香港資産運用奮闘記投資信託 > 年6.8%の確定配当付き、生命保険に投資する投資信託
2006年02月26日

年6.8%の確定配当付き、生命保険に投資する投資信託

みなさんこんにちは。最近鬼のように忙しく、更新が滞っててすみませんm(_ _)m

さて、久しぶりに投資信託のお話です。先日香港で勉強してきた内容を話します。

日本では信じられない話ですが、年6.8%の確定配当という商品があります。
確定配当ですから、「配当金受取予定表」というステイトメントがもらえます。
どのような投資信託かといいますと、米国の生命保険投資信託です。
その仕組みはいたって単純なものです。なるほどと頷けることでしょう。

【生命保険投資信託の仕組み】

生命保険投資信託の仕組み例えば70歳のA氏が
「あぁ、人生もう残りわずか・・・。
死ぬ前に世界一周でもして豪遊したい、でも、手元にまとまった
お金がない。生命保険にはたくさん入ってるから、私が死んだら
1億円の保険金が入るのに。でも今お金が欲しい。」


なんていう方が米国にはたくさんいます。
そのような他人の保険を売買するブローカーもたくさんいます。
(日本では保険業法により、他人様の生命保険を売買する
ことは禁じられています)


そのブローカーはA氏から、1億円の保険を割り引いて
7000万円で買いとります。

A氏は生きてるうちに7000万円を手にし、世界一周で豪遊。
豪遊して死んだ後に、ブローカーは7000万円で買った生命保険が
1億円になって返ってくる。差額3000万円の利益を投資家に配当。


・・・と、そんな仕組みの投資信託です。


「人の死を待つ投資信託なんて、あまりにも人道に反してるのでは?!」

そうお思いの方もたくさんいらっしゃるかと思います。
しかし証券化することによって、感情は微塵も無くなってしまいます。
投資家は、どこの誰が死んでいくら儲かったのか。なんてもちろん分かりませんから。

橘玲さんの名作「マネーロンダリング」の中でも、主人公のアキオが麗子に「金融ってどんなものか」を
説明するときに、「他人様の生命保険を証券化して、人間の感情を無くしてしまう」ことを例にあげていました。
そして幼い頃から、数多くの不幸と隣り合わせで生きてきた麗子は、「私の感情も、あなたの魔法で消して欲しいわ」
と言っていましたね。アキオにはそんな麗子の感情を消すことはできませんでしたが。
→関連記事「マネーロンダリング」

金融の仕組み(現在価値と未来価値を語る上では、これが一番分かりやすい事例です。
上記図解のA氏にとってみれば、「10年後の1億円」よりも「現在の7000万円」に価値があるのです。

しかしその反面で、その他大勢の投資家からしてみれば「現在の7000万円」よりも「10年後の1億円」に
大きな期待値を求める
わけです。ここに資金需要と資金供給の関係が成り立ちます。

先日香港に行ったときに「おぉ!これだ!アキオが言ってた金融商品、やっと見つけた・・・。」との思いでした。
香港でその金融商品の勉強会をし、私の中でもだいぶ理解が深まりましたのでここに書かせていただきました。
来週はそこの社長が日本にいらっしゃるので、東京でお会いします。さらに詳しくお勉強します。

生命保険に投資する投資信託というのは、確かに人の感情を無くしてしまう一面はありますが、
違った側面で、これには人助けファンド的な意味合いも存在します。

例えば、「とある方がガンを告知され、余命あと数ヶ月」という状況で、
「手術代5000万円あれば、命をあと4年延ばすことができます」と言われて、
「5000万円が今手元に無い。でも死ねば1億円入るのに。」というときに、その方の生命保険を
7000万円で買い取り、その方は手にしたお金で手術を受けて、命を1年でも2年でも
延ばすことができるのです。ある種の人助けです。

米国にはこのような保険ブローカーがたくさんいて、それらが数多く証券化され投資家向けに売買されています。


【メリットとデメリット】

この商品のよさは、
・株価、債権、商品といった経済市況に全く関係なく、景気が良かろうが悪かろうが上昇する
・年6.8%の確定配当(収益固定型・Fixed Income)


逆にリスクは
・生命保険会社の倒産リスク(AAクラス以上の生保をメインに買い取っているようですが)
・流動性リスク(資金は6年8ヶ月間FIXされます)


あと、こういった商品はクローズド型と言いまして、設定直後に一気に募集開始して、
申し込みが募集金額一杯になったら、すぐに打ち止めしますので、情報とそのスピードが命です。
大好評をよんで、Series-5(第5回目)の募集まで来ましたが、次いつ募集するかは分かりません。

さらに実は上記以上のとんでもないメリットを享受できるのですが、それについてはここでは書きません。
来週代理店の社長にお会いしたときさらに詳しく聞き、自分の中での知識が確実になったらお話します。

購入は香港の代理店を通じて購入することになります。運用会社はAMERICAN PEGASUS INVEST MANAGEMENT
(ノーロード型なので、販売手数料はゼロ。どこで買っても一緒です)


さらにつづきます。追加記事です。
→年6.8%の確定配当付き、生命保険に投資する投資信託(つづき)

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浅井 隆

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