香港資産運用奮闘記その他新興国 > 次なるイスラム新興国グループ「SASOLI(サソリ)」
2008年02月29日

次なるイスラム新興国グループ「SASOLI(サソリ)」

1月にドバイへ行ったとき、普段雨などめったに降らない(年数回程度)ドバイが、
連日大雨で夜出かけるのもままならず、現地で合流した戸松信博さんとともに、
ホテルのバーで一緒に酒を飲みながら、

「BRICsとか、VISTA、MEDUSAに続く、何か面白い新興国グループの言葉無いですかね〜。」

みたいなことを話していました。

2人とも黙ったまま、ノートに色々書き書き書き・・・(笑)
ジグソーパズルのように色々な新興国を組み合わせてはみるのですが、適当なカッコイイ言葉がなかなか出てきません。
・・・・で、考えること数十分。ふと思いつきました。

わたし: 「お!思いついた!サウジ、スーダン、オマーン、リビアで、"SASOLI"!」

戸松さん: 「うっ、センス悪っっ〜〜!!」

わたし: 「えー?そう?カッコイイじゃない?(笑) 資源の眠る砂漠のイスラム新興国サソリ
砂漠に生息する生き物からとって、サソリ!そのうちきっとこの言葉が流行りますよ、20年後くらいにね(笑)」

次なるイスラム新興国のグループ「SASOLI(サソリ)」













戸松さん: 「なんでドバイは入らないの?」

わたし: 「ドバイは別格。スーダンやリビアと同等に並べることはできませんよ。」

戸松さん: 「スーダンって危ないでしょ?」

わたし: 「危ないですね。でもドバイの銀行の偉い人は、スーダンの土地を買ってますし、
クウェートやヨルダン、レバノンの銀行も今続々とスーダンに進出してるし、
あそこはダルフール紛争が沈静化すれば、2年でものすごい勢いで発展するって聞いています。
時間が経てば平和的に投資できる日がやってきますよ、必ず。」


・・・と、戸松さんと私で、ドバイのバーで酒を飲みながらこんな話で盛り上がっていました。
青ナイル、白ナイルの合流地点ハルツーム。ここはそのような国土から灌漑農業が発達しており、
アフリカ大陸でも有数の農業国。そして石油とレアメタルの埋蔵量は豊富で、
色々な設備も整い始めてここ最近輸出国になりました。


そして本日の日経新聞国際面には、以下のような記事がありました。

「スーダンは新生児。今投資すれば将来大きく育つ」。クウェートの大手財閥、アルアーリフ・グループの首脳は言う。
同社は国営スーダン航空に約5億ドルを投じて49%出資。現地に合弁で銀行や、ナイル川を利用する水運会社も設立した。

スーダン投資庁によると昨年の約40億ドルの外国投資のうち6割をクウェートやサウジなどイスラム諸国が占める。
ホテル、農園、通信、石油化学、観光リゾート。西部ダルフール紛争による米国の経済制裁を尻目に、
イスラム外資主導で開発ラッシュが起き毎年10%成長が続く。(以上日経新聞国際面より引用)


カダフィ大佐の卵、ハルツームのAl-Fatih Hotel










上の写真は、スーダンの首都ハルツーム(Khartoum)のナイル川沿いにある
卵形のブルジュ・アル・ファイス・ホテル(Burj Al-Fatih Hotel)

地元の住民からは「(リビアの最高指導者)カダフィ大佐の卵(Kadhafi’s Egg)」と呼ばれ親しまれているそうです。

ドバイの銀行マンが言っておりました。「ハルツームはホテルが足りない」

中東地域から実に様々な企業が進出していて、ビジネス需要が急激に増えているにも関わらず、
ホテルの数が足りないので、ハルツームへの出張は、ホテル予約をとるのも大変だとのことです。

またエミレーツ航空もドバイからハルツームへのダイレクト便を飛ばしておりますが、これがまた混んでいるとか。
スーダン人はGCCに出稼ぎに、GCCの人たちはスーダンに拠点構築にと、どちらへ行く便も今非常に混みあっているようです。

また、スーダンからドバイではなくサウジへ行くには、紅海を渡って船で行けるため(ポートスーダン〜ジェッダ)、
サウジの労働者はスーダン人も多いです。しかもスーダン人はアラビア語しゃべれますから、
サウジではインド人労働者よりスーダン人のほうが高給だったりします。スーダン人のタクシードライバーなども多いです。

関連記事:
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今後、ドバイやカタールの湾岸イスラム地域の経済が発展するにつれて、
それは周辺のイスラム新興国へも広がっていくのではないかと思います。

そういったくくりで、SASOLI(サソリ)は、なかなか面白い組み合わせであると我ながら感じています(笑)

というわけで私は、次なるイスラム新興国のグループとして
「SASOLI(サソリ)」を提唱いたします。

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スーダンの銀行めぐり(その1) 〜スーダンポンドを調達するために〜
湾岸産油国、海外で農業投資拡大 〜スーダンの農地開発〜
スーダンのハルツームという都市
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スーダンの査証申請その2 〜査証申請書(Application For SUDAN Entry Visa)〜
スーダンの査証申請その1 〜観光査証(Toursit Visa)〜
次なるイスラム新興国グループ「SASOLI(サソリ)」
スーダンのハルツーム証券取引所


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「石田和靖、アフリカ・スーダンへ行く!」




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