香港資産運用奮闘記よくある質問 > Q20.カラ売りってなんですか?(’◇’ゞ
2006年01月25日

Q20.カラ売りってなんですか?(’◇’ゞ

A20.「手許に無いモノ」をどっかから借りてきて売ることです。

昨日は知人のお店に飲みに行き、みんなでライブドアの話題でお酒を飲んでいる時のことでした。
私の友人が「カラ売りって何?」という質問がありましたので、その場で説明したのですが、
まぁある意味旬な話題といえばそれもそうなので、せっかくですからここに書いてみます。

カラ売りについて調べてみると、広辞苑には以下のように記載されています。
「証券取引・商品取引などで、現物の持ち合わせがないのに、差額の利益を当て込んで売る事」
基本的に「下げ相場」のときに使われる手法で、機関投資家などはこの手法も含めて利益を出しています。

例えば「イカの値段が今後下がるだろう」と予測したとします。
その場合、今の値段でイカを売って、将来下がった値段でイカを買うことで、差額の利益が得られます。
しかしあなたの手許に、今イカはありません。なので誰かからイカを借りてきて売る。この行為が「カラ売り」です。

カラ売りの説明1











以下はポールとティファニーのやりとりですが、
ティファニーはイカの下げ相場の予想が当たって、200円で買ったイカを600円で売ったことと同様になりますので、
差引400円の利益を手にしました。


ポールは、ティファニーに貸したイカが1ヵ月後無事に返してもらったのでひと安心です。
ポールとティファニーについてはこちらをご参照ください。

実際には、イカなんて生ものですから1ヶ月も貸し出せませんし、借りた期間に対応する利息分などもありますので、
もう少し複雑な計算が必要になってくるのですが、ここでは解りやすくするためにイカで説明しています。

カラ売りの説明2

















例えば、現在ライブドアの株価がどんどん下がっています。
欧米の機関投資家は、強制捜査が入る前からライブドアをカラ売りしていたようです。

ライブドアをカラ売りしていた欧米機関投資家は、この1〜2週間でボロ儲けでしょう。
しかし、我々個人投資家はそうはいきません。欧米機関投資家は何と言っても情報力とそのスピードが違います。
我々個人投資家が「ライブドアに強制捜査が入り、パニックになってライブドアの株価がどんどん下落する。」
・・・なんてことを誰が予想だにできたでしょうか。


株式投資は、基本的に以下の2パターンですよね。

1.安値で買い、高くなれば売る(利食い売り)
2.高値で売り、安くなれば買い戻す(手仕舞い)


1.は、一般の人が行っているごく普通の株式投資のやり方で、利息を日歩で支払えば信用で買うこともできます。
信用はレバレッジが効きますので、リスクリターンの触れ幅が大きくなりますがその分コストもかかります。
資金は全額必要になりますが、現物で取引するほうが有利です。

2.は自分のものではない株を他人から借りて売る特殊な取引のため、主に機関投資家やヘッジファンドなどが使う手法です。、
信用で行なうカラ売りと、危険を避けるために保険の役目を果たす(ヘッジ)ツナギ売りの二種類がります。
→関連記事「Q18.「ヘッジファンド」って何ですか?(´Д`;」


カラ売りという行為は、時には株価の変動を激化させ、市場を必要以上に動揺させると批判されています。
しかし、売り手が高値で売り、安値で買い戻すかぎり、株価の安定と市場の継続性に寄与しているという説もあります。

どちらが正しいかは分かりませんが、期間投資家のカラ売りが株式市場を活性化させていることは事実です。

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  1. ラッキィはblogするつもりだった。
    kz@銅鑼湾の手許とかblogしなかった。
    kz@銅鑼湾はここまでblogすればよかった?
    Posted by BlogPetのラッキィ at 2006年01月25日 11:00
  2. なるほど〜、株取引 初心者の私にとって、
    とっても とっても勉強になります。
    また いろいろ教えて下さいませませ〜。
    Posted by コミック at 2006年01月26日 00:15
  3. > コミックさん

    こんにちは。先日はお疲れ様でした!
    また飲りましょう!
    Posted by kz@銅鑼湾 at 2006年01月26日 18:02

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