周知の通りドバイは現在未曾有の不動産建設ラッシュが続いていますが、
「ドバイの不動産はバブルだ!」という方もいれば、
「いや、ドバイの不動産はバブルではない!」という方もいます。
どちらが正しいかは分かりませんが、このドバイの不動産ブームを支えているのは、
同国の自由な社会に惹かれる湾岸諸国、なかでも
サウジアラビアとクウェートの資産家や、
さらに
インドやパキスタンなど近隣諸国の富裕層や、また
イギリスをはじめとしたヨーロッパや
ロシアを含めた旧ソ連圏のNIS諸国(New Independent State)の富裕層です。
ロシア人の20代の女の子が、「これ10個ください!」と大人買いしたなんていう話も聞いています(笑)
ロシア人の20代の女の子、一体どんな商売やってそんなにお金持ってるんでしょうか?!(^ー^;
とまぁ、ロシア人含めこれらの人たちがドバイの不動産ブームに一役買っています。
「こうした不動産ブームが既にバブル化しており、近い将来不動産価格は急落するのでは?」と、
一部のひとたちの間では懸念の声も上がりはじめています。
しかし先日お会いしました、ドバイの民間大手不動産デベロッパー
ダマック(DAMAC Properties)と、
ETAスター(ETA Star)、両社の不動産コンサルタントは強気の見方をしています。
彼ら不動産コンサルタントのお話によると、ドバイの不動産は・・・、
UAEの不動産法が改正され、非居住者にもその所有が大きく開放されたのが原因でブームとなったと言います。
実際、海外からの人口流入を中心として、
今後も長期的に人口増加が進むドバイにおいて、
次から次へと建設しても住居が足りないという状況が続いています。
ドバイの居住用不動産は、イギリス、ロシアをはじめとしたヨーロッパ各地の新聞に広告掲載されているのですが、
立地条件のよいところ
(例えばドバイ・マリーナ地区やビジネス・ベイ地区、DIFC地区など)の物件は、
計画段階であるにも関わらず、
広告を掲載した日には電話の問い合わせが殺到するといいます。
こういった物件は、
「もちろん投機目的での不動産購入の可能性は否定できないものの、現在ではその比率は全体の15%程度まで
低下しており、残る85%は前述のサウジとクウェート、インドやパキスタンや、ヨーロッパやロシアの富裕層たちが
自己の居住を目的とした長期投資で購入しています」
と現地の不動産コンサルタントは言っていました。
「投機を目的としたドバイでの不動産の購入」については下火になりつつあると分析していて、
今後は
不動産の長期投資という傾向と、
今後も続くであろう人口増加という傾向を考えると、
ドバイの不動産・建設産業は、今後さらにブームを維持していくであろうと見られています。
また、ドバイの不動産がバブルとならない理由に以下の2点を述べていました。
1)ドバイ政府が産業の多角化によってフリーゾーンや多くの産業を創出したことで、
世界中から多くの人が集まり、さらに、出張や観光を目的とした人々が年々急増している。
不動産需要はこうした人々によってもたらされ、
ドバイの不動産は「需要ありきの供給」であること。
2)ドバイの不動産価格は国際的に見て妥当なものであり、多くの国際都市よりも断然割安な価格で
販売されている。先進国の都市において高級不動産を購入することはごくわずか一部の富裕層に限られるが、
価格の安いドバイではその購入層の裾野が大きく拡がり、不動産の大半は完売となること。。
(出典:Colliers International)
また、上のグラフがあらわすとおり、ドバイの住宅需要は年々増加しています。
それに対して供給側は、2007年に先々2010年までの需要分を一気に建設し、今後の人口増加に早めに対処しています。
2007年には需要の2倍以上にもなる不動産建設が完了する予定ですので、不動産価格が一気に上昇することは
まだまだ考えにくいのではないかと思います。
また、人口が増加すれば住宅だけではなく、学校、病院など各種施設、商業施設、オフィスビルなどあらゆるハコが必要になります。
今後の人口増加傾向と産業の多角化傾向を考慮すると、数年間はドバイの不動産開発は成長を続くであろうと見られています。
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Posted by causeway_bay at 14:24│
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