現在ドバイの主要な公共交通機関は、バス・タクシー・アブラ(渡し舟)です。
観光で訪れる人は、ほとんどが手軽に利用できるタクシーを使うと思います。
ドバイのタクシーはほぼ全てのタクシーにメーターがあります。
最大手のタクシー会社は
ドバイトランスポート社で、ベージュ色の車体で
「Dubai Transport」とロゴがあり運転手は皆英語が話せます。
そして、世界で初めて「全車GPS搭載」を実現したタクシー会社です。
なので、運転手がわざと遠回りをしたり、運賃をごまかされたりといったことがありませんので、観光客でも
女性一人でも安心して利用できます。
タクシーは初乗り3UAEディルハム(約94円)で割とリーズナブルです。
(※空港発のタクシーは、初乗り20UAEディルハム(約620円)と上乗せ運賃が適用されます)
しかし、渋滞に巻き込まれたり運転手との会話が鬱陶しかったりするので、観光客には地下鉄もあると便利です。
現在ドバイの街には、2009年の開業を目指して現在急ピッチで地下鉄工事が進められています。
まさか砂漠に地下鉄を掘るなんて、びっくりじゃないですか?!
きっとほとんどの方が、まさかドバイに地下鉄があるなんて思ってもいなかったと思うのですが、
実はびっくり仰天。ドバイに地下鉄はあるのです。それはすでにほとんどが出来上がっています。
経営は、政府系企業のドバイメトロ社(Dubai Metro)
何事にも世界一志向のドバイらしく、
「世界最長の全自動無人運転鉄道」というおまけつきです。
ドバイの地下鉄は三菱重工業や三菱商事、鹿島、大林組、トルコの大手ゼネコンなど5社からなるJVで、
UAEで同国初の旅客鉄道システムを約3600億円で一括受注し、建設を進めています。
→参考「三菱重工業 > ドバイ・メトロ・プロジェクトの受注と今後への期待」
このドバイの地下鉄は、1都市の交通整備では最大規模の契約といいます。
デイラ地区〜ジュメイラ地区まで、東京〜横浜ほどの距離がありますから、
この地下鉄は相当長い距離を走ることになりますね。
ドバイ市内中心部の渋滞緩和を目的に建設を予定している2路線が対象で、
総延長は70kmにも及びます。
三菱重工が手がけた東京都内の新交通システム「ゆりかもめ」の技術を活用し、
無人で走行する予定です。車両や信号設備、高架、トンネルなどシステム全体を
一括で請け負い、保守作業も日本企業が手がけます。
運賃体系は、まだ未定だそうですが、ゾーン制の運賃を採用し、初乗りは
100円程度となる見込みです。
チケットは
SUICAのような、非接触式の磁気カードが採用され、
将来的にはバスやアブラ(渡し舟)、駐車場とも共用できる設計
とするそうで、ドバイにもオクトパスのようなものが導入されます。
→関連記事「オクトパスAAVSのキャンペーンでドラえもんオクトパスが当たる!」
地下鉄と言っても、↑上の写真のように半分以上が高架線になるのですが、こう見るとバンコクのBTSに似てますね。
最初の列車は、2008年の夏には早くもテスト走行される予定だそうですが、とても楽しみです。(^ー^)
ドバイの地下鉄は以下のような路線を運行する予定で、
コンピューター制御により90秒ごとの運行が可能です。
→参考「ドバイ地下鉄路線図(Dubai metro lines)」
ドバイの政府系プロジェクト、まだまだたくさんあります。もうしばらくドバイネタにお付き合いください。m(_ _)m
→関連記事「投資先としてのGCC(Gulf Cooperation Council)諸国」
→関連記事「ドバイ(Dubai・UAE)のダンシングタワー(The Dancing Tower)」
→関連記事「湾岸6カ国単一通貨2010年導入、そして2015年変動相場制へ」
→関連記事「米国の人口は3億人突破へ!人口増加率のトップはアラブ首長国連邦(UAE)!」
→関連記事「イスラムへの理解無しに海外投資は語れない? 〜イスラム金融のマネーが激流〜」
→関連記事「UAE、カタール、バーレーンに相次ぎ国際金融センター建設」
Posted by causeway_bay at 16:36│
Comments(2)│
TrackBack(0)│
Edit