香港資産運用奮闘記スタンダードチャータード銀行 > スタンダードチャータード銀行:外資勢の先陣を切って中国法人設立を申請
2006年11月29日

スタンダードチャータード銀行:外資勢の先陣を切って中国法人設立を申請

NIKKEI NET:国際ニュースからの引用です。
「世界の大手銀行、中国事業本格化へ準備着々(11/28)※」

中国政府は、現在外資系の銀行に対して、支店の開設や金融商品の販売等について、
色々な制限を加えていますが、その制限を12月11日に解除する予定です。

中国は2001年12月11日に143番目のWTO加盟国となりました。

WTO(World Trade Organization)とはそもそも、「自由貿易促進を主たる目的」として作られた国際機関ですから
色々な規制緩和を国際的に要請され、その代償として中国企業も世界中に進出が可能になります。

その加盟に伴って、国内銀行と外国銀行との公平な競争条件の整備を義務づけられることとなり、
中国は本年中に、外資の銀行に数億人の個人顧客を開放しなくてはいけないという契約です。

2006年12月11日は、中国のWTO加盟以来5年間というタイムリミットなのです。

そのような流れの中で、中国の金融システムは、2週間後に大幅な規制緩和が始まりますが、
それに応じて世界の大手銀行は中国での事業本格化に向けた準備を着々と進めています。

スタンダード・チャータード銀行は今月、外資勢の先陣を切って現地子会社設立を申請しました。
HSBC、シティグループ、ABNアムロもすぐ後に続くとNIKKEIの記事には載っています。


9月香港に行ったときに、Quamnet.comの著名アナリストとお話する機会がありました。彼が言うには、

「インドをはじめとしたBRICs諸国で、リテール業務を急拡大している香港の銀行が割安で狙い目。
なかでもスタンダードチャータード銀行などは、2009年あたりには面白いことになっているだろう。」

→関連記事「欧米の主力銀行、インドでの業務35%増収」

とアドバイスいただきましたが、確かに彼の言うとおりスタンダードチャータード銀行の株価は、
9月あたりからぐんぐん上昇しており、上場来最高値を更新中です。

2888.HK SCB
















金融制限解除後のスタンダードチャータード銀行の動向を予測して、買いが入っていました。

Quamnet.comの著名アナリストの読みはズバリ的中しました。
8月の終わりから11月の終わりまでの3ヶ月間で、約20%の上昇率です。(謝謝!!)
そもそも私は、香港もタイも、なんとなく銀行株が好きなようです。。。


さて、明日からまた香港に行ってきます。
Quamnet.comのスタッフともお食事する予定ですので、またとっておきの情報を仕入れてきます。

今回の香港は、多分2006年最後の渡港になると思います。
香港でいつもお世話になっている関係各氏に、「今年1年間大変お世話になりました!!」と、
海より深く、炎よりアツク(笑)感謝の意を表明してきたいと思います。

以下スタンダードチャータード銀行日本代表の青沼さんの著書です。まさにリテール重視のお方です。
→関連記事「スタンダードチャータード銀行丸の内支店を訪問」

金融はリテールで復活する―シティバンクの戦略
金融はリテールで復活する―シティバンクの戦略
青沼 丈二

関連商品
米国金融機関のリテール戦略―「コストをかけないカスタマイズ化」をどう実現するか
マッキンゼー リテール・バンキング戦略
リテール・ユニバーサルバンキング時代の到来―負けない銀行モデルはイギリスにあった
図解 米国金融ビジネス―金融先進国に学ぶ事業再編のヒント
シティバンク 勝利の複雑系
by G-Tools


香港資産運用奮闘記スタンダードチャータード銀行 > スタンダードチャータード銀行:外資勢の先陣を切って中国法人設立を申請


この記事へのトラックバックURL
    この記事へのトラックバック
  1. 東方明珠塔を望む陸家嘴駅周辺は黄浦江を隔てた外灘(バンド)エリアとともに、中国の一大金融中心地だ。 特に浦東サイドは、国内外の名だたる金融機関の超高層ビルが立ち並ぶ。 このエリアに現在、スタンダード・チャータード銀行がStandard Chartered Tower(渣打銀行...
    スタンダード・チャータード銀行 上海で渣打銀行大廈を建設中 2008年1月完成予定【Assetfire .NET フツーのサラリーマンの資産形成ノート】at 2006年12月13日 00:03
    この記事へのコメント
  1. いろいろと参考にさせていただいてます。
    またSPAとYen SPAへの掲載おめでとうございます。

    先日、上海に行きました。その際にスタンダード・チャータード銀行が陸家嘴にStandard Chartered Tower(渣打銀行大廈)を建設中なのを発見しました。

    次のサイトに写真を掲載しています。

    http://blog.assetfire.net/?eid=602470

    2008年1月に完成予定とのこと。12月11日に中国の市場が外資銀行に開放され、いよいよ外資銀行も本腰の入れ時でしょうか。
    Posted by assetfire at 2006年12月10日 21:48
  2. assetfireさん

    こんにちは。コメントありがとうございます。
    記事拝見しました。SCB、中国に本気ですね(丸の内は賃貸)
    もしよろしければ、トラックバック送信していただけますか?
    Posted by kz@銅鑼湾 at 2006年12月11日 16:29
  3. トラックバック送信させていただきました。

    SCBは日本での歴史は長いのに、リテールにもうちょっと力を入れたらよいのになといつも思っています。

    kz@銅鑼湾さんもコメントされてたかと思いますが、僕もSCBの名前とロゴ、それからなんとなくブリティッシュな雰囲気が大好きです。(メインの利用はHSBCなのですが...)
    Posted by assetfire at 2006年12月13日 00:30
  4. assetfireさん

    こんにちは。トラックバックありがとうございました。
    SCBカッコイイですよね。なんかとてもスマート(笑)

    こないだの香港では、SCBのビルの、ブルーとグリーンの
    イルミネーションがとっても綺麗でした。
    Posted by kz@銅鑼湾 at 2006年12月13日 19:03

 ※コメント入力時に、引用文に全角の「>」をつけると赤の太字で強調表示されます