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2007年07月02日

ドバイの銀行2行が合併合意、湾岸地域最大の銀行誕生

WorldInvestorsで遊んでいたら、ビッグニュースが飛び込んできました。
「ドバイの銀行2行が合併合意、湾岸地域最大の銀行誕生」

WorldInvestorsでは、ロイターのニュースが地域別にリストされますのでとても重宝しています。
以下、ロイターからの引用になります。

[ドバイ 2日 ロイター]アラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツ銀行インターナショナルと
ナショナル・バンク・オブ・ドバイは2日、資産ベースで湾岸地域最大の銀行の設立を目指し、
合併することで合意したと発表した。
また、証券取引所に対し、両社株の取引を一時停止するよう求めた。

ドバイ証券取引所の幹部によると、両行の株式の取引は当局との協議後、詳細についての発表が行われる
まで停止される。両行のスポークスマンによると、これには15日間の期間を要する可能性があるという。

両行は3月、ドバイ政府の強い要請を受け、急成長する経済の需要に対応することが出来る大規模な銀行を
設立するために合併すると表明していた。また、米ゴールドマン・サックス・グループをアドバイザーに指名していた。

ドバイ政府はエミレーツ銀行の株式76%、ナショナル・バンク・オブ・ドバイの株式14%を保有している。

(以上、ロイターからの引用)

この両社の合併は大変大きなインパクトがあります。なんてたって、湾岸地域最大の銀行が誕生するわけですから。
業界第1位(ナショナル・バンク・オブ・ドバイ)第4位(エミレーツ銀行)の商業銀行
合併するというこの背景には、急成長する資金需要に対応できる銀行が必要になったという、
ドバイ政府の強い要請
によるものです。

なので、自己資本比率を増強させるため(要は生き残り合戦)に合併を行ってきた日本の銀行とは、
「合併の意味そのものがまったく異なる」
ということを理解しておかなければいけません。

関連記事:
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参考:
Ame Info > National Bank of Dubai
Ame Info > Emirates Bank International

▼ナショナル・バンク・オブ・ドバイ
利益成長率が、2004年度15.26%⇒2005年度18.86%と安定した利益成長の銀行でUAEでNo1の商業銀行です。
PERは12.91倍、株価はAED9.15と、銀行にしては非常に割安。

▼エミレーツ・バンク・インターナショナル
利益成長率が、2004年度59.65%⇒2005年度78.18%と業績はうなぎのぼりで急拡大中。
PER15.65倍、株価はAED 9.3と、こちらも銀行にしては非常に割安。

しかし残念ながらどちらも今のところ、外国人投資家枠がゼロパーセント。

私たちはナショナル・バンク・オブ・ドバイもエミレーツ・バンク・インターナショナル買うことができません。

この2行の戦略的合併(あくまでも救済のための合併ではない)が、今後の湾岸経済に勢いをつけると思います。


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