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2008年08月06日

アイスランドの電力会社「レイキャビクエナジー社」

私は恐らく、タイとかドバイとかサウジとかスーダンとか・・・、
そんな暑い国ばっか行ってるイメージがあるかと思いますが・・・、いや、確かにその通りです(笑)

基本的に寒いのは苦手なので、気が付くと南の方面ばかり飛んでます。

でもそんな私が、6月前半に北極圏にかかる国アイスランドへ、
ドアトゥドアでちょうど24時間もかけて行ってきました。

こんなことをただただ知りたくて・・・、

●アイスランドという国家が何を目指しているのか?
●アイスランドの企業が今後どれほど成長する可能性があるのか?



グトルフォスアイスランドは「氷と火の国」です。
島の中心部は、氷河と火山で覆われています。もちろん人は住めません。
人が住める地域は、一部の沿岸部のみとなっています。

氷河は「大量の雪解け水」を作り、

火山は「大量の高熱水蒸気」を作ります。


アイスランドはこの2つを主要エネルギーとして利用しており、国家の電力供給は、
水力発電地熱発電というクリーンエネルギーで、なんと必要電力量の100%近くを供給しています。

私はレイキャビクエナジー社が運営する地熱発電所の見学に行ってきました。
ここは、ヘットリスヘイディ地熱発電所(Hellisheiði Geothermal Plant)。

地熱発電の仕組みを簡単に説明しますと・・・、

「地下から湧き出るマグマの力によって、ぐつぐつと高熱の水蒸気が大量に噴出し、
その水蒸気のパワーによってタービンを回し、電力や温水を供給するというもの」



レイキャビクエナジーの地熱発電所モクモクと湧き上がるその水蒸気の量はハンパじゃなく、
十数キロ離れたところから見てもかなり目立つほどです。

アイスランドは、他のEU諸国でさえも一目おいて尊い眼差しを送る、
世界最先端の環境エネルギー国家です。
京都議定書による温室効果ガス排出枠はプラス10%という
なんとも優秀な数字です(ちなみに日本はマイナス6%削減)


そんなアイスランドという国は、
自家用車やバス、船舶などもガソリンから水素燃料電池化へ徐々にシフトしており、
2030年までに化石燃料(石油や石炭)の使用量を0%にするという国家目標に向かって動いています。

地熱発電所のタービン(三菱重工)そのような環境政策の目玉となる、レイキャビクエナジー社の地熱発電所。
色々と中を見学してたくさんの説明を聞いてきたのですが、
なんとまぁ「日本製の技術の多いこと!!」

タービンや蓄電池、プラズマパネル・・・などなど、
とにかく日本の三菱重工や東芝などのロゴマークをよく見かけました。
日本の技術は世界トップクラスというのを改めて感じました。


そしてこの発電所には、世界中の政府・企業のトップが毎日のように視察に来るといいます。

「"石油を必要としない国"が、どんなことを試みているのか?」

それは、いま世界中が知りたがっていることでしょう。

いま世界レベルで重要課題となっている 「地球温暖化問題」

その問題に真正面から取り組み、常に新しいことに果敢にチャレンジしている実験国家アイスランドは、
日本も非常に見習うべきところが多いのではないかと。

アイスランドも日本と同じ、漁業大国、石油輸入国、火山国、そして海に囲まれた島国なのです。


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