【BISの自己資本規制について】
国際決済銀行
BIS(Bank for International Settlements)による自己資本規制とは一体何でしょう?
「国際業務を行う銀行は、自己資本比率が8%以上ないといけない」というルールです。
→教えてにちぎん「Q:銀行の自己資本に関する国際統一基準と国内基準の違いを教えてください」
→関連記事「世界の金融機関の相関図(株式時価総額と総資産額の関係)」
保有株式の含み益も増えて、大手銀行の多くが
昨年並みか昨年を上回る自己資本比率を確保しました。
地方銀行など地域金融機関も、増資などで財務基盤を強化。
ペイオフ全面解禁を控えて、預金者の銀行選別が本格的に始まるこれからの厳しい時代に、
なんとか健全化を進めました。(健全化・・・と言っても、あてになりませんがね。)
そもそも
「ペイオフ解禁」って何でしょう?
→関連記事「Q9.ペイオフ解禁って、一体どういうことでしょうか?(・ω・;」
<<大手7グループの2005年3月末の自己資本比率>>
(カッコ内は昨年度、グループ連結)
住友信託 | 12%台半ば(12.45%) |
みずほ | 12%程度(11.35%) |
三菱東京 | 11%程度(12.95%) |
三井住友 | 10%程度(11.37%) |
三井トラスト | 10%程度(10.14%) |
UFJ | 9%台前半(9.24%) |
りそな | 9%台(7.74%) |
日本の銀行は、長引いた
不良債権処理が峠を越える一方、
株式含み益の増加や資本増強などで、
自己資本比率は銀行界全体において改善されたようです。
個別にみると、みずほが大幅に比率を向上させ、これまで大手銀行トップだった東京三菱を上回り、
りそなも
劣後債発行などで、大幅に改善。
一方三菱東京は
UFJへの資本支援などで比率は低下。しかし株式時価総額は大きく増加。
→関連記事「三菱東京+UFJが、株式時価総額世界第9位に」
三井住友は遅れていた
不良債権処理を一挙に実施したのにともない比率が下がりました。
「大手銀行の不良債権を半減させる目標を立て健全化を進めた、政府の金融再生プログラムが昨日終了。
銀行の健全性が高まり、金融再生はペイオフ目前でほぼ実現した。」
・・・と新聞に書いてありましたが、果たしてそうでしょうか???
株式時価総額や
自己資本比率に躍起になってて、日本の銀行は肝心の
「あるべき顧客サービス」を
忘れてはいないだろうか?と思うのです。
そこを疎かにしていては、
本当の意味での「金融再生」は終わっていません。
大昔の不良債権処理が片付こうとしている今、外資の大手銀行は日本の銀行を狙っています。
先日の新聞にも出ていましたが、イタリア、ドイツの銀行は、オランダ、スペインの銀行に買収され
ユーロ圏内で国境をまたいで次々に買収劇が始まっています。
イタリア、ドイツ、日本・・・
外資が狙っているこの3国の組み合わせは、果たして偶然でしょうか?('ー';
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Posted by causeway_bay at 17:17│
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