香港資産運用奮闘記GCC(ペルシャ湾岸)・MENA > NBDS(National Bank of Dubai Securities・NBD証券)に行ってきました
2007年05月26日

NBDS(National Bank of Dubai Securities・NBD証券)に行ってきました

ドバイ滞在の2日目は、朝から気温40度超えでした(笑)
朝ホテルを出てコンビニへ行こうと思い、5メートルも歩くともう滝のような汗。

まぁ風がそよそよと吹いているので、真夏の香港みたいなじっとり感は無いので、
体感温度は香港よりも涼しい気はしますが、とにかくここドバイは日差しが強いです。

NBDS(National Bank of Dubai Securities・NBD証券)

この日は朝10:00amからNBDSに行ってきました。
NBDSは、資産規模でUAE最大手のナショナル・バンク・オブ・ドバイ(NBD)の関連会社の証券部門です。
あえて言うならば、東京三菱UFJ銀行と三菱UFJ証券のような関係でしょうか。。。

ちなみに、総資産額をベースとしたUAEの銀行のトップ10は現在以下の通りです。

第1位 National Bank of Dubai(ナショナル・バンク・オブ・ドバイ)
第2位 National Bank of Abu Dhabi(ナショナル・バンク・オブ・アブダビ)
第3位 Mashreq Bank(マシュレク・バンク)
第4位 Emirates Bank International(エミレーツ・バンク・インターナショナル)
第5位 Abu Dhabi Commercial Bank(アブダビ・コマーシャル・バンク)
第6位 Union National Bank(ユニオン・ナショナル・バンク)
第7位 Commercial Bank of Dubai(コマーシャル・バンク・オブ・ドバイ)
第8位 Dubai Islamic Bank(ドバイ・イスラミック・バンク)
第9位 First Gulf Bank(ファースト・ガルフ・バンク)
第10位 Bank of Sharjah(バンク・オブ・シャルジャ)


NBDSのオフィスは、クリークの対岸バールドバイ(Bur Dubai)の最新複合施設であるブルジュマンのオフィス棟、
ブルジュマン・ビジネスタワー(Burjuman Business Tower)の12Fにあります。

NBDS私は、約2ヶ月ほど前から、NBDSの法人開発事業部長ハディさん
色々とメールのやり取りをさせていただいておりました。
←写真右側が部長のハディさん(ヨルダン人)です。

NBDSは基本的に外国人の口座開設はウェルカムなのですが、
親会社NBDの銀行口座を持っていないと、証券口座も開けません。。。


NBDSってことは、NBDの銀行口座さえあれば、NBDSで口座を開いて、
オンライン取引をすることが可能ということです。

しかし、NBDの銀行口座を開くのが結構大変なんです。
ハディさんの説明によると、UAE金融監督のアンチマネーロンダリングの要請により
外国人の銀行口座開設には、様々な提出書類とインタビューが必要とのこと。


提出書類は、銀行口座開設申込書のほかに、
A・パスポートコピー
B・政府発行の写真付きIDカード(運転免許証など、日本語OK)
C・居住国のアクティブな取引銀行の残高証明書(英文、担当者のサイン付き、銀行のハンコ付き)
D・過去3ヶ月間の銀行取引履歴(通帳のコピーでOK)
E・銀行口座開設の理由書(英文)


など、かなり面倒くさい書類の準備が必要です。
ちなみに私は、上記5点のほかに自己紹介文(英文)なども添えてみました(笑)

これらの書類さえ整えば、基本的には郵送のみで口座を開ける場合もあるそうですが、
提出書類の内容によっては開けない場合もあるそうです。。。


「書類がどのような内容だとはじかれてしまうんですか?」と聞いたところ、それは説明できないとのことでした。

それは、NBDが金融業界のリーディングカンパニーであり、常に他行の手本となるような、細かなレギュレーションを
守っていかなければならないため、金融当局の要請によっては、どんなに小さなことでも、遵守する必要があり、
そのルールは日々変化しているからとのことです。

最大手行は最大手行で、きちんとしなければならない役割があるんですね。

ちなみに私は、ドバイ渡航前にすべて郵送で開設完了しちゃったのですが、別にそれがレアケースというわけではなく、
特に問題が無ければ、銀行・証券と同時に開設できるとのことです。

NBDに銀行口座さえ持っていれば、NBDSの口座開設は申込書に記入してパスポートと運転免許証のコピーを出すだけ。
とても簡単に証券口座を開設することができます。NBDの銀行口座開設がちょっと高い敷居です。

大企業志向の日本人にはNBDSはそれはそれで魅力的なのかもしれませんが、手続きの簡便さなどを考えると、
私個人的にはUAE非居住者はマックシャラフ証券が利用しやすいかなと思います。

NBDSそれにしても、ここNBDSのオフィスはとても広くて綺麗でオシャレで、
サロンのような雰囲気でした。

左に写真は、個人投資家顧客向けのディーリングルームです。
パソコンとソファが数十台設置されており、大きなスクリーンには、
ドバイ・アブダビの証券市場の動きがリアルタイムで表示されます。


NBDSまた、女性専用ディーリングルームが別途用意されており、
こちらは赤いソファと、開放感のあるガラス張りのお部屋で、
大変居心地のよいラウンジのようなつくりとなっています。

ちなみにNBDSの取扱市場は、以下2市場のみです。
ドバイ証券取引所(DFM) / アブダビ証券取引所(ADSM)


それにしても、「色んなところに口座を開いて取引して、我ながらよくやるなぁ」と思うのですが(笑)、
色々使っていくうちに、実際に取引を続けるのはいずれ2つか3つ程度になるでしょう。香港もそうでした。

私のような行動を起こすようになると、これはもう単なる「海外投資バカ」です。

みなさんは、海外投資バカ(私とかスマイリーさんとか?笑)の真似をしてはいけません。危険です。
私自身はこれが楽しくてしょうがないので、あちこち行って、金融関係各氏にお会いしているのですが、
一般的に資産運用のみを目的とする場合には、「海外口座がご自身にとって本当にメリットがあるのかどうか?」
また、「メリットを最大限に生かすには、はたしてどこの金融機関を利用するのがよいのか?」

などを、きちんと検討したうえで海外投資をはじめてください。

でも正直言って、日本人が誰も投資していないところに挑んでいくのはとっても楽しいです。

知らない世界を知ることができるというのはもちろんのこと、金融機関の社長や会長などが直接会ってくれたり
お食事をご馳走してくれたりホテルまで高級車で送り迎えしてくれたり誰も知らない丸秘情報を送ってくれたり

こういう方たちから得られる情報は、何十冊の本を読むよりも貴重で有益な情報であることが多いです。
また、自分自身の体験として深く心に刻まれる、お金には換え難い貴重な経験値となることも確かです。

・・・と、ここまで記事を書いた時点で、サウジNTGの会長から、サウジアラビア入国(商用査証取得)のための
インビテーションレター(by アラビア語)
が来ました(汗) 日本のサウジ大使館に提出しろと。。。

こりゃ、サウジに来いってことですね。臨むところです(笑)


大切なおしらせ:
ドバイ株投資完全マニュアルは、2007年6月3日(日)〜6日(水)<4日間限定>の
Amazonプレゼントキャンペーンを行います。ご協力よろしくお願いいたします。m(_ _)m


UAE「ドバイ株投資完全マニュアル」 2007年6月13日発売予定!
著者:石田和靖/価格:1,890円 (税込)/出版社:パンローリング/四六版ソフトカバー

【本書の内容】
はじめに
1章 急成長の世界最先端都市ドバイと湾岸諸国の概要
2章 ドバイ・アブダビ株式市場の基本情報
3章 投資信託を通じてドバイに投資する
4章 株式市場を通じてドバイに投資する
5マックシャラフ証券のオンライントレード
6章 ドバイ株の情報収集
7章 ドバイ・アブダビ株式市場の参考銘柄
付録)ナショナルバンクオブドバイ
(NBD)の口座開設記入例
付録)
NBDS(NBD証券)の口座開設記入例
付録)
DFM登録ブローカーリスト
付録)
DFMADSM上場企業のPER・株価・時価総額一覧表
付録)マックシャラフ証券テクニカルレポートサンプル
おわりに
ドバイ株投資完全マニュアル



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Posted by causeway_bay at 17:46│Comments(5)
    この記事へのコメント
  1. はじめまして。
    いつもブログ更新されるのを楽しみにしています。
    kz@銅鑼湾さんのブログでUAEの熱気がとても伝わってきます。
    ブログの中でも取り上げられておられるMAC Sharaf Securities
    にとても興味をもち口座を開設してみました。

     今度の大阪セミナーも友人ともども楽しみにしています。
    いつも貴重な情報ありがとうございます。

    Posted by BillionDallor at 2007年05月27日 17:23
  2. kzさん。海外投資バカのスマイリーです。笑
    TB&CM&本文中でのご紹介ありがとうございます。
    私のほうは夢も覚め現実の世界へ戻っております。涙

    >色々使っていくうちに、実際に取引を続けるのはいずれ2つか3つ程度になるでしょう。。。。
    上記同感です。やはり自分に合った金融機関というものが自ずと見つかるものです。
    また口座開設したけど使い勝手が悪いとか、自分の方針に合わないとか色々な問題も出ます。
    その辺は自分で判断していけば良いでしょう。
    現地まで出向き自分で口座を開設した金融機関は大変思い入れがあります。
    郵送で開設した口座とは重みが違いますよね。
    Posted by スマイリー at 2007年05月28日 15:58
  3. BillionDallorさん

    こんにちは、コメントありがとうございます!
    MAC Sharaf開設されたのですね。今後とも情報交換よろしくお願いします。

    また、大阪にお申込いただきありがとうございます!
    もしよろしければ声かけてください。よろしくお願いします。
    Posted by kz@銅鑼湾 at 2007年05月29日 19:25
  4. スマイリーさん

    こんにちは、いつもありがとうございます!
    そうですね。郵送でできたとしても、僕自身も現地の様子は
    自分の目で見て確かめておきたいたちですから。

    確かに思い入れが違いますよね。仰るとおりです。

    Posted by kz@銅鑼湾 at 2007年05月29日 19:29
  5. kzさん、はじめまして
    昨日、NBD(銀行の方)にアカウント開設の申し込みをメールでしたんですが、
    non residents には開設しない、一度はどこかの支店に来てください。と返事が来てしまいました(T_T)
    郵便でアカウントを開設できるかどうかなんて聞き方したのがいけなかったかもしれません。
    とりあえずフォームを取り寄せて、送ってしまえば良かったのかなー・・・と、現在悩み中です。
    Posted by seed at 2007年06月04日 22:53

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