以下、日経プレスリリースよりの引用です。
HSBC投信株式会社は日本初となるロシアの株式のみを投資対象とした(注1)追加型株式投資信託
「HSBCロシアオープン」を新規に設定致します。
募集開始は3月5日、設定は3月30日を予定しています。
ロシアでは近年、原油価格の上昇を受けて、原油の輸出が拡大しています。
現在、サウジアラビアに続き
世界第2位の石油輸出国となっており、大幅な貿易黒字を計上し続けています。
既に、
2003年に投資適格国の仲間入りを果たしていますが、昨年には1998年のロシア危機時に
先進各国政府(パリクラブ)によって繰り延べされた対外債務を期限前に完済し、純債権国として、
2006年末で3,037億ドルに達する世界第三位の外貨準備高を背景に、欧米と対等に渡り合う大国
としての地位に復帰してきています。(注2)
反面、
ロシア株式市場の株価水準は株価収益率の面でBRICs各国の中でもブラジルと並んで相対的に
割安な水準にあります。また、ロシアの主要産業である原油・天然ガス生産関連企業の株価は各社の保有する
確認埋蔵量と株価の関係で評価すると、世界の同業種企業との比較で著しく割安に放置されています。
ロシアの国家としての国際社会での地位の向上と、昨今見受けられる中間所得者層の活発な消費活動を
背景とする経済の安定的な成長傾向からすれば、早晩価格是正が期待される状況にあり、ロシアの
株式市場全体としても将来的に大きな成長が期待できると判断致しました。
このような状況の下、昨今のロシアの現地株式の急速な流動性の改善を受け、この度、日本で初めて、
ロシア企業のADR(米国預託証券)、GDR(海外株式預託証券)に加え、ロシアの現地株式に投資する
ファンドを設定することと致しました。
また
投資対象をロシア一ヶ国とし(注1)、BRICsの一角としてのロシアの今後の成長可能性を
最大限享受できるように致しました。現在、日本にはロシア東欧株ファンドやロシア欧州株ファンド等、
ロシアを含めた複数の国々に投資を行うファンドは存在していますが、ロシアのみを投資対象国とした
公募ファンドは日本初となります。
運用は、HSBCチャイナオープン、HSBCインドオープン、HSBCブラジルオープン、HSBCBRICsオープンの
運用を担っている、HSBCグループの運用会社である
Halbisキャピタル・マネジメントが行います。
■ファンドの特色
1.ロシア企業の株式、ADR(米国預託証券),GDR(海外株式預託証券)を主な投資対象とします。
2.トップダウン、およびボトムアップの双方を併用した、アクティブ運用を行います。
3.ベンチマークにはMSCIロシア10/40指数(円ベース)を利用します。
4.運用はHalbisキャピタル・マネジメント(UK)が行います。
5.外貨建資産については原則としてヘッジを行いません。
6.ファミリーファンド方式で運用を行います。
■販売会社(予定)
安藤証券、いちよし証券、HSBC証券、香川証券、極東証券、静岡東海証券、高木証券、東武証券、
成瀬証券、香港上海銀行、マネックス証券(注3)、山和証券、楽天証券
注記:
1: ロシア企業の発行する株式およびそれに準ずる証券(ADR、GDR を含みます)等に投資を行います。
ただし、ロシア企業以外にもロシア経済の発展と成長に係わる企業の発行する株式等に投資することがあります。
2: ロシア中央銀行の統計に因る。
3: マネックス証券は、2007年3月30日より取り扱いを開始します。
< HSBCグループ >
HSBCグループの持ち株会社であるHSBCホールディングスplcは英国に本部を置いています。
HSBCグループは世界で1億2,500万人を超える顧客に対してサービスを提供しております。
HSBCグループは、ヨーロッパ、アジア太平洋地域、アメリカ大陸、中東、アフリカにまたがる
76の国と地域に9,500を超える拠点を擁し、2006年6月末現在1兆7,380億米ドルの
総資産を持つ世界有数の金融グループです。
< HSBCインベストメンツ >
HSBC投信株式会社が属するHSBCインベストメンツは個人及び機関投資家に投資ソリューションを提供する、
HSBCグループの中でも中核的かつグローバルな資産運用会社グループです。
アクティブ、クオンツ、ストラクチャード等の運用手法におけるグループ内運用能力と、マルチマネージャー
能力を通じて提供される運用能力の卓越したマネージャーがお客様のニーズに応えます。
HSBCインベストメンツとその関連企業の運用資産は2006年12月末現在、3,290億米ドルです。
< Halbisキャピタル・マネジメント >
Halbisキャピタル・マネジメントは、HSBCグループに属するアクティブ運用専門の資産運用会社です。
ロンドン、パリ、香港、ニューヨークに拠点を擁しています。エマージング市場の運用で長い経験と卓越した実績を持ち、
運用資産は2006年12月末現在、900億米ドルに上ります。
以上日経プレスリリースより引用
ロシア株式市場の平均PERは約14倍、ちなみに
インドなどほかのBRICs諸国はすでに約20倍を超えています。
ロシアはBRICsのなかでもまだ割安な水準にあるようですね。
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でも個人的には、
カザフスタンがもう少し面白そうな気がしてなりません。。。