世界最大級の総合金融グループの持ち株会社である
匯豊控股有限公司[HSBC 0005]の
ペルー地区の責任者はこのほど、同行が同国への銀行開設を申請したことを明らかにしました。
ペルー政府の承認後、8月に営業を開始する予定です。
ペルー政府の銀行監督部門は、
「HSBCの進出は国内の競争を活発化し、
特にリテール部門のコスト低下が実現する」
と見ています。
ペルー政府は日本とは違って、外資系メガバンクの参入に対し比較的積極的です。
HSBCが国内に進出することによって、国内のリテールバンキングに競争を促し、
活発化させることを目的として、今回のHSBC進出にゴーサインを出しました。
→関連記事「HSBC過去最高益、アジア・北米部門が絶好調」
それに比べ、日本の金融監督庁は相変わらず鎖国体制です。
邦銀を守る上では金融鎖国も必要かもしれませんが、利用者側に立つと、サービス向上のために
リテールバンキングの国際競争も必要なのです。
中国も、2006年中に外国銀行への規制を大幅に緩和する予定です。
WTO(世界貿易機関)加盟時の承諾に基づき、中国では外資系銀行に対して2006年末に銀行業界を
完全に開放するとしています。
→関連記事「スタンダードチャータード銀行、中国での支店網拡大に注力」
規制を設けて邦銀を守るか? 規制を取っ払って外銀に完全開放するか?
国家のことを考えるとどちらがいいとは一概には断定できませんが、少なくともユーザーサイドに立つと、
規制を取っ払って外銀に完全開放したほうが、日本の銀行がサービス産業として発展していくでしょう。
いやー、それにしてもペルーってどんな国なんでしょう。行ってみたい国のひとつです。
Posted by causeway_bay at 16:18│
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