前回で、ファンドの
利回り(トータルリターン)を解説しました。
優れたファンドは、
「やはり利回りの高いファンドだ!」と思うでしょう。
しかし、星の数ほどあるファンドの世界では、絶対的な利回りの比較は、
「優れたファンド選び」の比較の上では、あまり重要視できません。
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というのは、
利回りというのはあくまでも過去の運用結果であり、
「インド株ファンド利回り20% vs ブラジル石油ファンド利回り10%」を比較しても、
市場が全く異なりますし、リスク度合いも全く異なります。
→関連記事「BRICsのGDP」
単に利回りが高いからと言って「インド株ファンドが優れている!」とは言えないのです。
今後の市場の動きによっても、利回りはまた大きく変わってきますから。
利回りよりも重要なもの。それは、
ベンチマークと比較することです。
ファンドパフォーマンスの基準として一番重要な要素がベンチマークです。
【ベンチマークとは?】
ベンチマークとは、
「測量などの基準点」という意味合いの言葉で、
日本の株式市場で一番よく知られているベンチマークは、みなさんよくご存知の
日経平均株価(日経225)です。
これは、日本経済新聞が
日本の代表的な企業225社を集めて作った株式市場の指標ですね。
それ以外にも、
TOPIX(東証株価指数)、日経店頭平均(店頭公開株の指標)など色々とあります。
米国株の代表的なインデックス指数は、
ダウジョーンズ工業株30、S&P500、などがあります。
このような
ベンチマーク(インデックス指数)はありとあらゆるジャンルで作られています。
日本株でいえば、日経平均ばかりでなく、
建設、金融、流通など、それぞれのジャンルごとにも
固有のベンチマークが用意されているのです。
そして、ファンドパフォーマンスの評価は、こうした
ベンチマークに対する偏差によって評価されています。
【どっちがいいファンド??】
さてさて、例えば、下のグラフの2つのファンド、
Aファンドは、
「パフォーマンスは上がっているが、常にベンチマークを下回っているファンド」
Bファンドは、
「パフォーマンスは下がっているが、常にベンチマークを上回っているファンド」

両者を比較すると、
「Aファンドを買った人が得をした」ことは明らかですが、
「優れたファンドはBファンド」なのです。
Aファンドは、同じ市場の指数、ベンチマークに対していつも負けている。
・・・
運用能力が低い
Bファンドは、ベンチマークに対していつも勝っている。
・・・
運用能力が高い
悲しいかな、こんな評価がなされます。('〜';
しかし、私たち個人投資家が求めているものはベンチマークとの比較なんかより
「とにかく儲けさせてくれ!」
ってことでしょうから(笑)、とにかく目先の値上がりを求めてしまいがちなのですが、
中長期運用を考えたファンド投資の場合、そのファンドマネージャーの手腕が問われます。
(基本的にファンドは、短期売買には向いていません)
インデックス指数に負けてる運用を続けるファンドマネージャは、中長期的な投資を考えた場合先々不安です。
わざわざ
高い手数料を払ってまでファンドを買うという意味が分からなくなってきてしまいます。
しかし、インデックスに勝ってる運用を続けるファンドマネージャは、中長期的視野に立った場合、
市場そのものが回復に向かえば、ファンドの価値は大きく上昇してくるでしょう。
【HSBC GIF インディアンエクイティの場合】
では今回も、HSBCアセットマネジメントが設定・運用している、
HSBC GIF(Global Investment Fund)インディアンエクイティを例に見てみましょう。(^ー^)
→関連記事「インド株のファンド」
太線がこのファンドのパフォーマンス、点線がベンチマークです。
これがココで言うところのいいファンドです。
常にベンチマークを上回った、優秀なファンドです。
ベンチマークを下回ったことはありませんし、
パフォーマンスもgoodです。インドの経済成長も考慮すると、
今後とてもたのしみなファンドですね〜。(^ー^)
→関連記事「インドの若年労働者層が世界を揺るがす?!」
このファンドのベンチマークは
「S&P IPC」というインデックスです。
次回は、
「よいファンドを選ぼう!その3 〜ファンドのコスト〜」です。

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Posted by causeway_bay at 21:10│
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