香港資産運用奮闘記ASEAN・極東 > タイ株の基本その2 〜タイ株式の種類〜
2005年11月28日

タイ株の基本その2 〜タイ株式の種類〜

タイの株式は外国人も買うことが出来ますが、いくつかの制限が設けられています。
ひとめ見ると、ちょっと複雑そうですが、そんなに難しいことではありません。
基本的に、タイの株式には、ローカル、フォーリン、及びNVDRの3種類があります

1.ローカル株(L株)
2.フォーリン株(F株)
3.NVDR(Non-Voting Depository Receipt)


Yahoo FinanceでBBL-Fを表示させた画面Yahoo Finance[http://finance.yahoo.com/]で、Symbol Lookupメニューからすすみ、
World Marketで「BBL」などのStock Symbol(証券コード)を検索すると、
「BBL−Rと表示されるNVDR株」または「BBL−Fと表示されるフォーリン株」
という2種類の株があります。

ローカル株を購入すると、配当やワラント等の金融恩恵を受けることができませんので、
今のところ我々外国人は、NVDRまたはF株、このどちらかを売買するのが現実的です。


NVDR(議決権なし預託証券)は、NVDRは2000年より開始された外国人投資家向けの制度で、NVDR社
(タイ証券取引所SETの100%子会社)
が発行する新しい証券でSET指定の上場証券として扱われます。

NVDRの主な目的はタイ証券市場の取引を活性化する事ですが、外国人投資家に対する制限や、
以前は現存のタイトラストファンドで投資ができなかった機関投資家に対する障害といった、
外国人投資家に対する障害を取り除く事も含まれます。

NVDRに投資を行う事により、投資家は*普通株に投資を行うのと同様に配当・権利やワラント等の
すべての金融恩恵を受けることができます。NVDRと一般株において唯一の相違点は議決権です。


一般株の保有者と異なり*NVDR保有者は企業経営に関わる決定に関与ができません。
NVDRは主に外国人投資家に対する制限を緩和する目的で作られた証券ですが、
SETはタイ人投資家がこの預託証券の取引を行う事を禁じていません。

現地投資家と外国人投資家はどのクラスとも証券売買取引を行う事が可能です。
外国人投資家は、F株保有枠に余地がある場合は、L株やNVDRを議決権取得のためF株へ転換する事ができます。
L株を所有する外国人投資家は配当やその他特典を受ける権利を有しません。

クラスボード議決権
(現地投資家)
議決権
(外国人投資家)
配当
(現地投資家)
配当
(外国人投資家)
流動性
ローカル(L株ローカル××高い
フォーリン(F株フォーリン××低い
*NVDRローカル××高い


以上のような理由から、議決権の有無にかかわらず高い流動性、配当の権利、ゼロプレミアムのため
外国人投資家はNVDRの売買を行う事を推奨されています。

→つづきの記事「タイ株の基本その3 〜いくらから買えるか?〜」

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    この記事へのコメント
  1. きょうは、ここまでkz@銅鑼湾はローカルに制限するはずだった。
    Posted by BlogPetのラッキィ at 2005年11月28日 15:35

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