2010年に売上高1500億元(約2兆円)を目指す「龍虎計画」を策定 仏トムソンとテレビ合弁で合意 |
2004年 | 仏アルカテルと携帯電話機合弁で合意 東芝と白物家電分野で包括提携 |
中国企業の国際的な買収劇は、今後も当分続くでしょう。
経済的に、「アメリカvs中国」の構図が着々と進みつつあります。
【TCL国際 TCL International Holdings Ltd.】
ウェブサイト:
http://www.tcl.com/
上場市場:香港証券取引所
TCL International Holdings Ltd
概略:中国、海外でカラーテレビ、オーディオ製品、洗濯機や冷蔵庫等大型家電用品、
パソコン、ネットワーク関連機器と言った幅広い電気製品のデザイン、製造、
組み立て、販売を行なっている。
→TCL国際株価
1株あたり
株価1.84香港ドル(約26円)[2005.3.8現在]
売買単位:2000株
(約52,000円から購入可能) です。
これは、あくまでも超個人的な見解ですが、、、(^ー^;
TCLは、強い経営基盤と販売力、商品力があるにも関わらず、
競争激化の「家電業界」ということで、
株価は割と安く放置されている気がします。
これまでは「安く良い物を作る」で成長してこれましたが、今後はTCLの商品力に
もっと
独自性を持たせていく戦略が無いと、大きな成長は厳しいでしょう。
海爾集団(ハイアール)世界に挑戦する中国家電王者
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Posted by causeway_bay at 11:45│
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