タイ証券取引所(SET)に2月上場予定の地下鉄運営会社
バンコクメトロ(BMCL)は、
新規株式公開に伴う公募・売り出し株を日本でも販売することに決めました。
市場関係者によると、
タイIPO銘柄の日本での販売は1995年以来とのことです。
タイでは公営企業などの資金需要が旺盛で、BMCL株が受け入れられた場合には、
日本での積極的な販売が今後相次ぐ可能性も出てきます。
BMCL株は1株2バーツ(約6円)程度で、28億株を販売する予定で、そのうち7億株の海外販売分は
クレディ・リヨネ香港が主幹事になり、日本での募集はアジア株の草分け
アイザワ証券が担当します。
アイザワ証券では2月はじめにBMCLの首脳陣を東京に招き、投資家向け説明会を開催する予定です。
BMCL社は1998年設立、一昨年開通した総延長20キロメートルのバンコク市内の地下鉄を運営しています。
バンコクでは、まだ香港や日本のような非接触型ICカードは導入されておりません。
→関連記事「日本の電子マネー(スイカ、エディ) vs 香港の電子マネー(オクトパス)」
現在は、乗車記録等が記憶される不思議な黒いコインのようなものが、
切符の代わりになっていますが、恐らく将来的に、
オクトパスや
スイカ
のような電子マネーが導入されることでしょう。
普段、オクトパスやスイカを使っている私には、やはり
お金を入れてその都度切符を買うのはとても不便です。
(↑この写真はバンコク行ったときに地下鉄で、あたふたしながら切符を購入する私・笑)
【公共交通事業と金融事業の関係】
香港の
オクトパスは、地下鉄運営会社
MTRがその電子マネーの運営管理を行っていて、
今では地下鉄のみならず、バス、フェリー、トラム、セブンイレブンやサークルK、その他多くの小売店で
使えるようになり、実質
香港市民のお財布代わりとなるまで一気に成長しました。
香港の
MTRは地下鉄という
公共交通事業に合わせて、香港市民の電子マネーという
金融事業とともに
企業・株価の急成長を成し遂げました。今ではもう高くてなかなか買えません。(^_^;
※HK0011:MTR Corporation 株価推移
バンコクのBMCL社も、
今のところ地下鉄事業は香港のように市場独占ですから、
日本のスイカ、エディ、イコカ、パスネット・・・などのような複数社が乱立した
電子マネー戦国時代に
なってしまうことは、当分ありえないのではないかと思います。
だとしたら、
BMCL社もオクトパスなどの技術を導入して、バンコク市民のお財布代わりとなる
金融事業とともに成長していく可能性も無きにしも非ずです。そうなったら面白いですね。
BMCL株、私もなんとか欲しいと思っています。
ちなみに地下鉄は
日本の大林組の施工技術を導入したり、スカイトレインは
ポルシェの車両デザインを
導入したりとタイ政府は外資の技術やデザインの導入には比較的積極的です。
→関連記事「タイをもっと知りタイ!バンコク〜チェンマイ2日目!(11/SEP/2005)」
Posted by causeway_bay at 10:23│
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