今回の買収提案は、
米国議会からの反発が強く、条件を引き上げても成功の見込みは薄いと判断、
中国の企業による初の米エネルギー大手買収は、
CNOOC自らの撤退で幕を閉じました。
CNOOCは6月20日、
ユノカルに対して
シェブロンを大きく上回る
185億ドルで買収を提案しましたが、
先週米国議会が、
CNOOCによる買収阻止条項を含むエネルギー法案を可決したことから、
買収断念に追い込まれました。
CNOOCの買収断念で、
米シェブロンがユノカルを買収する可能性が濃厚になり、
ユノカルは8月10日に株主総会を開きシェブロンによる買収の承認を株主に求めて、
最終決定されることになります。
中国政府は今後も国内企業による海外企業の買収を強く促す姿勢に
変わりはありませんが、それとは相反して
米国議会では、
「中国脅威論」が一層強くなり、中国による米国企業の買収を阻止する
姿勢が益々強くなってきているようです。
→関連記事「中国3大石油、最高益。海外で権益拡大急ぐ構え」
米国も中国も、喉から手が出るほど石油を欲しがっているのには変わりありません。
石油利権を巡る、
「米国vs中国」の構図が、あらわになってきました。
それと同時に、米国・中国、どちらとどのような関係を築くのか?
国際的な日本の立場も、はっきりとした方向性を政府が打ち出さなくてはならなくなるでしょう。
※CNOOC株価推移
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Posted by causeway_bay at 09:59│
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