またある人のご紹介で、今日は私のところにミャンマー人のお客さんが来ました。
前回のアラブ人同様、日本で会社を興してビジネスをやりたいという相談です。
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今日相談にいらしたお客様は、なんとまだ24歳のミャンマー人女性。
彼女はヤンゴンの大学を卒業した後来日し、現在日本のITビジネススクール
に通っています。来年の春、卒業予定なのでそれに向けてビジネスプランを
作成し、日本に会社を作ってビジネスを始めたい。という、そんな相談でした。
24歳の若い女性が、異国の地で会社を作りビジネスを始めようというのだから
すごいですね。私は、このような方と話をすると心の底から応援したくなると
同時に、自分ももっと頑張らねばと思います。(^ー^;
彼女は国籍はミャンマーなのですが、ミャンマー人というよりも基本的に華僑です。
日本人と同じ顔をしています。彼女の祖父は、中国からミャンマーに出稼ぎに来た
華僑で、ビジネスセンスのある家庭で育ったのでしょう。
そして彼女もまた、日本でビジネスを営む他の外国人同様、来春から貿易業に参入します。
扱う商材は、日本ブランドのコンピューター関連機器、自動車関連部品だそうです。
ミャンマーは軍事政権で、現在欧米諸国の経済制裁を受けていますから、物資が足りません。
なので、ある程度ちゃんとしたものであればなんでも売れる。そんな状況だそうです。
しかし、軍事政権というマイナスイメージのキーワードが強すぎるがために、私たちは投資セクターとして
見落としがちなのですが、ミャンマーも今後長期的に見るととても面白い要素を持っているんですよね。
例えばGDP成長率は10%以上、物価上昇率はなんと、57.2%(これはすごい・笑)
これは毎年、ものの値段が1.5倍になっているということです。物資が足りないから当然ですね。
そして、ミャンマーの主要貿易品目ですが
輸出→天然ガス、チーク、豆類、米、エビ
輸入→機械類、金属/工業製品、原油、電気機械、紙類
ミャンマーは、金属は非常に足りないようです。聞いた話によりますと、鉄道の線路が盗まれるとか。
だから、ヤンゴンからマンダレーへの移動は、鉄道でなく飛行機にしたほうがよいと言われました。
線路が盗まれるから、途中で列車が3日ほどストップしてしまうことも多々あるんだとか。(^ー^;
そしてミャンマーは天然ガスが豊富にとれます。そして豆類、米、エビなど食料の自給国です。
これは投資先を選ぶ上で非常に前向きな要素になりえます。また前述の通りGDP成長率は10%以上と、
明らかに国民全体は少しづつ豊かになっているのです。だから日本に来てビジネスを起こす人も増えています。
しかしなんせ、政治が不安定なのです。。。現在ミャンマーの政体は軍事体制の暫定政府です。
ミャンマーの経済概況(以下外務省ホームページより引用)
1962年以来農業を除く主要産業の国有化等社会主義経済政策を推進してきた。
しかし閉鎖的経済政策等により外貨準備の枯渇、生産の停滞、対外債務の累積等経済困難が増大し、
1987年12月には国連より後発開発途上国(LLDC)の認定を受けるに至った。
88年9月に国軍が全権を掌握後、現政権は社会主義政策を放棄する旨発表すると共に、
外資法の制定等経済開放政策を推進。92年から95年まで経済は高い成長率で伸びていたが、
最近は非現実的な為替レートや硬直的な経済構造等が発展の障害となり、外貨不足が顕著となってきている。
特に、2003年2月には、民間銀行利用者の預金取付騒ぎが発生し、民間銀行や一般企業が深刻な資金不足に
見舞われたほか、為替市場にも影響が出ている。さらに、2003年5月のスー・チー女史拘束を受けて、
米国が対ミャンマー制裁法を新たに制定したことが国内産業への打撃となり、経済の鈍化を招いている。
また2004年10月には、EUがミャンマーの民主化状況に進展が見られないとして、ミャンマー国営企業への
借款の禁止等を含む制裁措置の強化を決定した。
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→サイト内検索「キーワード:ミャンマー」
彼女と打ち合わせが終わった後に、高田馬場のミャンマー料理店で
ランチをしました。インド料理に近い感じでなかなか美味しかったです。
←写真はチキンカレー。と言っても、カレーの中にチキンが入ってるのではなく
カレー風味に焼いたチキンに、少しカレーソースが乗っているという感じ。
チキンカレーというよりも、カレーチキンって感じです。美味しかった!
Posted by causeway_bay at 16:19│
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