香港資産運用奮闘記ASEAN・極東 > 中国の自動車メーカー、タイ進出急ピッチ
2006年01月16日

中国の自動車メーカー、タイ進出急ピッチ

昨日から米株鬼トレーダーおちはるさんによる米株コーナーがはじまりました。
私はまだ米株に関して初心者同然ですから、色々お勉強させていただきます。m(_ _)m
今後、おちはるさんの米国株のノウハウをどうぞお楽しみに!

しかーし、米株も面白いですがアジアも熱い!(笑)
特にタイに関する記事は、ここ最近ほぼ毎日日経新聞で見かけるようになりました。

さて、本日の日本経済新聞中国アジア面からの引用です。
「中国の自動車メーカー、タイ進出急ピッチ」

中国の二輪・四輪車メーカーが東南アジア最大の自動車産業集積地タイに注目し、
相次ぎタイ進出に動き始めています。

急伸する中国企業の誘致に力を注ぐタイ政府の思惑に応え、それに呼応するかたちで
タイ現地での生産・販売を始め、その低価格を武器に圧倒的な存在感を持つ日本企業に挑みます。
タイの拠点を将来、東南アジア事業の本格展開をにらんだ橋頭堡とする戦略がうかがえます。


【厦門金龍聯合汽車工業】

ミニバスバス製造最大手の厦門金龍聯合汽車工業(福建省)は、タイのベストリンコーポレーション
OEM(相手先ブランドによる生産)先として、ミニバス生産を委託しました。
工場は既に完成しており、6月までに車両組み立てを開始する予定です。

当初はバッテリーを除く全ての部品を中国から輸入し、段階的にタイ製品に切り替えていくとのこと。
アジア勢では日韓両国企業がタイで四輪車を生産していますが、中国企業のタイ進出は初めてです。

タイのミニバス市場はスウェーデンのボルボなどが主流のようですが、厦門金龍は価格を半分程度に抑えて
大きなシェアを確保する考えのようです。
厦門金龍の販売戦略は、年末までに現地ディーラー30社との契約を結ぶ方針で既に2社との契約が成立しています。


【上海汽車工業】

自動車大手の上海汽車工業(上海市)は、昨年9月、タイの最有力財閥チャロンポカパン(CP)グループなどと
自動車分野での提携を決めました。タイ側関係者によると、上海汽車は小型乗用車のタイ生産を検討中とのこと。
 記事 関連記事「チャロンポカパンフーズ(CPF)が約定されました」


【重慶恒勝集団】

二輪車では、中堅の重慶恒勝集団(重慶市)が、タイ企業と合弁で、昨年4月から「プラチナ」ブランドの
バイクの生産を開始しました。部品の現地調達率は約40%で、東南アジア諸国連合(ASEAN)の自由貿易地域(AFTA)の
低関税適用基準を満たしていることから、製品の2割を同域内への輸出に回すという戦略
をとっています。
 記事 関連記事「ASEANサービス貿易、2015年までに完全自由化」

かつ、タイ東部ジャンタブリ県に年間生産50万台規模の新工場を建設する計画も固めました。


【タイのモータリゼーションが面白い!】

中国勢のタイ進出ラッシュの背景には、タイの生産・販売拠点としての魅力が改めて増しているという事情があります。
タイの昨年の自動車生産台数は、東南アジア地域では始めて100万台を突破する勢いでした。
 記事 関連記事「タイ自動車生産100万台突破へ 〜タイはアジアのデトロイト〜」

二輪車生産も昨年1〜11月で、前年同期比23%増の320万台と、300万台の大台に乗りました。
タイには2000社近い部品企業も集積し、新規参入も比較的しやすいインフラ・法整備などが確立されています。

タクシン首相が「タイをアジアのデトロイトに育てる」と力説した、その結果がものすごいスピード感で成長しています。
タイの自動車産業は、東南アジア自由貿易地域(AFTA)なども後押しし、今後益々発展していくことでしょう。


※BECL:BANGKOK EXPRESSWAY PUBLIC 株価推移




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