HSBCで導入された謎の黒い物体、
セキュリティデバイス。
→関連記事「HSBCセキュリティデバイスの仕組み」
このセキュリティデバイスから生成されるパスワードは1分毎に更新され、
さらに、一度利用すると無効になるという
使い捨てパスワードですから、
インターネットバンキング利用時に高いセキュリティを確保できる優れものです。
このワンタイムパスワードのセキュリティデバイスを、日本の
三井住友銀行でも導入されました。
→参考記事「三井住友銀行>ワンタイムパスワード」
恐らくデバイスの仕組みは、HSBCのセキュリティデバイスと同様の仕組みと思われます。
デバイスの大きさや桁数、キーホルダータイプと、だいぶ似ているつくりです。↓
HSBCと大きく違うところは、
「デバイスの利用料を徴収するところ」です。
ワンタイムパスワード利用料として月額105円(税込)がかかります。
「まぁ、これでセキュリティが確保できれば、105円ぽっち払ってもいいか・・・」と言える、
戦略的な価格設定ですね。
携帯コンテンツ等の月額利用料が月100円や200円だと、
「使って無くても気にならない金額」
というのと同様に、
利用者に負担感を感じさせない価格設定にしたのが戦略的です。
しかも、個人のネットバンキング利用者数が50万人いれば、
105円×50万人=5250万円。
このデバイスの利用料だけで、
毎月5250万円の収益があがるのですから、なかなかいい商売です。
さすが収益力の三井住友銀行。どんな小さなところからも収益を作り出す仕組みには敬服です。
いいか悪いかは別として、この収益力が、東京三菱UFJやみずほと違う、三井住友の強みですから。
→関連記事「バランスの三菱UFJ、健全性のみずほ、収益力の三井住友」
しかし、都銀や地銀、ネット銀行全ての銀行がこのワンタイムパスワードのデバイスを導入したら、
複数の銀行を利用している方は、キーホルダーが重くなって仕方ないですね(笑)
Posted by causeway_bay at 14:52│
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