HSBCが発表した2005年12月期決算は、
純利益が前期比17%増の151億ドル(約1兆2900億円)となり、
3期連続で過去最高益を更新しました。アジアや北米などの海外部門が好調だったようです。
本日の日経新聞に、法人営業への利益が大きく増加してきた
みずほ銀行頭取へのインタビューで、
「リテール(個人金融部門)は難しい。今後どのようなサービスを提供してどう利益を出すか難題だ」と
書かれていましたが、それとは反対に、
HSBCは収益全体の半分弱を占める個人金融部門が堅調で、
今後も
「アジアの個人金融部門への投資を拡大する方針」(ジョン・ボンド会長)としています。
日本の大手銀行がリテール部門に弱点を持っているところを、外銀はすかさずメスを入れてきます。
何と言っても、日本のリテールは莫大な個人金融資産を抱えていますから、戦略とタイミングさえ掴めば
外銀にとって大変美味しい果実を手に入れることができるわけです。
以前記事にも書きましたが、成田空港のボーディングブリッジ広告枠をHSBCは3年契約で買い取りました。
こちらの広告費は数億円規模とのことです。日本へのイメージ戦略を着々と築いています。
→関連記事「HSBCが国内初の搭乗橋広告。成田空港44基にHSBCのロゴ出現」
いずれ、
HSBCが首都圏の地銀を買収する日もやってくるのでしょうか?
そうなったとき、生ぬるい日本の銀行は絶体絶命のピンチです。
同様に
スタンダードチャータード銀行も、日本でのリテール戦略を着実に築き上げています。
→関連記事「スタンダードチャータード銀行丸の内支店を訪問」
※HK0005:HSBC Holdings PLC 株価推移
※HK2888:Standard Chartered PLC 株価推移
Posted by causeway_bay at 11:14│
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