みなさんこんにちは。(^ー^)ノ
四つのキーワード第3回は「長期戦略」についてお話したいと思います。
以前に書いた記事とかぶる部分も多いですが、復習の意味もこめて・・・。
それと日常の投資行為の中で、ちょっとした値動きで感情を揺るがされてしまうと、
私たちはもっとも大切な投資戦略をうっかり忘れてしまいがちです。
さていきなりですが、年率20%程度の数字に、みなさんどれほど魅力を感じますか?
年率20%というのは約3年と6ヶ月で2倍に膨れ上がる利回りです。
72÷20=3.6
投資の世界には
「72の法則」というのがあります。
「72の法則」とは
「手持ちのお金が2倍になるのに、年利何%で何年かかるか?」を教えてくれる計算式です。
72という数字を、年利で割ると投資元本が2倍になるのに必要な年数が弾き出されます。
72÷年利率(%)=2倍になる必要年数
預けたお金を年率20%のファンドで運用すれば、約3年と6ヶ月後には2倍になります。
年率20%とは、それだけの効果があるのです。
年利20%だと、単利と複利で10年間で2倍の差、年利50%だとなんと10年間で9倍以上の差になります。
ある程度の利回りが得られるものに対して、10年以上の期間を眠らせておくことによって、
大変大きな差が出てきてしまうのですが、いくら利回りが高く複利であっても短期間での運用ですと、
その収益は微々たるものにとどまってしまいます。
元本100万円を、年利20%の複利で運用すると、ほったらかしにしておいても
20年後には3800万円にも膨れ上がります。(下記グラフ参照)
元本100万円を、金利の低い日本の銀行の定期預金にほったらかしにしておいても、
20年後はせいぜい数回分の飲み代になるくらいでしょう。「100万円の投資で飲み代を稼ぐぞ!」
という方にはいいかもしれませんね。
また、いくら高利回りが期待できたとしても、その運用期間が4〜5年程度であれば、
それもせいぜい数回分の飲み代を稼ぐにとどまるでしょう。
また、元本100万円、そして毎年100万円づつを追加投資し、年利20%の複利で運用すると、
20年後にはなんと2億2千500万円にも膨れ上がります!(下記グラフ参照)
2億2千500万円という額は、人間ひとりが一生涯生活していくには十分すぎる資金です。
それだけのものが出来上がるのです。
これがいわゆる長期投資の威力、複利の威力、そして年率20%の絶大な威力です。
最近は、デイトレやスイングトレードを薦める株本が増えてきましたが、
これら短期投資の落とし穴は、手数料コスト・税コスト・時間のコストがかさむというところです。
一日1万円の収益を目標に、1ヶ月30万円株で稼いで生活しよう!みたいな本もたくさん出ています。
しかし、毎日継続的に1万円の純益を出すのはなかなか難しいですし、株価を見るだけでは
1日1万円の利益が出たように勘違いしてしまいがちなのですが、実は手数料や税金などのコストが
差し引かれて、手取りの純益は7,000円だったり5,000円だったりします。
また、1日の利益が7,000円だとすると、デイトレに必要な朝から晩まで株価と睨めっこしている
わが身の拘束時間を考えると、せいぜい時給900円、1,000円なんていう、ふたを開けてみたら実は、
自分の給料がコンビニのバイトと同程度!ということになってしまいます。
デイトレは、その行為が好きな人には楽しい時間ですが、資産運用の視点から考えると、
それはそれは割に合わない地獄の労働なのです。
毎日のトレード行為そのものが大好きであったり、お金をかけて経済のお勉強をしたい方には、
デイトレやスイングトレードなどという、短期的な売買はよいかと思いますが、資産形成のコアの部分や、
はじめて資産運用をやってみようという方には、時間を味方にして長期的なスタンスでの運用が、
大きく資産を育てる手法でしょう。
Posted by causeway_bay at 13:52│
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