タクシン首相の支持勢力も未だ根強さを持っていますが、今回のクーデターで窮地に追い込まれた
ことは間違いなく、タイ政局が再び混乱するのは確実です。
本日の日本経済新聞国際面からの引用です。
「タイでクーデター、反首相派が実権を掌握」
タイの首都バンコクで19日午後9時過ぎ、首相府や陸軍司令部周辺に戦車が終結周辺を封鎖。
国連総会出席のためにニューヨークに滞在中のタクシン首相は非常事態を宣言し、急遽タイに帰国。
陸海空軍と警察司令官はテレビを通じて、
「タイは完全なコントロール下にある。国王のもとで民主的な改革に踏み出す」と声明を発表しました。
タイでは今年1月に、
タクシン首相一族による株売却疑惑を発端に、政局の迷走が約7ヶ月間つづき、
今回のクーデターで、タイ政局は本格的な重大局面を迎えることになってしまいました。
「いい加減落ち着いてくれ・・・」といった感じなんですが、なかなか落ち着いてくれません。
→関連記事「タイのタクシン首相一族、傘下の持ち株会社を2100億円で売却」
しかし、今回のクーデターは、政策そのものに対しての反逆行為ではなく、
タクシン首相の株売却疑惑、いわゆる違法とも捉えられている「自分の懐への多額の資金還流」に対して、
タイ国民の不満が爆発したかたちがこうなりました。
タクシン首相の「カネ至上主義」的なところ、「カネのためなら手段を選ばない」的なところに、
それだけ国民が一丸となって爆発するところは、ある意味立派です。我々も見習いたいものです。
それだけタイ人には、「国をよくしようと思うパワーがある」ということです。
トップがカネカネカネ・・・言って、違法に貯め込んでたら、きっとろくな国にならないですからね。
今の日本人には果たして革命を起こすだけのパワーがあるでしょうか?
いや、きっと無いでしょう。昭和の時代はすごかったみたいですね、学生運動やら政治運動やら。
昭和の高度成長期に比べ、
今の日本人には「守るべきものができてしまった」ということでしょう。
だから、あえて自分でリスクをとってまで国をよくしようなんて、きっと大多数が思わないのです。
もちろん私も思いません(笑)
革命起こすくらいなら、日本を出てバリ島でのんびり暮らします(笑
逆に言うと今のタイは、
昭和30年代の日本の高度成長期を醸し出すようなパワーが存在するんですね。
タイ民族という単一民族国家で、言語は統一言語のタイ語、国民は国王を国の尊重として尊ぶ。
タイは昭和30年代の日本と一緒で、国民が一致団結するとものすごいパワーを発揮します。
そんなパワーが起こしたクーデターですが、経済成長のベクトルもそんなパワーが生み出します。
今回のクーデター、ひょっとすると十数年に一度のタイ株の買い時かもしれませんね。。。
今日は非常事態宣言で、タイの市場も金融機関もすべて止まっていますが、明日どんな動きをするか?
きっと大量の売り注文が入って、値段がどんどん下がることも予測されます。しかし市場は神のみぞ知る。
さぁ、果たしてどうなるか?
ちなみに↑これはあくまでも私個人的な判断です。
なので、以下のタイ現地在住のアベさんやかじさん、また荒井さんの見解等も参考にしてみましょう。
→参考「アベさんのアジア株タイ株海外投資ロングスティ。」
→参考「かじさんのバンコク日記」
→参考「荒井裕之のアジア株一発勝負」
さて、先日知床から戻ったばかりですが(笑)、明日から香港に行きます。
今回は取材も兼ねて、パンローリングのIさんと一緒に行きますが、とてもタイトなスケジュール。
朝から晩までアポイントで、スケジュール帳が埋め尽くされてしまいました。
タイがこんなことになって、
香港のアナリストたちは本心どう思っているか?気になるところ。
タイの
SEAMICO証券の親会社である、
QUAM社の会長Bさんとのミーティングも入っていますので、
色々と情報いただいてこようと思っています。
→香港をハブとした本気の資産運用セミナー in 東京・茅場町(10/22) 参加者募集中!
毎月香港へ飛んで、金融機関のキーマンから生の情報を得ているkz@銅鑼湾が、BLOGでは
決して書くことのできない、ホットな情報や、香港をハブとした国際分散投資の具体的手法と
そのメリット・デメリットなどを、実際の経験をもとに話します(主催:
日本ファイナシャルアカデミー)
Posted by causeway_bay at 14:01│
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