【EK733便にてドバイからハルツームへ】
4月22日(火)スカッと晴れた青空の下、ドバイのホテルをチェックアウト。
午前11時半頃、ホテルのタクシーでドバイ国際空港へ向かいます。
スーダンには米ドルを持っていったほうがいいと聞かされていましたので、
ドバイ空港のナショナルバンクオブドバイで、ディルハム⇒米ドルに両替。
1000ディルハム(約28000円分)を米ドルに替えました(270米ドル)
出発時間までだいぶ時間がありお腹も空いていたので、空港内でランチビュッフェ。
そして、ビールを1パイント注文し、食事をしながらスーダン予備知識を勉強しました。
(写真は、チキンビリヤニ、牛ステーキ、野菜サラダなど)
(写真左:午後2時台のドバイ国際空港の行き先表示板。南アのヨハネスブルクもこの時間帯)
(写真右:ドバイ国際空港のレストランにてランチビュフェ)
エミレーツ航空733便、ドバイ14時40分発⇒ハルツーム17時40分着の飛行機で
スーダン共和国の首都ハルツームへと飛び立ちました。
ハルツームまでは約4時間。
スーダンは、時差はドバイとはマイナス1時間、日本とはマイナス6時間あります。
4時間程度のフライトだと、食事してお酒飲んで、本読んで少し昼寝をしてしまえば、
あっという間に到着してしまいます。ハルツーム行きはお酒OKなのです。
ドバイ〜リヤド(サウジアラビア)間のエミレーツのフライトは、さすがにアルコールは
一切出ませんでしたが、スーダンは禁酒国にも関わらず、機内はワインもビールもOK。
食事は2時間前にチキンビリヤニを食べたばかりですが、またまたチキンビリヤニが出てきました(笑)
「またかー」と思いながら食べてみるのですが、これがなかなか美味なので完食してしまった。
(写真左:機内食の蓋についているシールは、イスラム教の規制をクリアした「ハラル」の印)
(写真右:ハルツーム到着前に機内で配られる入国書類。A5サイズの少し大きめの複写式の紙)
ところで、この便の乗客ですが、
中国人が非常に多いのにびっくりしました。
中国人が半分近くいたような気がします。残り半分が、アラブ系、欧米系、アフリカ系など。
スーダン行きの飛行機なんて、どんな人がどんな用事で乗ってくるのだろうか?
飛行機の乗る前はそんな不安でいっぱいでしたが、同じアジア人(中国)のビジネスっぽい客が大勢いて、
それが、私に少しだけ安心感を与えたかもしれません。
さて、当初聞いていた「ヒドイ飛行機」という悪い噂とは裏腹に、実に静かで落ち着いた機内でした。
労働者層の多いドバイ〜リヤド便と比べて、こちらは中国やアラブのビジネス客が多いようです。
なので、機内ではみんな静かに新聞を読んだり、映画を見たり、熟睡していたり。
私も、ドバイでの疲れとこれから待っている灼熱地獄に耐えうるため、機内では静かに眠りました。
食事をして、ビールを飲んで、その後2時間程度はゆっくりと休みました。
さて、間もなく到着のアナウンスが耳に入り目が覚めます。目が覚めて窓の外を眺めると、
眼下には大きなナイル川が、まるで生きているかのように蛇行しており、その最高の出迎えを受け、
それを見ただけでも、アフリカ大陸のスーダンという地にやってきた甲斐がありました。
【ハルツーム国際空港にて】
さて、スーダン到着直前には、機内でスーダンへの入国書類が配られます。
空港に着いたら、必要事項を記入した入国書類をパスポートコントロールに提出します。
ハルツーム空港に到着後は荷物もなかなか出てこなくて、やっと出てきたと思ったら、
荷物の中身を全部開けてチェックされるためにまた並ばされます。
ようやく自分の順番がきたと思ったら、役人がチンタラチンタラとひとつひとつ物色してるため、
かなーりじれったい荷物検査をやらされます。
ちなみに
スーダンでは酒類の持ち込みは禁止されており、見つかった場合は没収されます。
ようやくスーダンに入国できてまずは両替。空港出てすぐのところに両替屋がありますが、
そこで200米ドルをスーダンポンドに替えたら、札束になってしまいました。
(写真左:到着直後のハルツーム国際空港。前方に映る黄色い尾翼は、スーダン航空の機体)
(写真右:「10ポンドをまぜてくれ」と言ったら、すべて10ポンドで札束になってしまった)
基本的に日本円は両替不可能です。米ドル・ユーロをメインに、サウジリヤル、UAEディルハムなど
湾岸諸国の通貨や、カナダドル、英ポンド、スイスフラン、マレーシアリンギなども両替可能です。
また、この国では
クレジットカードやトラベラーズチェックなども一切使えません。
【空港からホテルへ】
空港からホテルまではタクシーに乗ります。
ハルツーム国際空港は市街地の中心にあり、とても便利です。空港から中心部までは約4キロ程度。
空港を出ると客待ちしているタクシーが、ずらーーっとたくさん並んでいます。
しかし、これがまたびっくりするほどのオンボロタクシーです。昭和30年代の日本車ですね。
もちろんエアコンなどはついていません。ドアは手動ですが時に壊れてて開かなかったり(笑)
でも、この日着いたのは夜なので、窓を開けて走ったので夜風が心地よかったです。
ちなみにこのタクシー、昼間は灼熱地獄です。サウナと言っても過言ではありません。
(写真左:タクシー料金はすべて交渉です。しかもアラビア語しか話せないドライバーも多い。)
(写真右:タクシーの窓から風景の写真を撮ってたら、「俺も撮ってくれ」と言われ、撮ってあげました・笑)
値段交渉(もちろんメーターなし)でホテルまで10分程度のところを40スーダンポンド(約2000円)。
こりゃ明らかにぼられてる思いましたが面倒だったのでそれでお願いしました。
でも運転手さんは英語が通じませんが、とーってもいい人。
ホテルまでの道のりを、あれは何でこれは何でと案内してくれたり、さらにホテルに到着すると
写真もとってくれたり。いきなりスーダン人の優しさに触れます。
でも、バックにミラー割れてるし、サイドミラーは右左とも折れてるし、ギアは鉄の棒だけだし(笑)
おっさんこんな車で大丈夫なんかいな?!と心配になるほど、とにかく車はオンボロです。
こちらの車はまぁまず、日本だったら絶対に車検の通らない車ばっかりですね。
しかし、言葉の通じない相手に行き先を伝えて値段を交渉する作業はとても疲れます。
スーダンでは、レンタカーを借りた日以外は、移動の都度この交渉ごとの繰り返しでした。
ホテルの人に、行き先のアラビア語表記と通りの名前を紙に書いてもらうと便利です。
ちなみに、ハルツームにはタウンマップみたいなものがありませんでした。
どなたか持ってる方がいらっしゃいましたら、私にください(笑)
地図が無いのだからタクシー運転手に行き先を伝えるのは非常に難しいです。その上値段交渉。
こういった面倒くさい作業を楽しむくらいの気合いが無いと、この街は厳しいかもしれません。
私の泊まったホテルは、
"Grand Holiday Villa Khartoum Sudan"
思ってたよりもかなりいい感じのホテルです。目の前がナイル川で、最高のロケーションです
ちなみに、すぐ隣は
"カダフィの卵"です。これ、夜は光っててとてもきれいです。
さて、この日は外の風が心地よかったので、ここのホテルの
Terrace On The Nile Cafeで、
ナイル川の夜風を浴びながらひとりで物思いにふけながら晩御飯を食べ、
その後、夜は遅い時間にナイル川沿いを散歩し、明日からの行動を一人頭の中で考えました。
次回につづく ⇒ ハルツーム(スーダン)の警察
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