ファンドは、
ファンドマネージャという運用の専門家が運用プランをたてて、
高い運用実績があげられるよう、
日々組込銘柄をどんどん入れ替えていきますので、
株式売買よりも手数料がかかります。
手数料がかかるということで、ファンドを敬遠している方も多いと思われますが、
ファンドには、
「手数料を払う分のメリット」というものがありますので、
その手数料とメリットを比較することも大切です。
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では今回も、HSBCアセットマネジメントが設定・運用している、
HSBC GIF(Global Investment Fund)インディアンエクイティを例に見てみましょう。(^ー^)
→関連記事「インド株のファンド」
【ファンドには3つの手数料がかかる】
ファンドの手数料には以下の3つがあります。
1.販売手数料(Initial charge)
購入時にかかるコストです。このファンドの場合、購入金額の
5.25%を徴収されます。
この販売手数料は、全額
販売会社(HSBC香港)の取り分になります。
2.信託報酬(Management fee)
ファンドを保有している限り毎年かかるコストです。このファンドの場合、年間に
1.5%を徴収されます。
この信託報酬は、
販売会社(HSBC香港)と運用会社(HSBC Asset Management)で分け合います。
3.交換手数料(Switching charge)
ファンドの乗換時にかかるコストです。このファンドの場合、他のファンドに乗換すると解約時価額の
1%を徴収されます。
こう考えると、ファンドは手数料がたくさんかかりますので、一見敬遠しがちですが、
海外のファンドには、これらの
手数料を加味してもパフォーマンスが抜群のものがあります。
特に、
インド、ブラジル、ロシア、中東、東欧、アフリカ、原油、鉄鉱、金、ダイヤモンド・・・など、
個人投資家がなかなか個別に購入できない市場を買うには、ファンド購入はおすすめできますが、
日本株、中国株など、個人でも割と簡単に買えてしまう市場は、わざわざ手数料の高いファンドではなく
個別の銘柄を買うほうが、無駄なコストがかからなくていいでしょう。
しかも、外国籍ファンドは
「為替差益を含む売却益に対して所得税法上非課税」というおまけ付きですので、
たった1%の解約手数料など、税効果を考えればかわいいものです。(^ー^)
【債券ファンドと株式ファンド】
ファンドには大きく分けて
債券ファンド(Bonds Fund)と
株式ファンド(Equity Fund)があり
その2つはこれらの手数料率が大きく違います。
おおまかな手数料の目安として、
債券型ファンドが、販売手数料:1〜2.5%、信託報酬:0.5〜1.5%、
株式型ファンドが、販売手数料:3〜5.5%、信託報酬:1〜2% 程度です。
【ファンドの手数料はどうやって決まるか?】
メーカーの場合、商品の価格を設定する際に、厳密なコスト設計が行われて商品価格が決まるように、
ファンドを作る際にもコスト設計は行われます。(^ー^)
1.アクティブ型ファンド
ファンドマネージャーとその運用チームが、個別に企業を訪問調査し、その会社の将来性や財務状況、
ビジョンなどを調べて、
将来有望な個別企業をファンドに組み入れて積極運用するタイプのものを
アクティブ型ファンドと言います。
これは、運用チームの人間が個別に動いて調査しますので、その分
手数料が高くなります。
しかしその反面、
インデックスにとらわれない運用を行えるため、市場が低迷していても
ぐんぐん上昇したり、大穴的銘柄を組み込んで一気に上昇したりする場合もあります。
2.インデックス型ファンド
こちらは、ある
インデックス指数と連動するように、あらかじめ
システム化されており、
いわゆる
人間の情が入らない、コンピューターまかせの運用です。
なので、その分
手数料は安くなる傾向にあります。
常にベンチマークを意識した運用になりますので、市場が上がればファンドも上がります。
ある意味
安定的な運用が期待できますが、その分市場が爆発しない限りは「大爆発」も期待出来ません。
上記の、アクティブ or インデックスに加えて、
需要と供給によっても手数料が決まります。
どういうことかと言いますと、
「高い利回りの期待できるファンドは手数料を高めに設定できる」
「たいした利回りの期待できないファンドは、あまり手数料もとれない」ということです。
こうした傾向は、特に
信託報酬よりも販売手数料に顕著に表れます。
なので、手数料が高いからと言って購入を見送る前に、
「手数料が高いファンドは、利回りも高く人気があるファンド」ということも覚えておきましょう。
しかし、日本籍のファンドは必ずしもこの法則にあてはまりませんので注意が必要です。
あと、
ノーロード型といって、
販売手数料無料のファンドもあります。
これは、銀行や証券会社を通さずに、
運用会社が直販しますので、その分販売手数料が無料になっていますが、
これはちゃっかりと
他よりも高い信託報酬を徴収する場合が多いようですので注意しましょう。
ちなみに、日本の銀行や証券会社が「これは上がりますよ!」とか言って薦めてくるファンドは、
そのほとんどが、
彼らにとって販売手数料的なうまみがあるファンドですので、買わないようにしましょう。
ここ最近、銀行が
「○×コンサルティングプラザ」とか
「資産運用の相談」とかいったサービスを始めましたが、
彼らには、それが
いいファンドかどうか、値上がりするのかどうかなんて分かりっこありません。
手数料の高い商品から順番に薦められますので、相談するだけ無駄なのでやめておきましょう。
でも、ちょっとしたお勉強とひまつぶしには、無料ですしいいかもしれません(笑)
次回は、
「よいファンドを選ぼう!その4 〜純資産額が大きめのファンドがよい〜」です。

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香港資産運用奮闘記 >
投資信託 > よいファンドを選ぼう!その3 〜ファンドのコスト〜
Posted by causeway_bay at 13:45│
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