本日の日経新聞総合面からの引用です。
「大手銀利ざや低迷、体力勝負。収益力回復は道半ば」
大手銀行は2005年3月期に不良債権半減目標をそろって達成し、
負の遺産処理という後ろ向きのステージからの脱出に目途をつけました。
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ただ、本業の
収益力の回復はまだ道半ば。利ざやは低迷し、融資現場では低金利競争が拡がり
体力勝負の様相も見え隠れします。
「バランスの三菱UFJ」
「健全性のみずほ」
「収益力の三井住友」
2005年3月期の決算からは3大メガバンクのこのような特徴が浮かび上がりました。
【三菱UFJ】
10月の経営統合で誕生する三菱UFJは
株式時価総額(合算)で8兆6000億円とトップ。
世界でも株式時価総額第9位と、世界的な金融機関の競争に突入してきました。
→関連記事「三菱東京+UFJが、株式時価総額世界第9位に」
三菱UFJは、有力信託銀行、証券、カード会社を傘下に抱え、
バランスのとれたグループ力を
備えています。
ただ、従業員一人あたりの業務純益は約3700万円と平均水準。
不良債権比率も三菱、UFJ両行合算ベースでは3.3%と三井住友と並び、三菱東京が看板としてきた
「財務基盤の優位性」は薄れています。
【みずほ】
みずほは
不良債権比率が2.1%と最も低く、
約1兆5000億円の公的資金も来年度までに完済する計画で、
3行の中では、いま最も上昇気流に乗っている銀行です。
みずほは2002年春のシステム障害で顧客の離反を招き、不良債権処理も出遅れて、一時期は経営不安が
ささやかれるときもありましたが、それが
1兆円増資を境に、不良債権処理を加速させ、不良債権比率は
今年度3月末で2%台にまで低下させました。
今年の秋には、
富裕な資産家向けのプライベートバンキング(PB)子会社を設立し、
資産運用先として絵画やクラシックカーなど超高級車も仲介するようです。
手数料収入を拡大するのが狙いで、
邦銀がPB専門会社をつくるのは初めて。
PB子会社は5億円以上の金融資産を持つ富裕層を対象に、顧客一人一人の要望に合わせた
商品やサービスを提供する予定です。
→関連記事「みずほがこの秋、富裕層バンクを設立」
問題は、現在の収益力の低さです。
システム統合の影響で、リテール(小口金融)部門で出遅れ、一人あたりの業務純益は約3100万円と、
3行の中では最も低く、売上総利益(粗利益)に占める経費の割合(経費率)も51%とやや高めです。
【三井住友】
中堅・中小企業向け融資や個人の資産運用業務で、3行中最も先行する三井住友は、
一人あたり業務純益で約4400万円とダントツトップです。
経費率も38%程度に抑えているなど、
他の2行に比べて高い経営効率を誇ります。
一方、不良債権処理で最終赤字を計上した結果、
自己資本比率は9.9%に低下し、
当面の財務基盤は、
他の2行に比べて大きく見劣ります。
3大メガバンクは、以上のような大きな特徴が浮かび上がりましたが、
ペイオフが解禁され、金融再編が加速している今、これからは利用者が銀行を選別する時代です。
「バランスの三菱UFJ」
「健全性のみずほ」
「収益力の三井住友」
さぁ、あなたはどれを選びますか?
→関連記事「日本の銀行&証券、統合でどうなるか?」
→関連記事「本日ペイオフ解禁!銀行健全化進む、2004年度末自己資本比率が向上」
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Posted by causeway_bay at 11:32│
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