愛・地球博レポート、第3回目は
最も戒律の厳しいイスラム国家「サウジアラビア」
中近東やアフリカは、香港のようにそう簡単に行けるところではないので、
万博のときはここぞとばかりに、このエリアを見まくりました。
サウジアラビア館は、「グローバルコモン1エリア」の、
入ってすぐの目立つところにあります。
パビリオンに近づくと、段々石油の臭いがします(嘘
でも、中には色んな種類の石油が展示されていますよ。
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サウジアラビアと言って思いつくものは・・・、やっぱりまず
石油!
石油しか思い浮かばない自分が情けない・・・(涙
でもやはり、サウジアラビアと石油は切っても切り離せない関係。
なんてたって、
世界第1位の産油国ですから。
パビリオン内には、歴代の石油王?(笑)の写真と解説が飾られていました。
愛地球博のサウジアラビア館展示概要によると、
日本人にとって、イスラム教は
「遠い砂漠の文化」のイメージが先行しがちですが、
「英知、調和、希望」をテーマとした展示を通じて、自然環境に関するイスラム文化の叡智を
感じ取ってもらい、イスラムへの理解を深めてもらうことが博覧会参加の目的です。
最初の展示では、サウジアラビアのさまざまな地域の建築物で構成される「想像上の都市環境」、
生活様式文化、そして砂漠の人々の生活様式に現れている知恵を紹介しています。
続いてサウジアラビアの国家樹立と
石油化学製品をベースにした工業化の歴史、
最後に世界中の各分野で働いているサウジアラビア人の活動と業績を紹介します。
パビリオン内に大きく表示される
メッカや
メディナという聖地の画像は、
サウジアラビアの過去、現在、そして未来がイスラム教の教えと指導により作られてきたこと、
また作られるであろうことを象徴的に示しています。
また、大型サークルビジョンが有史以前に遡るアラビア半島の壮大な自然遺産の展示背景を飾るでしょう。
さらに、
2005年はサウジアラビアと日本の国交樹立50周年に当たります。
この機会を通じて、サウジアラビアと日本との絆をさらに強めるとともに、
将来に向けての相互理解に努めます。 とのことです。
パビリオン内には、サウジアラビアの砂漠で生活を営む人々のテントに入って
記念撮影ができます。記念に私もパチリ(笑)
テントの中は、砂嵐に絶えうるだけの、厚い布地で覆われており、
柔らかい毛皮が敷かれてあって、とても気持ちのよい作りでした。
サウジアラビアは、
イスラム国家の中でも最も戒律が厳しく、
女性は全身黒ずくめの衣装をまとい、外から確認できるのはその人の目だけです。
そんな衣装を着たサウジアラビア人との記念撮影もできます。
今のところサウジアラビアは、外国人女性観光客にも入国を制限しています。
政府関係者、現地駐在員関係者の配偶者のみが、入国を許可されていますので、
女性同士のサウジアラビア旅行は、複雑な手続きを踏まないとできないようです。
【サウジアラビア王国の概要】
面積 215万km2(日本の約5.7倍)
人口 2,400万人(内外国人614万人)
首都 リヤド
民族 アラブ人
言語 アラビア語(公用語)、英語
宗教 イスラム教
国祭日 9月23日(建国記念日)
この国の経済ですが、
サウジアラビアは、世界第1位を誇る2,628億バレルの確認原油埋蔵量(2002年OPEC統計)を有し、
その経済は石油に依拠して発展してきました。
国際的
原油価格の低迷や
湾岸戦争の経費負担等による財政赤字には、在外資産の取り崩し、国債の発行、
銀行からの借入、公共料金の値上げ等で対処してきましたが、近年の原油価格の上昇により財政状況は上向き傾向です。
この石油価格の上昇には、
中国とインドの需要急増が大きく影響しています。
この2国の経済成長が、原油価格のキーポイントになっています。
→関連記事「インドも中国に続き、石油のガブ飲みを始めているぞ」
2000年度は19年ぶりに財政黒字(120億ドル)を計上。2003年も120億ドル規模の財政黒字となりました。
国民一人あたりのGDPは、9,275米ドルと世界的には豊かなほうです。
(ちなみに中国1,100米ドル、タイ2,236米ドル、韓国12,646米ドル、シンガポール25,191米ドル)
世界第1位の産油国ですので、もちろんオイルマネーを背景に大きな財を築いた大金持ちも存在します。
原油価格が高騰の中、今後のサウジアラビア経済に注目です。
石油と言えば、
ブラジル沖の海底油田にも今後注目です。
→関連記事「Merrill Lynch ラテンアメリカファンド」
→参考サイト「外務省ホームページ各国インデックス・サウジアラビア王国」
→関連記事「愛・地球博☆EXPO2005レポートその2 〜エジプト館〜」
→関連記事「愛・地球博☆EXPO2005レポートその1 〜イエメン館〜」
裏切りの同盟 ~アメリカとサウジアラビアの危険な友好関係
・サウジアラビア人はアメリカ人有力者に巨額の資金を流していた。
その多くは、たんまりと利益が見込める防衛関連の契約という形だった。
そのため、アメリカの司法機関はテロを阻止できる可能性があったのに、
味方に裏をかかれた形になった。
ツアーなら行ける!サウジアラビア
・ツアーでしか行けない、魅惑の国・サウジアラビア。
・最大の遺跡・マダインサリなどの歴史遺産から、日干し煉瓦の街・ディライーヤなど
市街地の生活風景まで、イスラムの国をツアー参加者が紹介する。