本日の日本経済新聞総合面からの引用です。
「フィリピン非常事態宣言/タイ解散総選挙」
東南アジアの主要国が相次いで政情不安に陥っています。
フィリピンでは
クーデター計画が発覚し、アロヨ大統領が非常事態を宣言しました。
タイではタクシン首相が辞任要求の高まりを受けて
議会の解散と4月総選挙を決めました。
上記の混乱は長期化すれば、海外からの直接投資などに影響が及ぶ懸念もあります。
→関連記事「バンコクにおける大規模反政府集会の開催」
事態の早期収集が、外国企業に共通する期待ですが、フィリピンでは
非常事態宣言が続き、27日、反アロヨ大統領派の国会議員ら51人が
反乱の容疑で告発されました。
タイでも同日、沈静化を目指す首相の提示した妥協案を野党が拒否、
総選挙をボイコットすることを決めたそうです。(頼むから妥協案呑んでくれ)
東南アジア地域では、地方を中心に貧困が解消されておらず、政治の腐敗に市民の不満が
噴出しやすい土壌があります。(中国なども同様ですが・・・)
→関連記事「西部大開発の光と影」
ASEANのニューリーダーと目されていたタイのタクシン首相が、このような反政府運動を
勃発させたのも、一族による株式の不正売却疑惑が引き金でした。
→関連記事「タイのタクシン首相一族、傘下の持ち株会社を2100億円で売却」
先日香港に行ったときに、在港タイ人(女性)とお話しする機会がありましたので、
「タクシン・シナワットは好きか?」と尋ねてみたところ、
「タクシンは好き。彼のおかげでタイはよくなった。私も応援している。でもタクシンを取り囲む一族が嫌い。
お金お金って、彼らはいつもお金のことばかり考えている。多分嫌いな人は多い。」
・・・と、こんなことを話していました。
タクシンが一政治家として実力があり、紛れも無くシンガポールの
リークアンユーに続く、
ASEANのリーダーシップと目されることは当然なのですが、どうやら周りの
シングループ一族が、
お金に執着した、国民の反感を買う材料なのではないかと思います。
タクシン首相は経済から100%身を引き、アジアの将来のためにも政治一本で活躍してくれることを期待します。
それと、シングループ一族ももう少しタクシン首相から離れたほうがいいのですがね。
とにかく、タイは今後ASEANを牽引していく中心国ですから、政治問題は早く沈静化して欲しいです。
しかしこのような背景があるにも関わらず、昨日
バンコク銀行(BBL)は120バーツまで急上昇しました。なぜでしょう?
Posted by causeway_bay at 12:07│
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