香港資産運用奮闘記ASEAN・極東 > シャツ製造大手が東南アジア・インドで生産強化
2006年09月05日

シャツ製造大手が東南アジア・インドで生産強化

先日久しぶりに秋物シャツを2枚買いました。(^ー^)
今日の東京は結構暑かったですが、お気に入りの服でしたので頑張って着てみました(笑
ちなみにSPA(本記事の後半参照)ブランドではなく、もうちょっといい服です(笑

さて、それに関連して本日の日経新聞企業面からの引用です。
「日本のシャツ製造大手、東南ア・インドで生産強化」

シャツ製造大手が東南アジアやインドでの生産強化に乗り出しています。
各社はすでに中国に工場を持っていますが、米欧と中国の貿易摩擦で中国当局による
欧米向け輸出の自主規制が足かせになっている模様です。
コストも抑制できる東南アジアやインドを欧米市場向けの生産拠点とする考えです。
→関連記事「[タイ][ベトナム]が有力投資先に台頭、生産から開発拠点に」


最大手のトミヤアパレル[8067]は、来年7月をめどにベトナム北部ナムディンに4億円を投じて
新工場を新設
する予定です。新工場の製品は主に日本向けですが、3分の1は米国のアパレルなど
第三国向けのOEM(相手先ブランドによる生産)にあてる予定で、2008年にはホーチミン工場と
合わせて月産約30万枚に倍層する計画です。

中国が欧米向け輸出を自主規制する中で、欧米企業は中国以外に調達先を拡大しています。
なかでも特にベトナムは年内にも世界貿易機関(WTO)に加盟する公算が大きく、加盟を機に
繊維製品の輸入数量規制が撤廃され、米国向け輸出の拡大が見込まれています。

山喜[3598]は今年1月、人件費が中国の約5分の1とされるラオスに約1置く7000万円を投じて
工場を新設。日本の技術や品質管理を高く評価して生産委託をする欧米企業が増えていることから
生産量の5割を欧州向けに輸出する計画。さらに9月下旬にはタイの工場の延べ床面積を拡充する計画。

フレックスジャパンは年内にもインドの合弁工場を増強し、ドイツ高級ブランドのOEMに乗り出す。
今年6月にはミャンマーに新工場を建設、現在は日本向けの輸出拠点ですが、来年以降は欧州向けの
輸出も開始する計画です。

このような会社は、SPA(製造小売業)と呼ばれる形態をもつ会社の下請工場として機能しています。
SPAとは、日本のユニクロ、米国のGAPやバナリパ、香港のジョルダーノやボッシーニなど。

こういうタイプの会社から生産委託を受けて、人件費の安い国の工場で製造しています。
なので「Made in china」「Made in Cambodia」「Made in vietnam」といった表示を多く見かけます。
→関連記事「ボッシーニ(HK0592:Bossini International Holdings Ltd)が約定されました」

先日の記事で書きました、東南アジアの「メコン地域開発」という国境を越えた大型プロジェクトが、
周辺国の経営戦略を大きく変えていき、その結果東南アジアは中国に替わる世界の工場となるでしょう。
→関連記事「[タイ][ベトナム]が有力投資先に台頭、生産から開発拠点に」

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