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2005年10月13日

ペトロブラス、12億8000万ドルかけてタンカー調達

本日の日本経済新聞国際面からの引用です。
「ペトロブラス、12億8000万ドルかけてタンカー調達」NIKKEI NET

タンカーブラジルの国営石油会社ペトロブラスは、12億8000万ドルを投じて
原油タンカーなど計26隻の船舶を調達する
と発表しました。
2006年末以降、順次運行を開始する予定です。
船舶への大型投資は約20年ぶりで、原油の輸送能力を高め、
将来の大量原油輸出などにも対応できる体制を整えつつあります。

船舶調達のための入札には、日本企業の三井物産三井造船連合と、石川島播磨重工業
造船子会社が、それぞれ技術支援している企業などが応札する予定です。

現在、原油価格が急上昇していますが、投機家の資金流入によって価格が上昇している事実もありますが、
現に35年程度で枯渇するであろうと言われている石油は、確かに足りなくなっているという事実もあります。

世界的に需要の大きい「石油」という資源をたくさん持つ国、それを掘り起こす企業加工する企業
販売する企業が、今後中長期的に有望であると感じることは自然の流れでしょう。

ブラジル沖の海底油田には、膨大な原油が眠っているようですが、採掘・搬送技術等で、
既に莫大な日欧米資本が入っている中近東と比較すると、まだまだ水を空けられているのが現状です。
今回のニュースのように、今後原油の採掘・搬送インフラが整ってくれば、ブラジルの原油関連産業は、
ますます注目を浴びてくることと思います。

ただ、原油開発を行うにあたって、現状の外国資本の援助のみでは資金不足という懸念もあり、
自社油田を切り売りするという、いわゆる「タコが自分の足を食べて生き延びる」というような
観測も一部で報道されていますので、何か突発的な(例えば自然災害やテロ等)事故によって、
外国資本の流入がストップしてしまうと、開発がたちまち止まる恐れも秘めている
のです。

ただ、これに関しては今のところペトロブラスは否定しています。
→関連ニュース「ペトロブラス、油田売却の観測を否定」Yahoo!ニュース

※PBR ペトロブラス株価推移
PBR ペトロブラス株価推移


→関連記事「ブラジル、2004年は5.2%の経済成長だった!」
→関連記事「Merrill Lynch ラテンアメリカファンド」


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