当ブログのクマーさんから、前回(香港)に引き続きベトナム体験談のお話をいただきました。
クマーさん、前回に引き続き楽しいご報告ありがとうございます。m(_ _)m
→前回のご投稿「HSBC香港口座開設体験談その35 〜重慶マンションからのご報告〜」
ベトナム報告
Kzさん、こんにちは。
ドラさんとの香港ランデブー見ました。
『それって牛タン?』ぐらいの厚切り牛タン、うまそうですね〜。
今度香港行ったら僕も食べてみます。
前回重慶マンションからの報告でしたが、今回は北海道からです。
ベトナムには4/21-26まで行ってまいりました。
4/21飛行機の遅れで夜になってベトナムのホーチミンに降り立ちましたが
タン・ソンニャット国際空港は日本の地方都市のようなこじんまりした空港でした。
空港前もほんとにかわいらしいというか、、、、(^^;)
ホーチミンは最近経済発展しているベトナムの、経済の中心地。
さてさて、その実情はと思って期間中あちこち回ってまいりました。
個別の案件に関してここで述べると話は尽きませんので割愛しますが、結論から申しますと
ベトナム投資は将来的なポテンシャルは高いが、個人で手を出すには時期尚早ということです。
ベトナム人の粘り強さ、意思の強さはベトナム戦争でも十分に証明されたところですが、
その片鱗は旅行中何度か目にしました。
手先の器用さは特筆もので、職人系の仕事はなかなか見事なものです。
また、概して女性の方が働き者で、きめ細かく心配りをしながら本当によく働きます。
近年日本の製造業も中国一辺倒からベトナムに一部シフトし始めていますが、
労働力の質は良いのだろうと思います。
しかしながら、長年の植民地支配と社会主義政策のせいなのか、まだ社会の中に資本主義的な
労働思考は広まっていないような気がします。
旅行中に良く見かけるのは都市でも農村でも男たちが昼日中からカフェ(本当に多い)に集って
ダラダラしていたり、ハンモックで昼寝をしていたりする姿でした。
女性が男性に比べ良く働くというのはアジア全体に見られる特徴のひとつではありますが、
他の発展するアジア諸国のように、国民全体が目の色を変えてエネルギッシュに働いている、
あの活気は見られない気がしました。
インターネットは思いの他普及しており、利用料金も安いので若者が良く利用していました。
情報は入ってきていると思います。
また、旅行中何人かの大学生と仲良くなり、実際に話をしてみましたがドイモイ以降の若者の
経済観念や将来感は明らかに異なっており、男女とも経済的豊かさのために起業や国際ビジネスの
チャンスを求めている事が肌で感じられました。
(日本で報じられているようなベトナム株や市場の話になると「聞いたことがなく、よく分からない。」との事。)
きっと彼らの中から将来の成功者が出てくるでしょう。
さて、企業めぐりで感じたのは、ベトナム進出に関しては、韓国や中国企業が日本企業よりも
多く進出しているということでした。工業国入りした彼ら先発途上国はインドはじめ他の後発途上国に
いち早く進出し、市場のシェアを獲得していっています。
この辺り、日本企業も、もう少し頑張れと言いたくなりますね。
まとめ
現在の国際ビジネスを野球に例えるなら、先進国+韓国台湾辺りがメジャーリーガー、
BRICsがプロ野球の舞台にようやく上がり始めたところだと思います。
ベトナムはようやく甲子園出場というところでしょうか。
将来成長してプロの舞台にあがるかも知れませんが、そうでない可能性もあります。
個人投資家としてはリスクを踏んで青田買いするよりも、有能なスカウトマン
(HSBCなどのファンド)が選手(企業)を選んでくれる時まで、待った方が良いと思いました。
追記
ベトナムでは外国人旅行者の集まるファングーラオ通りに泊まっていました。
ここを拠点にタクシーをチャーターして企業めぐりをしたり、工場を見に行ったり、
観光ツアーに参加したりするととても都合が良いのです。
治安面に関しては市内のあちこちにツーリストポリスが配されており、
夜間でも表通りは一人で歩けます。
物価は実感では日本の1/5です。
快適な日本のビジネスホテルクラスでも1泊15ドル以下で宿泊できます。
食事も日本人の口に合い、ベトナム料理だけでなく各国料理もあります。
宿泊、食事代込みで1日3000-4000円もあれば十分満喫できるでしょう。
土産も安くて良い物がたくさんあり、観光でいくにはお勧めですよ。
写真はベトナムの旧市街にあったHSBCです。
文:クマーさん 30代男性(2006年5月)
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